戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第901話 イベントホールの戦い(後編)

ミレニアムタワー58階にあるイベントホールで林弘ことB.O.W.イツキと戦っていたリル、桐生、郷田の3人。

 

3人の攻撃を受けながらも倒れる気配がないイツキは手榴弾をリルと郷田に向かって投げた。

 

コックと呼ばれる安全装置が外れてしまい、起爆すると郷田とリルが身構えた時、後ろから銃声が響いて手榴弾を屋根に向かって弾き飛ばした。

 

屋根に向かって弾き飛ばされた手榴弾は、屋根に当たった瞬間に起爆。

 

起爆した手榴弾の衝撃波を郷田とリルは足に力を入れて踏ん張って耐えた。

 

桐生「無事か」

 

後ろから対物ライフルを構えた桐生が2人の無事を確認する。

 

郷田「あぁ。助かったで」

 

手榴弾を屋根に弾き飛ばしのが桐生の仕業であると察した郷田がお礼を言う。

 

イツキ「グウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

手榴弾を弾かれたイツキは再度、腕を振りかぶる。

 

郷田「同じ手を喰らうか!」

 

再度手榴弾を投げてきたと思った郷田はガトリングガンを構える。

 

しかしそこには手榴弾など存在しなかった。

 

郷田「!?」

 

投げられたはずの手榴弾が無いことに郷田の思考が止まる。

 

リル「かうかう!!」

 

桐生「下だ、郷田!」

 

リルと桐生が同時に郷田に言う。

 

2人に言われてすぐに下を見ると四つん這いになったイツキがいつの間にやら接近しており、郷田のガトリングガンを掴むとジョイント部分を解除し、奪い取った。

 

イツキ「グウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

郷田からガトリングガンを奪ったイツキは銃口部分を向けると発砲した。

 

郷田「なんやと!?」

 

桐生「チッ!」

 

リル「かう!?」

 

ガトリングガンを奪い、発砲してきたイツキに驚きながら3人は散開し、それぞれ灯籠を模したライトや岩の裏に隠れる。

 

3人が隠れるてなお、イツキは手当たり次第にガトリングガンを乱射する。

 

桐生「くそ、これじゃあ狙いが付けられないな」

 

乱射しまくるイツキを見て、桐生は対物ライフルで狙おうとするが跳弾が多く、狙いが定められなかった。

 

郷田「林のヤツ、わしのガトリングを…」

 

自分の武器を奪われた挙げ句に使われてしまったことに郷田は苦虫を噛み潰したようにしていた。

 

桐生(一瞬でも奴の動きが止められれば良いんだが…)

 

一瞬でも止められれば自身の持つ対物ライフルで見極めたイツキの弱点を穿ち、仕留められると考える。

 

リル「かうかう!」

 

それを察知したのか、リルは叫ぶと隠れていた岩に手を掛けた。

 

リル「かうぅ!」

 

手に掛けた岩をリルは力一杯に引っこ抜いた。

 

リル「かあああああああう!!」

 

引っこ抜いた岩をリルは思いっきりイツキの方へ投げ飛ばした。

 

イツキ「!?」

 

岩が飛んできたのを見て、イツキはガトリングガンを発砲し岩を破壊する。

 

リル「がうがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

破壊された岩からリルが飛び出してきてイツキの前に着地し、尻尾でイツキからガトリングガンをはたき落とし、さらにイツキの胸部に向かってサマーソルトキックを叩き込んだ。

 

リル「かう!!」

 

サマーソルトキックを叩き込んだリルは続けてイツキの首に飛び付くと自身が重りとなって無理矢理前屈みの姿勢にして合図するように叫んだ。

 

郷田「桐生!」

 

桐生「弱点は…」

 

リルの合図と同時に叫んだ郷田に言われ、桐生は対物ライフルを構え、スコープを覗く。

 

桐生「そこか!!」

 

スコープの先でリルの拘束から逃れようと踠くイツキと必死に抑え込むリルを見て桐生はイツキの唯一の弱点である背中にあるコアに狙いを絞り引き金を引いた。

 

桐生が使っている対物ライフルは【XK.50対物狙撃銃】である。

 

対物ライフルは高い貫通力と長い射程を持つ大口径の銃で、かつては対戦車ライフルと呼ばれていた。

 

車両等の破壊の他、超長距離狙撃に用いられている。

 

つまり、どんなに強力なB.O.W.であっても弱点を突かれればその貫通力の前に一撃で倒れるのである。

 

イツキ「グオォォォォォォォォォ……」

 

背中にあるコアを撃ち抜かれ、イツキは力無くうつ伏せに倒れるのであった。

 

イツキが倒れたのを確認したリルはさっきはたき落としたガトリングガンを拾い上げた。

 

リル「かう」

 

拾い上げたガトリングガンをリルは郷田に差し出した。

 

郷田「おおきな、坊主」

 

取り戻してくれたガトリングガンをリルから受け取った郷田はジョイント部分にくっつけた。

 

その時だ、イツキの手が一瞬だけ動いたのだ。

 

『!?』

 

それに反応した3人はすぐに構える。

 

イツキ「き…桐生はん……」

 

桐生「林……!お前、意識が……?」

 

自身を"桐生はん"っと呼ぶ林に桐生は聞くと、イツキ…いや、林はうつ伏せから仰向けに体勢を変え、桐生の方を見た。

 

林「や、やっぱり……き、桐生…はん……ご、郷田の兄貴も…いたん…ですね…ぐあ!」

 

桐生であると改めて認識した林は隣に郷田がいたことを確認すると苦しそうにする。

 

桐生「とどめが欲しいのか?」

 

林「い、いや…その…前に…桐生はん…郷田の兄貴…に、二階堂を…アイツを…止めてくだせぇ…アイツは…あの阿呆は…とんでもない奴と…手を組んだんです…このままやと…二階堂は…化け物にされてまう……」

 

郷田「どういうことや?」

 

林「それは…」

 

郷田がそう聞くと林は語り出すのだった。




今回みたいなことを原作(OTE)の林さんは言ってないけど、オリジナルってことで!

バイオハザード5篇について!

  • 明日からでもいいからOTE篇と交互に!
  • OTE篇のあとでいいよ!
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