自身に向かって来るDDに狙いを定め、桐生は蛇竜が言っていた弱点の発光している心臓に目掛けて発砲した。
放たれた弾丸が向かって来るDDに真っ直ぐ向かって行き、心臓に命中、甲高い音が響き渡り弾き返した。
DD「ウガアァァァァァァァァァァァァァァ!!」
対物ライフルの弾丸を弾き返したDDは何事もなく桐生に向かって行く。
桐生「なんだと!?」
弾丸を弾き返したDDに桐生は驚く。
DD「ガアァァァァァァァァァァァァ!!」
桐生「くっ!」
向かって来るDDに桐生は素早く左に跳んで回避するが、DDはそのまま柱に隠れていた遥に向かって行く。
桐生「しまった!遥!」
遥に向かって行くDDを見て狙いを定めようと対物ライフルを向ける桐生だったが、射線上にいるDDと遥が重なってしまって撃てなかった。
リル「ガルガアァァァァァァァァァァァァ!!」
そこへリルが壁走りで接近して来ると跳躍し、DDの顔面に蹴りを叩き込んで吹き飛ばした。
リル「かうかう?」
着地したリルは遥の方を向いて無事か確かめる。
遥「うん、大丈夫。ありがとう」
助けてくれたリルに遥はお礼を言う。
桐生「遥!離れていろ!」
遥に桐生はそう叫ぶ。
桐生に言われ、遥はさらに戦場から離れていく。
DD「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
蹴り跳ばされて倒れていたDDが雄叫びを上げて2人を睨み付けていた。
桐生「こいつは相当厄介のようだな」
リル「かう」
弱点と聞いていた心臓がまさかの対物ライフルですら破壊不可能なほどの堅牢さを持っていたことに桐生とリルは言う。
桐生とリルがDDの心臓の硬さに驚いている頃、蛇竜は拠点である場所で椅子に座って戦いを空間に映像を映し出して見ていた。
デスコーピオン「蛇竜様、あの武器商人に打ち込んだウィルスは一体?」
隣にいたデスコーピオンがDDに打ち込まれたウィルスについてきく。
蛇竜「あれは異世界に蔓延しているウィルスを元に改良した新型ウィルス。ほとんどはT-ウィルスのように感染すればゾンビに近い怪物になる」
デスコーピオン「ゾンビに似た?」
蛇竜の言葉にデスコーピオンは引っ掛かり聞き返した。
蛇竜「そうだ。ほとんど知性の無い本能で動くT-ウィルス系統などのゾンビどもと違い、あれは筋肉組織にほとんど腐敗は起きない。それどことか仲間意識がある上に、唯一の弱点である心臓部が堅牢な皮膜である【鋼鉄皮膜】で覆われている。それに捕食するのではなく、血を啜るために人間を襲う」
デスコーピオン「まさしくゾンビと似て非なる存在なのですか」
これまで確認されたゾンビとは明らかに違う生態や体組織持っていることを聞き、言葉の意味を理解する。
蛇竜「あぁ。そして奴らはその世界でこう呼ばれている。【カバネ】とな」
異世界のゾンビの呼称である【カバネ】の名を蛇竜は口にした。
カバネ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
DD改め、【カバネ】は雄たけびを上げて桐生に向かって行く。
桐生「いくら心臓が硬かろうと」
向かって来るカバネに桐生は対物ライフルで心臓ではない箇所に狙いを定める。
桐生「そこだ!」
カバネ「!?」
放たれた弾丸はカバネの右足を吹き飛ばして転倒させる。
しかしカバネは気にもせずに、すぐに起き上がろうとする。
リル「ガルガアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
そこへリルがカバネの心臓に目掛けて二連続キックを叩き込む。
カバネ「グルルル、ガアァァァァァァァァァァ!!」
二連続キックを喰らいながらもカバネは大したダメージを受けていないのかリルを掴もうとする。
リル「かう!!」
掴もうとするカバネの心臓部をリルは足場にすると宙返りして回避して、桐生の側まで距離を取る。
桐生「お前の攻撃もほとんど効いていないようだな」
リル「かう」
桐生に言われてリルは自分自身の攻撃ですらカバネに大したダメージを与えることができないことを痛感させられる。
桐生「だが突破口は分かった。さっきの蹴りを連続で叩き込んでくれ」
リル「…かう!」
しかし次に言われた桐生の言葉の真意を察し、リルはカバネに再度向かって行く。
カバネ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
向かって来るリルにカバネは残った片足で跳躍し、覆い被さろうとする。
リル「かう!!」
覆い被さろうとするカバネにリルは姿勢を低くし、さらに背を向けて四つん這いになった。
カバネ「ガアァァァァァァァァァァァァァァ!!」
チャンスとばかりにカバネはリルに覆い被さろうとする。
リル「ガルガアァァァァァァァァァァ!!」
次の瞬間、リルは逆立ちするように下半身を跳ね上げた。
カバネ「!?」
跳ね上がったリルの下半身もとい両足に驚いたカバネは反応できずに心臓に蹴りを喰らう。
リル「ガルガアァァァァァァァァァァ!!」
続け様にリルは高速で連続蹴りを叩き込む。
同じ場所を正確にかつ、足で1番硬い踵を何度もカバネの鋼鉄皮膜に叩き込まれる。
普通の人間ならばならば何度叩き込まれても平気だろうが、リルは人間に非ず。
この世に存在する生きとし生ける全生命の頂点に君臨する最強の王の意思を受け継いだ存在。
そんな強大な存在の攻撃を何度も同じ場所に叩き込まれ続ければ鋼鉄の如く堅牢な皮膜でも耐えられる訳もなく、亀裂が入る。
リル「かうかう!!」
亀裂が入ったのを確認したリルは素早く態勢を戻し、桐生に合図を送る。
桐生「貰った!!」
同時に狙いを定めていた桐生がトリガーを引き、対物ライフルから弾丸を放つ。
放たれた弾丸はリルの蹴りで亀裂が入った心臓に命中し、核部分にダメージを入れる。
カバネ「!?」
ダメージを感じたカバネは驚いていると目の前に2つの影が現れた。
桐生「うおぉぉぉらあぁぁぁぁぁぁ!!」
リル「ガルガアァァァァァァァァァ!!」
桐生とリルのダブルパンチがダメージを受けているカバネの核に叩き込まれた。
カバネ「ガアァァァァァァァァァァ…………!!」
桐生とリルのダブルパンチを喰らい、核を砕かれたカバネは悲鳴のような声を上げながら青い光となって消滅した。
桐生「とんだゾンビだったな」
カバネが消滅したのを確認した桐生は苦戦しながらも何とか倒せたことに安堵する。
桐生「よくやってくれた」
横にいるリルに桐生は自身の意図を察し、それを実践してくれたことを誉める。
リル「かうかう」
リルもまた、桐生がいなければカバネには勝てなかったことを感じながらお礼を言う。
その時、タワー全体が揺れるような揺れが起きた。
桐生「なんだ!?」
突然の揺れに驚きながらも倒れないように踏ん張っていると、壁を破壊して木の化け物が屋根を穿つように伸びてきた。
郷田「テツ!?」
同時に郷田が転がってきて現れた木のような化け物を見る。
木の化け物の根が周囲に延び、柱を破壊し、床を砕いていく。
桐生「不味い!遥ぁ!!」
破壊された柱の近くに遥がいることに気付いた桐生は急いで走るのだった。
バイオハザード5篇について!
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明日からでもいいからOTE篇と交互に!
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OTE篇のあとでいいよ!