戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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ゼロ「さぁて、今回も張り切って行くぜ!」

ジード「無敵の力を持った怪物…」

ゼロ「だが間違った力に決して光は負けない!」

ジード「では本編をどうぞ!」


第97話 宿せぬ力

アダム「ティキ!」

 

アダムに呼ばれてディバインウェポンは怪獣たちを薙ぎ払うと響とガウに向かって両肩から光線を発射した。

 

ガウ「がうぅぅぅぅーーーーーーーーーー!!」

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

放たれた光線に対してゴジラとなり防ぐと響と共にディバインウェポンに向かって行く。

 

アダム「貴様だけは行かせるものか!神殺し!!」

 

帽子を投げて響だけでも落とそうとする。

 

だがその帽子を貫く一閃。

 

サンジェルマンの銃弾が貫いたのだ。

 

サンジェルマン「成程…得心がいったわ」

 

見るとン・ガミオ・ゼダとビートルファンガイアが倒れていてその上に乗ったサンジェルマンが言う。

 

サンジェルマン「あの無理筋な黄金錬成はシンフォギアに向けた一撃ではなく局長にとって不都合な真実を葬り去るためだったのね!!」

 

旧風鳴機関を消滅させた理由を察するサンジェルマン。

 

アダム「言ったはずなんだけどな。賢過ぎると!!」

 

先にサンジェルマンを片付けようと接近するアダム。

 

接近するアダムにサンジェルマンは銃撃して弾幕を張るがことごとく回避されてしまった。

 

サンジェルマン「チッ!!」

 

仕方なくサンジェルマンは銃からブレードを出して構える。

 

アダム「ふっ」

 

それを見たアダムは傷付いていた左腕を引き千切り、剣の代りにした。

 

サンジェルマン「馬鹿な!?」

 

これにはサンジェルマンも驚く。

 

アダム「潰えて消えろ!理想を夢想したままで!!」

 

互角に斬り合う2人。

 

サンジェルマン「行け…行け…そのまま行け!立花 響!ゴジラ!」

 

アダム「!?」

 

サンジェルマンの相手夢中になっていたアダムが振り向くと響とゴジラがディバインウェポンに向かっていた。

 

アダム「乗り過ぎだ、調子に…!?」

 

2人を迎撃しようとするがサンジェルマンが防ぎに入った。

 

サンジェルマン「私は進む!前に前に!ここで怯めば取り戻せないものに後ずさる!屈するわけにはぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

サンジェルマンの気迫と共に光線を放った。

 

アダム「寄せ付けるなー!!カトンボをー!!」

 

光線をギリギリかわしてアダムが言うとディバインウェポンは響を拳に拳で迎え撃つ。

 

互いの拳がぶつかり合うとディバインウェポンの拳が砕かれた。

 

無かったことになるダメージが発動するが失われた腕は再生されなかった。

 

ティキ『うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

失われた腕が再生しないことに悲鳴を上げるディバインウェポン。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

さらに続けてゴジラが放射火炎を放ってディバインウェポンの尻尾部分を破壊する。

 

腕と同じく尻尾部分も再生されなかった。

 

前は効かなかったが響のガングニールと呼応しているために神殺しと同じ力を得ているのだ。

 

 

 

友里「ディバインウェポン復元されず!」

 

クリス「よし!」

 

翼「これならいける!!」

 

神殺しで無かったことになるダメージが発動せず、響とゴジラの攻撃が効いている事に歓声を上げる。

 

マナ「やはり…」

 

ヒオ「巡り合う運命なのですね」

 

響とゴジラの戦いを見て言うマナとヒオ。

 

調「切ちゃん!!」

 

そこへ回収され体内洗浄されて回復した切歌が入ってきた。

 

?『バルベルデから最後に飛び立った輸送機…その積み荷の中に大戦時の記録が残されてたんです』

 

切歌「あの時の無茶は…無駄ではなかったのデスね」

 

調に支えられてバルベルデ空港の事を思い出す切歌。

 

弦十郎「教えてほしい。君の国が手に入れた機密情報をなぜ我々に…」

 

?『歌が…聞こえたって』

 

弦十郎「歌?」

 

?『先輩が教えてくれたんです。あの時燃え尽きそうな空に歌が聞こえたって』

 

「「「「「「「「!!?」」」」」」」」

 

ここまで聞いて全員が声の主に気付いた。

 

魔法少女事件の時に宇宙空間で響、クリス、翼が助けたシャトルの副機長だったのだ。

 

副機長『そんなの…私も聞いてみたくなるじゃないですか!』

 

そう言う副機長。

 

 

 

ティキ『うがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

腕と尻尾を破壊されてディバインウェポンは光線を乱射した。

 

響「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

乱射された光線により響とゴジラは吹き飛ばされてしまう。

 

アダム「終わりだこれで…」

 

2人が吹き飛ばされてアダムは言う。

 

サンジェルマン「ゴジラ、立花 響ー!!」

 

サンジェルマンが叫ぶ。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

サンジェルマンの叫びに反応してゴジラが立て直して響を手のひらに乗せた。

 

手のひらに乗せた響にゴジラの背鰭から蒼白いエネルギーが集まっていく。

 

ゴジラが自身のエネルギーを響に与えているのだ。

 

響「ガウくん…うん!」

 

ゴジラの意図を察した響が頷くとゴジラは響をディバインウェポンに向かって投げた。

 

同時に響はブーストと右腕のアームドギアをドリルにして高速回転させると蒼白い炎が纏わる。

 

アダム「神殺し止まれー!!」

 

響「八方極遠達するはこの拳…!いかなる門も破砕は容易い!!」

 

アダムの制止など眼中になく突っ込む響。

 

アダム「!ハグだよティキ!さぁ飛び込んでおいで!神の力を手放して!!」

 

このまま神の力を消滅させる訳にもいかないアダムはそう言う。

 

ティキ「アダム大好きー!」

 

アダムの言葉を聞いてティキがコアごと射出された。

 

だが…。

 

響「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

ティキ「ぎきゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………」

 

響とゴジラ、2人(1人と1匹)の力が合わさった『我流・撃転獣王砲』がティキの体を貫いた。

 

 

 

調「ここ一番でやっぱり…」

 

切歌「バッチリ決めてくれるのデス!」

 

 

 

コアを失いディバインウェポンは光の粒となった。

 

ティキ「あ、アダム好き大好き…だから…抱き…しめて…離さな…いで…ドキドキ…したい…の…」

 

ガクガクとしながらはぐを求めるティキ。

 

アダム「恋愛脳め…いちいちが癇に障る」

 

そんなティキに本音を言うアダム。

 

アダム「だが間に合ったよ。間一髪」

 

アダムが見上げた先には神の力が停滞していた。

 

アダム「人形を…神の力を付与させるための」

 

ティキ「なんでまた~!」

 

ティキを蹴り飛ばしてアダムは言う。

 

アダム(ティキはもう使えん。かと言って生きているゴジラでは無理だろう。チッ、本来のシナリオと少し違うが仕方あるまい…)

 

アダム「まだ役立たさせてもらう。付与させる!この腕に!!」

 

自身が引き千切った腕を掲げて言う。

 

アダム「アダム・ヴァイスハウプトを経たアダム・カドモン!新世界の雛型へと……!?」

 

そう言うアダムだが神の力はアダムを素通りした。

 

アダム「どういうことだ…?」

 

素通りした神の力にアダムは混乱してその先を見ると響がいた。

 

響「何…これ…どうしたの?…う…うぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

神の力は響の中に集まり、響は悲鳴を上げ光輝きながら姿を変えた。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

その場にいた全員が驚いた。

 

神の力は響をよりしろとしサナギのような姿になってしまったのだった。




響「うわ~!さっきまでいい感じの歌も流れてガウくんとの合体技も決まって大勝利間違いなしだったのに~!気付けば私なぜこんな見晴らしのいい物件に一人暮らししてるの~!?さっさと解約しないと最終話まで出番がないなんてこと…あったりしないよね~!?」

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