戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第900話 イベントホールの戦い(前編)

二階堂により、響たちと分断されてしまった桐生、郷田、リルの3人は58階のイベント会場のあるフロアへたどり着くと【極楽】と書かれたのれんがある扉を開け、中へ入った。

 

中は日本庭園を模したような形で、水はガラス張りにし、その中央には橋がかかっていた。

 

本来ならライトがある箇所には炎がメラメラ燃えていた。

 

さらに奥へ続く通路には1人の人物が立っていた。

 

人物は人のなりをしてはいるが、顔と頭以外の上半身は爬虫類のような鱗で覆われ、下半身はベルトを巻いたズボンを履き、額や体には弾痕があった。

 

桐生「林……」

 

顔を見て桐生は、普通の人間ならば確実に死んでいるであろう傷を負いながらも平然と立っている人型の怪物【林 弘】であると確認したのと同時に、林ほどの人間が変わり果てた姿を見て驚いていた。

 

郷田「やつは普通やないで。桐生」

 

東城会配下の組事務所で、一度交戦した事がある郷田は桐生に警告する。

 

桐生「普通じゃねえのは、こっちもだ」

 

警告を聞いて、桐生は笑いながら言う。

 

郷田「そやったわ」

 

桐生に言われて、郷田も笑った。

 

この場にいるのは確かに普通の人間はいない。

 

元東城会4代目会長にして、堂島の龍・桐生一馬、元近江連合直系郷龍会2代目会長にして、関西の龍・郷田龍司の龍の名を持つ二大伝説の極道。

 

そして、地球最強の生命体にして、神をも殺し埒外を覆す怪獣の王・ミレニアムゴジラことリル。

 

3人とも人間でない者にも比肩を取らない実力者である。

 

桐生は対物ライフル、郷田は右腕のガトリングガン、リルは手を地面に着けて四つ足となって、尻尾を立ててそれぞれが臨戦する。

 

イツキ「グウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

3人が臨戦すると林 弘こと【縊鬼(イツキ)】は雄叫びを上げ、体操選手も顔負けのアクロバットな動きで3人に接近する。

 

接近してきたイツキに3人は左右中央のそれぞれの方向へ散開して、回避する。

 

イツキ「グウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

最初の攻撃を回避されたイツキは振り向いて、蛇や蜥蜴のように長い舌を出して威嚇する。

 

桐生「おらあっ!」

 

3人の中で、最初に振り向いた桐生が対物ライフルを構えてトリガーを引いて発砲する。

 

放たれた弾丸はイツキの右肩に命中し、僅かにイツキを後ろへのけ反らせる。

 

郷田「喰らえ!」

 

そこへ郷田が右腕のガトリングガンから弾丸の雨をイツキに浴びせようとする。

 

イツキ「グルルル!!」

 

しかしイツキは手を地面に着けて、四つ足となって姿勢を低くするとガトリングガンから放たれた雨のような弾丸を回避し、郷田に接近する。

 

リル「ガルガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

接近してくるイツキの横からリルが接近、尻尾を振りイツキを吹き飛ばして壁に叩きつけた。

 

リル「ガルルルル!」

 

イツキを壁に叩きつけたリルは睨み付ける。

 

すると細い何かが延びてきて、リルの首に巻き付いた。

 

リル「グッ!?」

 

首を巻き付いた何かにより締め上げられるリル。

 

イツキ「グウオォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

細い何かの先には、口を開いたイツキがおり、その長い舌を伸ばしてリルの首を締め上げていた。

 

郷田「チビスケ!」

 

舌に巻き付かれたリルを助けようとガトリングガンを発砲するが、イツキは全て回避して当たらなかった。

 

それでも郷田はガトリングガンを発砲する。

 

桐生「そこだ!」

 

郷田のガトリングガンを回避するイツキに、桐生はスコープを覗いて狙いを定めると、イツキの動きに連動して激しく動いている舌の中で、全く動いていない箇所を見つけるとそこに向けて発砲する。

 

放たれた弾丸はイツキの舌に命中し、千切り落とした。

 

イツキ「グウオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!?」

 

舌を撃ち抜かれたイツキは怯んで一歩だけだが、後退する。

 

リル「けほっ、けほっ!」

 

解放されたリルは咳き込みながら息を整える。

 

郷田「大丈夫か、チビスケ」

 

リル「かう!」

 

ガトリングガンを構えながら郷田は聞くと、リルは頷く。

 

イツキ「グウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

同時に怯みから回復したイツキは雄叫びを上げると壁にかけられている輪っかに手を掛けると、輪っかに付けられた球体を引きちぎって投げた。

 

郷田「なにを…っ!?」

 

投げられた球体を警戒していた郷田だったが、投げられた球体が何なのか確認した瞬間に言葉を失った。

 

イツキが投げたのは手榴弾であったのだ。

 

投げられた手榴弾はコックと呼ばれる安全装置が外れてしまうのだった。

バイオハザード5篇について!

  • 明日からでもいいからOTE篇と交互に!
  • OTE篇のあとでいいよ!
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