戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

1196 / 1218
第887話 逮捕作戦(前編)

クリーチャー化した林による東城会系組事務所襲撃とその周辺で引き起こしたバイオテロにて民間人を避難させた後、残りの処理を自衛隊とBSAAに任せた響たちはそれぞれの拠点に引き上げていた。

 

弦十郎「そうか。感染源はクリーチャー化した近江の構成員か」

 

響たちが帰還して、弦十郎たちは今回のバイオテロの発生源がクリーチャーによる感染であると報告を受けていた。

 

響「はい。林さんって郷田さんは呼んでました」

 

弦十郎「林…まさか、林 弘か?」

 

感染源のクリーチャー化した林と聞いて弦十郎は意外そうな顔をして聞いてきた。

 

クリス「知ってんのか?」

 

弦十郎「公安時代にな。五代目近江連合舎弟頭補佐をしていた。かなりの武闘派の実力者だったが…まさかクリーチャーになっていようとは…」

 

公安時代に林のことを知っていた弦十郎は言う。

 

エルフナイン「BSAAから受け取った資料にもウィルスによる変異や、強靭な肉体か、高い耐性を持つ人間が稀にですが、強力なクリーチャーに変異することは確認されています。おそらくその林という方もその類ではないかと」

 

BSAAから受け取った資料からかつてエルフナインはその中で旧ソ連軍の大佐を務め、そしてアンブレラの親衛隊長を務めていた【セルゲイ・ウラジミール】が変異したクリーチャーとT-ウイルスとG-ウイルスを開発したアンブレラの天才科学者を開発した【ウィリアム・バーキン】が変異したクリーチャー、そしてウイルス兵器の実験台にされ、さらにNE‐αを投与された少女【リサ・トレヴァー】をメインスクリーンに映し出して言う。

 

セルゲイはT‐ウィルスに完全適合し、完全にコントロール下に起き、ウィリアムは瀕死の肉体にGウィルスを使い暴走し、最終的にウィルスに飲まれ、リサはアンブレラの口封じのためだけに母親共々ウィルス兵器の実験台にされた存在である。

 

充瑠「酷すぎるよ!自分の目的のために他の人を怪物にするなんて!」

 

為朝「その目的も分かってねぇが、確かにな」

 

目的は分からないが、無関係の人まで巻き込んでのバイオテロを引き起こした二階堂の外道さに充瑠と為朝は言う。

 

瀬奈「あの、それであの場所からはどれだけの被害が出たんですか?」

 

弦十郎「安心してくれ今回は現場に響くんたちがいてくれたおかげで9割の住人を避難させることができた」

 

瀬奈に聞かれた弦十郎は笑って言うと面々は安堵する。

 

弦十郎「だが、またいつどこで奴が動くとも限らん。それに今はおとなしくしているアイアンクロ―やビーザックのように蛇竜たちもまたいつ襲って来るとも限らん。そこで、今度こそ二階堂を捕まえる!」

 

しかしすぐに真剣な顔に戻った弦十郎は宣言するように言う。

 

切歌「捕まえと言っても、どこにいるんデスか?」

 

藤尭「安心してくれ。僕たちが何もしないでいたと思うかい?」

 

二階堂を捕まえたくとも居場所がわからないと言う切歌に藤尭は言うとメインスクリーンを切り替えて監視カメラ映像を出した。

 

藤尭「感染区域外の神室町全域の防犯カメラだよ。すこし巻き戻して…」

 

キーボードを叩いてメインスクリーンの映像を変えると、ピンク通りにあるエイジアと書かれたパブに二階堂とその部下数名、そしてセーラー服を着た少女が入っていった。

 

リル「かう!」

 

ファイア「あ、二階堂!っと誰だ?」

 

ガルザ「見たところただの一般人の少女のようだが」

 

ショベロー「なにやら無理矢理連れていかれているようだのう」

 

マッハ「誰かに対する人質でしょうか?」

 

極道には見えない少女をわざわざ連れている二階堂たちに疑問に言う。

 

弦十郎「それは分からんが、二階堂が少女を使って誰かをおびき寄せようとしているのは確かだ。それで君たちはこの に向かってもらい二階堂を確保してもらいたい。同時に人質となっている少女の救助もだ!」

 

充瑠・為朝・瀬奈「「「はい!」」」

 

クリス・響・切歌「「「了解!/デース!」」」

 

リル「かう!」

 

弦十郎の指示により、二階堂逮捕と少女救助作戦が厳命されるのだった。

バイオハザード5篇について!

  • 明日からでもいいからOTE篇と交互に!
  • OTE篇のあとでいいよ!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。