戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第863.5話 感染拡大

響たちが下水道を通って【賽の河原】へ向かっている頃、S.O.N.G.本部は東京湾の一角に停泊し、神室町の状況をドローンや監視カメラ映像で確認していた。

 

友里「司令。BSAAの指示でヒルズに取り残されていた生存者の救助は間もなく完了するとのことです」

 

クリスたちの要請で、ヒルズに避難していた民間人をBSAAの指示で到着した自衛隊のヘリでの避難が完了すると報告する。

 

弦十郎「そうか。このまま何事もなく避難が完了すれば良いんだが…」

 

何事もなく民間人の避難が完了すると願っていた矢先だった。

 

緊急事態を表す警報音が鳴り響いた。

 

藤尭「自衛隊より緊急電!汚染地域が急激に拡大!ヒルズの生存者の避難予定地も汚染地域になったと!」

 

弦十郎「なんだとぉ!?」

 

汚染地域が急拡大したと報告を聞いて弦十郎は驚いて声を上げてしまう。

 

 

 

同じ頃、ヒルズから避難する民間人を迎え入れる準備をしていた陸上自衛隊の部隊が小学校のグラウンドにてゾンビと交戦していた。

 

自衛隊員「くそ!この死人どもが!」

 

グランドの金網を上り、向かって来るゾンビを89式小銃で撃ちながらゆっくりと後退していた。

 

オンラキ「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

だがそこへ金網を破壊してオンラキが走っていく。

 

自衛隊員「大型B.O.W.接近!」

 

自衛隊員「撃て撃て!」

 

金網を破壊したオンラキに89式小銃を発砲するが、【89式5.56mm普通弾】ではオンラキが身に纏っている岩石の前に弾かれていた。

 

自衛隊員「き、効いてないぞ!」

 

自衛隊員「LAMを使え!」

 

89式小銃では敵わないと見るや、1人の自衛官がパンツァーファウストこと【110mm個人携帯対戦車弾(LAM(Light Antiarmor Munition(軽対装甲火器)】を構える。

 

自衛隊員「喰らえ!!」

 

トリガーを引いて、対戦車弾を発射した。

 

発射された対戦車弾はオンラキの左肩に命中、爆発とともに煙でオンラキの顔を覆った。

 

自衛隊員「どうだ!?」

 

対戦車弾が命中したのを見た自衛隊員が叫ぶ。

 

オンラキ「!!」

 

周辺に轟く雄たけびと共に煙を払いのけたオンラキが身に纏っていた岩石を吹き飛ばして本体を露にする。

 

自衛隊員「外装を!?」

 

身に纏っていた岩石を吹き飛ばしたオンラキを見て自衛隊員たちは怯んでしまう。

 

オンラキ「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

怯んだ自衛隊員たちをオンラキはその巨腕の拳で殴り飛ばした。

 

 

 

弦十郎「くそ!これ以上被害を出させるわけには!」

 

報告を聞いた弦十郎はどうにかしようと策を考える。

 

その矢先だった。

 

ゾンビ『ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

発令室の扉が開き、黒服のS.O.N.G.のエージェントだったゾンビたちが数体入って来た。

 

弦十郎「なんだと!?」

 

藤尭「うわああああああ!?」

 

友里「なんでゾンビが!?」

 

いつの間にやら感染し、ゾンビと化したエージェントたちに驚く。

 

弦十郎「くそ!」

 

ゾンビ相手に近接戦は不利であると分かってはいたが、戦う事の出来ない2人(特に藤尭)を守ろうと拳を構える。

 

弦十郎「2人とも下がってろ!」

 

発令室から逃げるように言うと、弦十郎はゾンビに向かって行く。

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

向かって来る弦十郎にゾンビも向かって行く。

 

弦十郎「うおらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

気合いと共に弦十郎の左ストレートが放たれるが、ゾンビは跳躍して回避した。

 

弦十郎「なに!?」

 

跳躍して左ストレートを回避したゾンビに弦十郎は驚く。

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

友里「!?」

 

弦十郎の左ストレートを回避したゾンビは友里に飛びかかる。

 

藤尭「あおいさん!」

 

弦十郎「あおい!」

 

2人が急いで友里を守ろうとしたが藤尭は先に行きすぎており、弦十郎は他のゾンビに襲われ、対応せざるを得なかい状況となり間に合いそうになかった。

 

ゾンビの毒牙が友里の肩にかかりかけた時だ、銃声と共にゾンビは頭を撃ち抜かれた。

 

?「大丈夫か、お嬢さん」

 

銃声が聞こえた方を見ると拳銃を構え、背中にショットガンを背負った1人の日系のアメリカ人老男性がいた。

 

友里「た、助かりました」

 

拳銃を降ろして友里に手を貸した。

 

友里「あ、ありがとうございます!」

 

助けられた友里は老男性の手を握って立ち上がった。

 

弦十郎「貴方は確か…」

 

襲いかかってきていたゾンビを殴り飛ばしながら老男性に弦十郎は見覚えがあった。

 

ケンド「BSAAアドバイザーのロバート・ケンドだ。日本政府の要請でアドバイザーとして派遣されて来た」

 

日系人の男性は【ロバート・ケンド】と名乗る。

 

藤尭「ロバート・ケンドって、確かラクーンシティの…」

 

名前を聞いて藤尭はラクーンシティの惨劇を口にする。

 

ケンド「あぁ。生き残りだ」

 

藤尭からラクーンシティと聞いて、ケンドは頷いて言う。

 

ケンドはあのラクーンシティの惨劇を生き残った生存者の1人である。

 

ケンド「まあ、話はあとだ。今はここを切り抜けるのが先決だ!」

 

形見である拳銃である【サムライエッジ】を胸のホルスターにしまい、背中に背負っていたショットガンを構えて言う。

 

 

 

S.O.N.G.本部がある港から少し離れた倉庫の屋根にある人物がいた。

 

鉄の爪「これS.O.N.G.はしばらく動けまい」

 

倉庫の屋根いた石川五右衛門のような巨大な頭髪、スパンコールのようなギラギラ輝くローブ、蓄えた漆黒のヒゲが特徴的な男、スーパー戦隊2番目【ジャッカー電撃隊】が倒した悪の組織【犯罪組織 クライム】の指揮官【鉄の爪・アイアンクロー】が言う。

 

鉄の爪「今のうちに賽の河原へ向かったやつらを始末するのだ」

 

振り向いて後ろにいた怪人に鉄の爪は言う。

 

カマキリ怪人「ははっ!この私めにお任せくだされ。蘇らせていただいた御恩に必ずや報いて見せます」

 

鉄の爪に言われて、黒い軍服を着用し、左肩のみ銀色のアーマーがあるカマキリ怪人が言う。

 

鉄の爪「期待しているぞ、カマキリ大酋長!」

 

カマキリ大酋長「ははっ!」

 

黒い軍服を着用し、左肩のみ銀色のアーマーがあるカマキリ怪人、かつてクライムの侵略ロボットの1体だった【カマキリ大酋長】は自信満々に言うのだった。




今日から週一か、月1投稿になります。

把握の程、よろしくです。
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