誰もかれも甘いひと時を過ごす日。
そう、今日02/14は誰もが知るバレンタインデーである。
女性は意中の人への贈り物として手作りチョコの材料を買い、また男性も逆チョコという名目で意中の人へのサプライズとしてチョコを買っていた。
また会社勤めの者はお世話になっている人たちへの感謝の気持ちとして、バレンタイン特売で売られているチョコを買っていた。
しかし、戦いに身を投じる彼女たちにはそんなことは関係なかった。
東京の公園で謎の怪人が暴れているという警察の一報で、響たちは向かっていた。
響「なにあれ!?」
切歌「板チョコの怪物デス!」
公園に着くなり、暴れている怪人を見て切歌は叫ぶように言う。
チョコワルド「誰が怪物ですか!私はチョコワルド。トジテンド王朝によって生み出された最強の戦士チョコ!」
切歌に板チョコの怪物と言われて怪人は【チョコワルド】と名乗った。
クリス「お前も蛇竜の奴に蘇らせてもらった怪人か!」
怪人を見てクリスは聞くとチョコワルドは首をかしげた。
チョコワルド「蛇竜?誰だそれ」
翼「蛇竜の仲間ではないのか?」
チョコワルドの反応を見て、ネジレンジャーやビークラッシャーのように蛇竜により復活した怪人なのではないかと意味を込めて翼は聞き返す。
チョコワルド「なにを訳の分からないことを言ってるんだ?邪魔するのであればスクラップにしてやるチョコ!」
そう言ってチョコワルドは右腕に備わっているタケノコ型をしており、芯の頭を茶色で覆われている砲を向けた。
チョコワルド「喰らえ!タケノコサト砲!」
調「うわっ!」
翼「くっ!?」
【タケノコサト砲】からビームを放ち、油断していた調と翼に命中してしまう。
クリス「先輩!」
切歌「調!」
チョコワルド「貴様らにはこれだ!キノコヤマ砲!」
クリス「うおっ!?」
切歌「デデデ!?」
閑馬入れずにチョコワルドは左腕に備わっているキノコの形をし、傘が茶色になっている砲【キノコヤマ砲】をクリスと切歌に向けて発砲して命中させた。
マリア「大丈夫!?」
クリス「あ、あぁ」
翼「ダメージはない…いったい何がしたかったんだ?」
心配したマリアが聞くと無傷のクリスと翼が言う。
どうやら切歌と調も同様のようでダメージは無い様子だった。
チョコワルド「ふふふふ。すぐに分かるチョコ」
クリス「どういう意味だ!」
チョコワルドの意味深な発言にクリスは聞く。
チョコワルド「こういうことチョコ。おい、お前ら。キノコとタケノコ、どっちが一番うまいチョコ?」
いきにり戦いとは関係ない話を振るチョコワルド。
クリス「なにを聞いてくるかと思えば」
翼「そんなもの決まっているだろ!」
切歌「そうデス!」
調「うん」
それを聞いて4人は反応すると叫んだ。
クリス・切歌「「キノコ!」」
翼・調「「タケノコ!」」
クリスと切歌は【キノコ】、翼と調は【タケノコ】と言うとお互いに見る。
翼「おい、雪音…なぜ
クリス「は?先輩こそなんで
そう言いながら2人は急に険悪になりだした。
クリス「見損なったぞ、先輩!それを選ぶなんてよ!」
翼「それはこちらの台詞だ、雪音!よりにもよってキノコを選ぶなど!」
調「そうだよ、切ちゃん!よりにもよってキノコなんて!」
切歌「それを言うなら調だってタケノコを選ぶなんて見損なったデス!」
いきなり4人は言い争いをしだした。
響「ど、どうしちゃったのみんな!?」
リル「かう!?」
クリスと翼どころか1番仲が良い切歌と調までも言い争いをしだしたのを見て驚いてしまっていた。
クリス「どうしたもこうしたもあるか!キノコを選ぶ先輩なんてもう先輩じゃねえ!」
翼「そっちこそ、タケノコを選ぶなど可愛い後輩とは呼べないな!」
マリア「ちょっと、あなた達チョコくらいでそんない真剣にならなくても…」
言い争いになった4人を諌めようとマリアが間にはいる。
4人『たやマ(ただの優しいマリアママの略)は黙ってろ!/て!/デース!』
マリア「ごふっ!」
【たやマ】と言われてマリアは精神ダメージを負って倒れてしまった。
響「マリアさーん!?」
リル「かうー!?」
ホロ「ウォウ!?」
倒れたマリアに正常な3人は駆け寄る。
響「なにがどうなって…」
急に険悪となった4人に響は戸惑う。
チョコワルド「どうやら上手く仲違いしたようチョコだな」
それを見ていたチョコワルドは満足しながら言う。
マリア「やっぱりなにかしたようね」
多少立ち直ったマリアが言う。
チョコワルド「その通りチョコ。私のタケノコサト砲とキノコヤマ砲は相手をキノコ派とタケノコ派にする能力があるチョコ」
響「なんでそんなことを!?」
チョコワルド「決まってるチョコ。人間たちをキノコとタケノコに二分することで、この世界の経済を全てストップさせる。その隙に我々トジテンドが支配するチョコ!」
世論をつまり“キノコ派”と“タケノコ派”に傾倒させて激しい論争を引き起こさせ、各派閥により社会全体が真っ二つになり、瑣末な価値観を拗らせる事で抗争をエスカレート・泥沼化させ、双方の派閥が意地を張り合いながら自滅していくのを煽り、弱ったところを侵略することが目的であると言う。
マリア「やり方が回りくどい上に選んだ抗争理由がしょぼいけど、シャレにならないわ!」
地味ながらも人間関係や社会構造を瓦解させる凶悪な能力にマリアは言いながら立ち上がる。
チョコワルド「やる気チョコね。だが邪魔はさせないチョコ!クダック―!」
クダック『ダック!ダック!』
チョコワルドに呼ばれて、どこからともなく銀色の体にパソコンの画面状のカメラアイと、キーボードを模した口がある顔を持つ戦闘員【クダック】が現れた。
チョコワルド「やれい!」
クダック『ダック―!!』
プラグ型の槍【プラグランス】を構えてマリアたちに向かって行った時だ。
どこからかクダックたちは銃撃されて倒されてしまった。
チョコワルド「えぇ!?」
出して早々に倒されたクダックたちにチョコワルドは驚いてしまう。
チョコワルド「な、何者だチョコ!」
そう叫ぶと少し高台になっている場所から5人の人物たち(人間1人と人型ロボット4人)が現れた。
?「ようやく見つけたぞ、チョコワルド!」
真ん中の若者がチョコワルドを指差して言う。
チョコワルド「き、貴様らは!」
人物たちを見て、チョコワルドはさらに驚愕していた。
『チェンジ全開!』
鳥を模しており、ガトリングガンのように複数の砲身がある拳銃型のアイテムを出すと歯車のようはアイテムを上部にセットしサイドのハンドルを回しだした。
≪45バーン!≫
≪16バーン!≫
≪25バーン!≫
≪29バーン!≫
≪30バーン!≫
≪バンバン!バンバン!≫
≪ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!≫
≪ゼーンカイザー!≫
≪ゼンカイジュゥラン!≫
≪ゼンカイガオーン!≫
≪ゼンカイマージーヌゥ!≫
≪ゼンカイブッルゥーン!≫
ハンドルをある程度回してトリガーを引くとセットしたギアが飛び出して5人それぞれ纏わると姿を変えた。
ゼンカイザー「秘密のパワー!ゼンカイザー!」
若者が変身した白い戦士【ゼンカイザー】。
ゼンカイジュラン「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!」
赤い人型ロボットが変身した胸部にティラノサウルスの顔がある赤い戦士【ゼンカイジュラン】。
ゼンカイガオーン「百獣パワー!ゼンカイガオーン!」
黄色い人型ロボットが変身した胸部にライオンの顔がある【ゼンカイガオーン】。
ゼンカイマジーヌ「魔法パワー!ゼンカイマジーヌ!」
ピンク色の人型ロボットが変身した魔法使いの戦士【ゼンカイマジーヌ】。
ゼンカイブルーン「轟轟パワー!ゼンカイブルーン!」
青い人型ロボットが変身したロボット然とした戦士【ゼンカイブルーン】。
ゼンカイザー「五人揃って!」
5人『機界戦隊ゼンカイジャー!!』
そうたかだと名乗りを上げた彼らこそ45番目の全力全開のスーパー戦隊【機界戦隊ゼンカイジャー】である。
響「き、機界戦隊…ゼンカイジャー?」
リル「かうかう…」
訳:またキャラがすごそうな人たちが…
現れたゼンカイジャーに響たちは戸惑いを見せてしまう。
チョコワルド「おのれ、まさかこんなところまで追ってくるとは!邪魔はさせないチョコ!」
ゼンカイジャーを迎撃しようとタケノコサト砲とキノコヤマ砲を構えたチョコワルドだが、突如後ろから銃撃された。
チョコワルド「なじぇんだぁ!!」
後ろから銃撃されたチョコワルドは倒れ込む。
?「ヨホホイ♪ヨホホイ♪ヨホホイホイ♪
俺はカイゾク♪ お宝求めて海から海へ〜♪
俺はカイゾク♪ 自由求めて世界から世界へ〜♪
必ず手に入れるぜ〜♪ そしたら気分痛快〜♪」
ゼンカイザー「ゾックス!」
軽快に歌いながらチョコワルドの後ろから歩いてくる若者【ゾックス】を呼ぶ。
ゾックス「よう、カイト。なかなか愉快な奴と戦ってるじゃねぇか。少し混ぜてくれ」
そうゼンカイザーにゾックスは言うと拳銃をベースに、本体を覆い隠す程巨大な赤い舵輪と、サーベルの様に湾曲した刃が付いた外観をしているアイテムを出した。
≪回せー!≫
ゾックス「チェンジ痛快!」
アイテムの上部にゼンカイジャーと同じ歯車型のアイテムをセットし、舵輪を回し始めた。
≪ツーカイザー!≫
≪Hey!≫
≪HeyHey!≫
≪Hey!≫
≪HeyHey!≫
タンバリンの様に軽く叩きながらダンスを踊るとトリガーを引いた。
≪ヨーソロー!ツーーカイに、レボリューーション!≫
歯車が飛び出してゾックスを包むと姿を変えた。
ツーカイザー「海賊のパワー!ツーカイザー!」
海賊の姿をした金色の戦士【ツーカイザー】は名乗りを上げた。
ツーカイザー「今日は特別編だから短めに行くぜ!」
そう言ってツーカイザーは立ち上がったばかりのチョコワルドを蹴り飛ばして再度倒した。
ツーカイザー「一気に決めるぞ!」
ゼンカイザー「あぁ!」
「「ゼンカイジュウギア!」」
2人が叫ぶとどこからともなくティラノサウルスもしくは怪獣を模したアイテムが走ってきてゼンカイザーとツーカイザーのそれぞれの手元にきた。
ゼンカイザー「スーパーチェンジ全開!」
≪カーイジュウ……カーイジュウ……≫
≪スーパー!≫
≪ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!超!ゼンカーイ!≫
拳銃型のアイテム【ギアトリンガー】の上部に【ゼンカイジュウギア】をセットし、サイドハンドルを回す。
≪回せー!≫
ゾックス「スーパーチェンジ痛快!」
≪カイジュウ……カイジュウ……≫
≪スーパー!≫
≪Say! Say! Say!≫
≪ヨーソロー!≫
≪超!ツーカイにレボリューション!≫
ツーカイザーも舵輪型のアイテム【ギアダリンガー】にゼンカイジュウギアをセットし、同時にトリガーを引いて2人の姿がさらに変った。
スーパーゼンカイザー「秘密のパワーアップ!スーパーゼンカイザー!!」
メインカラーは銀色で、人型であったゼンカイザーの全身に、重厚な鎧が装着され、他メンバーと同様のロボ型へと変貌した【スーパーゼンカイザー】。
スーパーツーカイザー「海賊のパワーアップ!スーパーツーカイザー!!」
メインカラーは金色で、鎧と背中にはマントと額にはV字型の装飾が追加された姿【スーパーツーカイザー】。
スーパーゼンカイザー「短編全開!」
ベースカラーは白で、側面に歴代戦隊レッドの横顔(手元側のアカレンジャーと先端側のゼンカイザーのみ大き目)がディスプレイ表示された中折れ携帯の様な銃身が特徴的な大型銃【ゼンリョクゼンカイバスター】をスーパーゼンカイザーは出して構える。
スーパーゼンカイザーがゼンリョクゼンカイバスターを構えると左側にマジーヌとブルーン、右側にジュランとガオーン、ガオーンとブルーンの後ろにスーパーツーカイザーが後ろから支えるように構える。
スーパーツーカイザー「おい、お前も来い!」
リル「かう!?」
いきなりスーパーツーカイザーに呼ばれたリルは行く。
スーパーゼンカイザー「よし、じゃあこれ持って!」
言われるがままリルはゼンリョクゼンカイバスターを持つとスーパーゼンカイザーは上部にあるギア【ゼンリョクギア】を回す。
6人ゼンリョクゼンカイフィナーレバスター!!』
リル「か、かうかう!」
訳:ば、バスター!
≪燃やせ!スーパー戦隊パワー!≫
≪ゼンカイ!ゼンカイ!≫
≪ダイ・ダイ・ダイゼンカイ!≫
≪ババババーン!ドドドドーン!≫
立ち上がったばかりのチョコワルドにゼンリョクギアを何度も回転させてトリガーを引くと全ての戦隊ロゴが流れ出てから歴代戦隊レッドのフェイスを模したオーラが結集した後、ゼンカイザーのフェイスに変化して一直線に発射される必殺技【ゼンリョクゼンカイフィナーレバスター】を繰り出した。
◯月チョコ「ガチィ!?」
それに混じって一瞬だけ、白衣を着た女性の悪魔が現れて棒の部分はビスケットであり、アーモンドがぎっしり詰まったミルクチョコレートがかけられているという、スギの木をイメージした菓子をバットのようにチョコワルドをフルスイングした。
チョコワルド「マジで短いじゃーん!!」
ゼンリョクゼンカイフィナーレバスターを喰らい、チョコワルドは仰向けになって倒れて爆散したのだった。
ゼンカイジュラン「おい、今戦隊全く関係ない人いなかった?」
ゼンカイガオーン「悪魔っぽい人間ちゅわんだったね」
ゼンカイマジーヌ「Vの方だったっすね」
ゼンカイブルーン「それは言ってはいけませんよ」
一瞬だけ現れた女性にジュラン、ガオーン、マジーヌが言うとブルーンが突っ込みを言うのだった。
クリス「ん?アタシら…なにやってたんだ?」
翼「なにかくだらないことで言い争っていたような…」
切歌「デス?」
調「なんだろう、記憶が…」
響「みんな、元に戻ったんだ!」
マリア「よかったわ。でも…」
リル「かうかう」
訳:あまり活躍しなかったね
ホロ「ウォウ…」
チョコワルドが倒され、正気に戻ったクリスたちに安心する響たちだったが、活躍を全部ゼンカイジャーに取られて少し悲しかったのだった。