パーカーの指示でレイモンド、響、切歌の3人は見張りのチンピラを押し退けて東城会系組事務所に向かってエレベーターに乗っていた。
目的の階に着くとエレベーターが開き、目の前に強面の男たちとそれと対峙している白いコートを着た大柄の人物がいる部屋があった。
レイモンドたちは事務所に入ると怪しい人物がいないか見回した。
組長「今日は来客が多いな。何者だ?」
ソファーに座っている組長らしき男が郷田に続き、入ってきたレイモンドたちを見て言う。
レイモンド「国連直轄対バイオテロ部隊BSAAだ。この施設をテロの主犯が狙っているという情報を得た」
BSAAである手帳を開いて身分を見せながらレイモンドは名乗る。
組長「郷田の次は国連と来たか、わしらを嘗めるのも大概にせいよ!だいたいゾンビっていうんは本当におるんかいな!!」
壁のことやゾンビのことを既に郷田から聞いていたのか、組長は冷やかしだろうと考えながら怒鳴った。
郷田「心配せんでも、もうすぐ見れんで」
怒鳴る組長に郷田は言うと屋根の端を見た。
それに釣られてレイモンドたちと組長たちは同じ方向を見ると、そこには監視カメラの映像が映されたブラウン管テレビがあり、4つに分けられた映像の内、右上にはエレベーターに乗っている帽子を深く被った異様な雰囲気の人物、左下にはさっきまでレイモンドたちを足止めしていたチンピラが倒れていた。
郷田「来よった。ボーっとしとったらやられんで」
組長「野郎ども、カチコミだ!」
郷田に言われて組長は慌てた様子で配下の組員たちに迎撃準備を指示した。
机を倒して壁にしたり、鉄製のカラーボックスの影に隠れて拳銃を持った構成員たちは待ち構えていた。
組長「郷田!おい、どういうことだ!?」
ソファーの後ろに隠れながら組長はてっきり郷田がカチコミに来たと思っていたのか、異様な雰囲気の人物が誰なのか聞いてきた。
郷田「客に直接聞けや」
組長「くそ!」
郷田すら知らないと聞いて組長は拳銃を構える。
レイモンド「無駄話はそこまでだ。来るぞ」
マグナムを取り出したレイモンドが言うと、謎の人物が載っているエレベーターが事務所のある階に到着。
扉が開いたが誰も乗っていなかった。
響「い、いない…」
切歌「さっきまでエレベーターに…」
さっきまで乗っていたはずなのにいないと警戒しているとエレベーターの屋根からさっきの人物が降りてきてアクロバティックに事務所に侵入してきた。
『!?』
人物「シャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
いきなり屋根から降りてきてアクロバティックな動きで侵入してきた人物に驚いていると、人物は先が二又に別れている長い舌を出して威嚇する。
威嚇する人物に組員たちは一斉に拳銃を発砲するが、人物は身軽な動きで弾丸を回避すると事務所の角を蹴って組員の一人に飛び付くと、首筋に向かって噛みついた。
組員「ぐわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
首筋に噛みつかれた組員の悲鳴が響き渡る。
そこから人物は組員を投げ飛ばすと別の組員に飛び付いては噛みつき、また投げ飛ばして別の組員に噛みつくを繰り返し、最後に組長を押し倒した。
組長「ひっ!?」
明らかに人間ではない人物に驚いて戦意を失ってしまう。
そんな組長の首筋に人物は噛みついた。
組長「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
首筋を噛まれて組長の悲鳴が響き渡る。
レイモンド「くそ!!」
郷田「うおらあぁぁぁぁぁぁッ!!」
噛まれた組長を助けようとレイモンドはマグナム、郷田は右腕のガトリングガンを発砲するが人物は身軽な動きで避けるが、流石にガトリングガンの弾幕までは避けきれず一発が額に命中、帽子を弾き飛ばした。
郷田「おい!」
噛みつかれた組長に郷田は安否を確かめる。
組長「あははは…ああ、こいつは…」
郷田「あ?」
噛みつかれたにも関わらず笑っている組長を見て気味悪がる。
組長「気持ち…イイ…」
噛みつかれて血まで出ているのにも関わらず、"気持ちいい"という。
組長だけでなく、噛まれた他の組員たちもまるで天国にいるかのように気持ち良さそうにしていた。
切歌「な、なんだか様子が変デスよ」
響「急いで救急車を!」
救急車を呼ぼうとする響と切歌を郷田は止めた。
郷田「いや…もう手遅れや」
そう言って自身のガトリングガンの先にいる襲撃犯を見る。
郷田「お前は……」
人物を見て郷田は見覚えがあるのか驚いていた。
郷田「林?」
人物を"林"と呼ぶが、郷田が知る人物とは違うようであった。
林「甘美な…死を…」
郷田「あん?」
林が意味がよく分からない言葉を発して郷田は首をかしげている。
林「甘美な…死を…!」
再度言うと目を赤く光らせ、林はニヤリと笑うと窓に向かって走り出した。
窓に向かって走り出した林を止めようとレイモンドと郷田は一斉に銃撃するが全く当たらず、林は窓を割って外へ逃げていった。
レイモンド「くそ、逃げられたか」
割れた窓ガラスから顔を出して既に姿が消えた林にレイモンドは悔しがる。
切歌「なんて奴デスか…」
あっという間に東城会のヤクザたちを倒し、さらに逃げおおせた林に唖然とする。
?「グルルルルル…」
すると唸り声が事務所中に響き渡る。
響「唸り声?」
響き渡る唸り声に辺りを見回していると、林に噛まれた組長や組員たちが起き上がった。
ゾンビ『ウガアァァァァァァァァァァァァッ!!』
起き上がった組長と組員たちはゾンビとなって唸り声を上げていたのだった。
バイオハザード5篇について!
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明日からでもいいからOTE篇と交互に!
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OTE篇のあとでいいよ!