戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響たちが神室町ヒルズへ向かい始めた時から少し時間を巻き戻し、ヒルズがある区域が閉鎖される前。

区域を1つ挟んだミレニアムタワー前で、ショットガンの銃声が鳴り響いた。

ゴリラ型の巨人「グオアァァァァァァァァ………」

ショットガンの銃声が響いたのと同時に、ゴリラのような巨人が仰向けに倒れた。

倒れたゴリラ型の巨人に近付く1つの人影があった。

眼帯の男「こりゃあ、どないな設定やねん」

ミレニアムタワー内でゾンビ狩りしていた眼帯の男が、倒したゴリラ型の巨人に近付いて、右肩に埋め込まれている円型の装置を見つけてそう呟いていた。


第853話 その男、狂犬につき

時を現在に戻し、響たちはキラメイブラックとリルが殿を勤めてくれたお陰で、ヒルズ前まで急行できていた。

 

キラメイグリーン「あ!誰かあそこで戦ってるよ!」

 

壊されて、人一人が入れるようになってしまったヒルズの敷地内に続く門のシャッター前で誰かがゾンビをショットガンで攻撃しているのを見つけた。

 

切歌「急いで助けに行くデス!」

 

ゾンビと戦っている人を助けようと響たちはキラメイショットを構えて発砲、人物の周辺にいたゾンビを全て倒した。

 

響「大丈夫ですか!」

 

クリス「助けに来た…」

 

眼帯の男「ドアホ!わしの獲物を横取りするな!」

 

響たちが助けたのはあの眼帯の男で、周辺のゾンビを倒してしまった響たちを怒鳴る。

 

キラメイレッド「えぇ!?」

 

キラメイイエロー「助け来たのに、なんでキレるんだよ!?」

 

折角助けたのに感謝とは真逆に怒こられてしまったことに驚く。

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

眼帯の男にゾンビが1体飛びかかってきた。

 

眼帯の男「ゾンビはわしの獲物や!」

 

そう言って眼帯の男は飛びかかってきたゾンビをショットガンでヘッドショットを決めて倒すと、壊されて、人一人が入れるようなっていた門のシャッターを通り、ヒルズの敷地内へ入っていった。

 

眼帯の男「派手なセレモニーやないけ」

 

ヒルズの敷地内に入った眼帯の男が見たのは、ヒルズ正面の入り口はシャッターが降ろされ、ゾンビが侵入を防いではいたが、正面入り口近くの建物から登ろうとゾンビたちが集まっていた。

 

それを建物の屋根から強面で、銃を持った男たちが撃ち落としていたが数が多く、苦戦していた。

 

銃を持った男「真島さん!正面からは入れやせん!あちらから裏へ回ってください!」

 

内1人の男が、眼帯の男を【真島】と呼び、裏から回るようにいうが、裏に通じる道をゾンビたちがひしめいていた。

 

真島「まだまだおるのお」

 

ゾンビたちを見て、真島は嬉しそうにしていた。

 

キラメイイエロー「冗談だろ…」

 

遅れてヒルズの敷地内に入ってきた響たちはゾンビたちを見て言う。

 

ゾンビ『ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

外周にいたゾンビたちが、登るのを諦めて真島と響たちに向かって走ってきていた。

 

真島「いくでえ~!」

 

興奮しながら、真島はショットガンの持ち手部分を後ろにスライドし、空の弾を排莢(はいきょう)して新たな弾を装填してゾンビたちに向かって行く。

 

キラメイレッド「あ、ちょっと!?」

 

クリス「狂ってんだろ、あのおっさん!?」

 

キラメイイエロー「とにかく一人にするのはまずいだろ!!」

 

単身で、ゾンビたちに向かって行く真島を見て驚きながらも続くようにゾンビたちに向かって行く。

 

真島「うおらっ!!」

 

ゾンビ「ガアァァァァァァ………」

 

走って向かってくるゾンビの頭を真島はショットガンで正確に撃ち抜く。

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

真島「うらっ!!」

 

背後から向かって来ていたゾンビの顔面を裏拳で殴り飛ばした。

 

ゾンビ「グガ…」

 

裏拳で殴り飛ばされたゾンビは立ち上がろうとするが、真島が足で押さえつけて至近距離から撃ち抜いた。

 

クリス「この状況で楽しんでやがる…まるで狂犬だな…」

 

響「で、でもあの人すごく強いよ!」

 

切歌「ゾンビ相手にも怖がってないのが凄いデス!」

 

ゾンビを楽しむように次々倒していく真島に響たちは引き気味に見ながらも、その強さに感心していた。

 

女型ゾンビ?「キィイヤアァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

『!?』

 

突然女のゾンビが悲鳴のような奇声を上げる。

 

ファイヤ「なんだ、あのゾンビ!?」

 

ショベロー「なんちゅう奇声を上げとるんじゃ!?まるで泣き女のようじゃのう!」

 

奇声を上げた【ナキオンナ】に驚いてしまう。

 

マッハ「あ、み、皆さん!あれ!!」

 

ゾンビ『ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

何かに気づいたマッハが叫ぶと、ヒルズの外壁から這い上がってきたゾンビの大群が現れた。

 

キラメイイエロー「なにぃ!?」

 

響「ゾンビがあんなに!?」

 

クリス「まさかあのゾンビが呼んだ!?」

 

いきなり現れた新たなゾンビの大群に驚き、ナキオンナが呼び寄せたと察する。

 

キラメイレッド「いや、ゾンビだけじゃない!」

 

岩を纏った巨人「グオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

キラメイレッドが言うと外壁を破壊して岩を纏ったゴリラ型の巨人が現れた。

 

真島「なんや、まだおったんか」

 

岩を纏ったゴリラ型の巨人を見て、真島はさらに嬉しそうにしてしながら言う。

 

クリス「あれがおっさんが言ってたB.O.W.か!」

 

オンラキ「グオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

壁を破壊して現れた巨人型のB.O.W.と目される【温羅鬼(オンラキ)】が雄叫びを上げるのだった。

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