戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第877話 邂逅・龍を捨てた男

バッティングセンターにて、カマキリ大酋長率いるファルファレルロとアパッチ軍団を倒した響たちであったが、感染区域にいるはずのゾンビたちが侵入してきていた。

 

ゾンビ『ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!』

 

外には、壊された壁からゾンビたちが次々に侵入、最近まで戦闘があったバッティングセンターに一直線に向かってきていた。

 

パーカー「くそ、今度はゾンビ共のお出ましか!」

 

ようやく厄介な敵を倒したと思いきや、ゾンビたちを見てパーカーは毒づく。

 

レイモンド「しかしゾンビのいるエリアは隔壁があったはずだが…」

 

ゾンビたちがいる感染区域には壁があり、ゾンビでは開けるには不可能のはずだとレイモンドがいうと、壁がある場所から獣のような雄叫びが響いた。

 

ジェシカ「どうやら、あの大型B.O.W.のせいみたいね」

 

雄叫びを聞いて、ジェシカはオンラキが壁を破壊しようとして出来た隙間からゾンビたちが侵入してきていると言う。

 

秋山「はあ…はあ…真島さん、俺もう腹いっぱいですよ」

 

真島「デザートや。別腹やろ?」

 

銃を構えて弱音を吐く秋山に、真島は強気に言う。

 

鉄の爪「いつまでその威勢が持つかな?」

 

勝ち誇った鉄の爪が言うとゾンビたちが一斉に向かって行く。

 

クリス「来るぞ!」

 

向かって来るゾンビたちに全員が構えたその時だった。

 

?「おい、邪魔や」

 

鉄の爪「なに…!?」

 

後ろから真島と同じ関西弁の男性の声が聞こえ、鉄の爪が振り向いた瞬間、1発の鉄拳が鉄の爪を殴り飛ばした。

 

殴り飛ばされた鉄の爪はバッティングマシンの所まで飛ばされて、崩れた屋根の下敷きになった。

 

真島「お前は…」

 

鉄の爪を殴り飛ばしたのは、白いコートの大柄の男であった。

 

秋山「真島さん、あいつ…」

 

男を見て秋山は見覚えがあるようで、真島に聞いた。

 

真島「そや。関西の龍…近江連合の郷田龍司や」

 

秋山に聞かれるまでもなく、真島は男のことを知っていた…いや、どんなことがあろうと忘れるはずがなかった。

 

そう、この男こそ元【近江連合直系郷龍会二代目会長】にして【関西の龍】の異名を持つ漢【郷田 龍司】であった。

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

鉄の爪が殴られた瞬間に動きを止めていたゾンビたちは郷田の方を向くと、1体が郷田に襲いかかった。

 

襲いかかったゾンビに郷田は動じるどころか右腕を盾にするようにしてガードした。

 

クリス「な!?危ないぞ!!」

 

郷田の行動を見てクリスは驚きながらもアームドギアで助けようとするが間に合わず、郷田の右腕にゾンビは噛みついた。

 

秋山「おい………!?」

 

ゾンビに噛まれた郷田を見て秋山は驚くが、郷田は全く動じるどころかニヤリと笑った。

 

郷田「ぬおらあぁぁぁ!!」

 

噛まれたまま郷田はゾンビを振り回して、周りのゾンビたちを殴り飛ばし、さらに勢いに負けた右腕のコートの袖が破けると鋼鉄の腕が現れたかと思いきやその腕が変形し、五連装の銃となった。

 

秋山「なんだぁ!?」

 

切歌「腕が変形したデス!!」

 

変形した郷田の腕を見て秋山と切歌が声をあげる。

 

郷田「久しぶりや。暴れさせてもらうで!」

 

銃となった右腕を構えて郷田は久しぶりの戦いに血潮が沸き立ち、言うのだった。




郷田がバッティングセンターに現れた同刻、堂島は花屋の施設を利用して、近江連合の六代目会長と話をしていた。

堂島「つまり、今回の件……近江連合はまったく関知していないと?」

近江連合会長『知りまへん。とんだいいがかりですわ』

堂島の問いに画面越しに白いスーツを着たスキンヘッドの男性【六代目近江連合会長】が言う。

近江連合会長『だいたいなんです?その、ゾンビいうんは?』

堂島から聞いた神室町を占拠しているゾンビのことを聞いて、近江連合会長は鼻で笑いながら聞く。

堂島「他に言いようがありませんので」

聞かれた堂島も信じたくはなかったが、今まで自分が見てきた光景を思い出しながら言う。

堂島「しかし、ではなぜそちらの二階堂さんが神室町に?」

切り替えて二階堂が神室町で何を死に来たのかと堂島は問う。

近江連合会長『仕事でしょうな。ただ東城会さんとかち合うようなもんやありまへん』

二階堂が本当に何をしているのか知らないのか、近江連合会長は二階堂が"ヤクザとしての仕事"をしに神室町にいるのではという。

堂島「そんな話を私に信用しろと?」

近江連合会長の言葉を聞いて堂島は鎌をかけるように聞き返した。

近江連合会長『そんな話?なんや失礼やありまへんか?』

聞き返された近江連合会長は少しキレ気味に言う。

堂島「でしたら、二階堂さんほどの幹部が今この神室町にいる理由……納得いくよう、お聞かせいただけませんか?」

近江連合会長『ええ加減にせんかい!知らんいうとんのや!ぐだぐだ言わんと証拠があんのやったら見してみい!!』

バンっと机を叩いて近江連合会長は怒鳴った。

堂島「分かりました。では、もうひとつだけ……今東京に…郷田龍司がいることは?」

その反応を見て、本当に何も知らないと考え始めた堂島はさらに鎌をかけようと"郷田"が東京にいることを話した。

近江連合会長『なに?』

"郷田"の名を聞いて近江連合会長は驚いた様子であった。

堂島「ご承知かと思っていましたが」

その様子を見て堂島は言う。

近江連合会長『郷田は、とうの昔に破門にしとります。ウチはもう関係ありまへんのや』

二階堂どころか、郷田が東京にいることすら近江連合会長は本当に知らない上に、郷田は先の東城会と近江連合の抗争により破門されたことを言う。

堂島「その言葉に間違いありませんね?」

近江連合会長『ありまへんな』

堂島の確認に近江連合会長は自信たっぷりに言うのだった。

バイオハザード5篇について!

  • 明日からでもいいからOTE篇と交互に!
  • OTE篇のあとでいいよ!
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