戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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【神室町】…それは東京新宿にある、東京最大の歓楽街で、バブル期には【東洋一の大歓楽街】と言われた町。

およそ400m四方の敷地に数多くの飲食店や遊戯場、キャバクラ、ソープランドなどの風俗店、果ては一般的には知られてないが非合法な賭場(カジノ)や地下闘技場までが存在する。

レジャーに富んだ活気あふれる町並みとは裏腹に、仕切っている【極道組織】をはじめ、国内外(主にアジア系)犯罪組織の温床と化しているため、基本的に治安はとても悪く、90年代の歌舞伎町のような修羅の国。

当然、上述された施設の中にはこうした組織の【シノギ(極道組織の収入源)】となっている店も多い。

街中にはヤクザやギャングは当然ながら、素行の悪いホストやチンピラ等もひしめいているが、そんな神室町に軒を連ねる店はどこも商魂逞しく、どんな異常事態が起こっても、多くの店舗が何事も無い様に通常営業する。

そんな日本のカオスである場所は突如として地獄と化していた。


バイオハザード篇第一章・伝説の漢たち、最後のけじめ
第851話 神室町へ


一部を壁に囲まれた神室町上空をS.O.N.G.のロゴが入ったヘリが飛行していた。

 

弦十郎『現在、神室町の約4割が感染区域に指定。壁により閉鎖されている。なお、今回の任務は感染区域に取り残された民間人及び自衛隊員の救助である』

 

ヘリ内には操縦士の他に、神室町のバイオハザード担当となった響、クリス、切歌、リル、充瑠、為朝、瀬奈、ガルザの8人とクリスタル形態のファイヤ、ショベロー、マッハが乗っており、弦十郎から任務とゾンビに占領された区域【感染区域】の現状を聞かされていた。

 

弦十郎『気を付けてくれ、確認されたゾンビは走ることができるようだ。またゾンビ以外のB.O.W.と目される生物兵器も多数確認されている』

 

クリス「ゾンビって普通カメ並みにゆっくりなはずだろ…」

 

為朝「それが走るってなんだよ…」

 

ゾンビが走ってくると聞いて、クリスと為朝はイメージが違いすぎることを言う。

 

響「例え、どんな怖い化け物でも私たちは私たちのやれることをするだけだよ!」

 

充瑠「そうだよ!」

 

瀬奈「うん、響ちゃんたちの言う通りだよ!」

 

切歌「デスデス!」

 

走ってくるゾンビや未確認のB.O.W.のことを聞きながらもやれることをやろうと言う。

 

ファイヤ「こんな状況でも変わらないな」

 

ショベロー「下手に怯えてしまっても仕方ないからのぅ」

 

マッハ「お嬢様!ゾンビや化け物がお嬢様を噛もうものなら、このマッハが身を挺してお守りいたします!!」

 

響たちの雰囲気にファイヤたちは言う。

 

ガルザ「しかし、本当に戦場のようだな」

 

窓から町を見下ろしながらガルザは言う。

 

町から黒煙や火災があちこちで起きていた。

 

弦十郎『日本政府の要請で、俺たちS.O.N.G.が先行しているが、後からBSAA極東支部から援軍が到着する。首謀者探しは彼らと合流した後だ』

 

S.O.N.G.と同じ国連の対バイオテロ組織であるBSAAの極東支部が到着するまでは事件の首謀者探しは後に、取り残された生存者救助を優先するように言う。

 

リル「………」

 

ガルザと同じく窓から町を見下ろしながらリルは、こんなこと(バイオテロ)を引き起こしたのが、父であるガウこと蛇竜なのかと思うと悲しさと申し訳なさがあった。

 

クリス「あんまり気負いすんな。なんでガウがこんなことしたか何て、ぶっ飛ばしてでも聞き出せばいいだろ」

 

そんなリルにクリスは言う。

 

リル「かう!」

 

クリスに言われて、リルは頷いた。

 

為朝「そろそろ降りるぞ!」

 

為朝が言うとヘリのドアを開くと全員が飛び降りた。

 

7人『キラメイチェンジ!!』

 

キラメイチェンジャーとコンバーターギアをそれぞれ用いて、変身とキラメイ魔進ギアを纏い、神室町に降り立ったのだった。

 

 

 

響たちが神室町に降り立った同時刻、神室町のシンボルともいえるタワー【ミレニアムタワー】の57階にあるオフィスの一室に、髪型はテクノカットで、素肌に直接羽織った蛇柄のジャケットと左目には蛇をあしらった眼帯をし、体には白蛇や桜、般若をあしらった五分袖の額彫りの刺青を入れている1人の男が大型テレビでゾンビ映画を見ていた。

 

眼帯の男「ヒヒヒヒ!やっぱたまらんなあ」

 

大型テレビに映される迫力あるゾンビたちを見て眼帯の男は楽しそうにしていた。

 

眼帯の男の座っているソファの前にあるテーブルには乱雑に置かれた書類、灰皿、そしてある2人の男たちの写真があった。

 

男「お、親父いぃ!」

 

部下らしき1人の男が、眼帯の男を親父と呼び、何かに怯えながら腰を抜かして棚に寄りかかり、ゾンビ映画のDVDを落とす。

 

眼帯の男「こらボケェ!なにやっとんじゃ!?…ん?」

 

自分のコレクションを落とされて、眼帯の男はキレ気味に言うと何かに気づいた。

 

ゾンビ映画のゾンビ『ウアァァァァァァァァァァッ!!』

 

眼帯の男「ん?」

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゾンビ映画のゾンビ『ウアァァァァァァァァァァッ!!』

 

眼帯の男「ん?」

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

2度程ゾンビ映画のゾンビと自身に迫る本物のゾンビを見比べる。

 

眼帯の男「やっぱホンマもんは迫力がちゃうなぁ」

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

本物のゾンビの方が迫力があると嬉しそうにしていると、別方角からゾンビが飛びかかってきた。

 

しかし飛びかかってきたゾンビは眼帯の男を押し倒すことは出来なかった。

 

ゾンビ「あが…」

 

飛びかかってきたゾンビの口に、眼帯の男はショットガンの銃口を突っ込んでいた。

 

眼帯の男「最高や。まさかゾンビとやりあう日が、来るとはのう」

 

そう言って眼帯の男はニヤリと笑いながらショットガンの引き金を引いた。

 

射たれたゾンビは口から火を吹き出しながら倒れた。

 

スーツの男「親父!早く下へ脱出を!」

 

ゾンビ『ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

スーツの男「ひっ、ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ゾンビを倒した眼帯の男に部下らしき別のスーツの男が親父呼びしながら、やって来て避難するように言うが、すぐに3体のゾンビに囲まれて食い殺された。

 

眼帯の男「いくでえ~、がっかりさせるなや!!」

 

部下が目の前で食い殺されながらも、眼帯の男は動揺するどころかワクワクしながらショットガンの持ち手部分を後ろにスライドし、空の弾を排莢(はいきょう)して立ち上がって言うのだった。

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