戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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今から58年前、1966年7月10日…それは遠い銀河の彼方からやって来た光の戦士が現れた日である。


幕間短編29
7月10日は!


その日、所用でS.O.N.G.本部に訪れていたスペースが発令室に何気に入った瞬間だった。

 

スペース「ぬおッ!?なんだこの臭いは!?」

 

入って漂ってきた臭いにスペースは鼻をつまんで遮る。

 

リル「あ、スペース来てたんだ」

 

発令室の司令席に座っていたリルは言う。

 

スペース「兄者!何なのですか、この異様な臭いは!!」

 

リル「え、臭い?あ、もしかしてこれのこと?」

 

臭いの原因を聞いてきたスペースにリルは手に持っていた四角型の発泡スチロールを開けて見せた。

 

スペース「ぬおぉ!その腐った豆は何なのですか!!」

 

開けた瞬間に漂う臭いが、粘り気がある豆であることを知り、スペースは後退りする。

 

リル「え、これ納豆だよ。日本の名物料理の。知らないの?」

 

スペース「ナットウ!?それが食べ物だと言うのですか!?」

 

リル「え、うん」

 

スペース「どこがですか!ネバネバして異臭を放つそれのどこが食べ物なのですかッ!!」

 

ネバネバした腐った豆こと【納豆】が食べ物であることをスペースは否定する。

 

リル「茨城県で名物なのに…あとこれ発酵食品だよ」

 

スペース「チーズと同類と言いたいのですか!」

 

リル「うん」

 

スペース「それにしては、異臭にもほどがあるでしょうが!!」

 

同じ発酵食品であるチーズと同類だと言われながらもスペースは頑なに否定する。

 

リル「食べれば体の老廃物を取ってくれるよ?」

 

スペース「確かにそのネバネバなら老廃物を取ってくれましょうが、どう考えても腐ってるのをわざわざ食べるのは変でしょう!!」

 

食べて老廃物を取り除くなら納豆を食べるのは変だと言う。

 

リル「今日は結構喋るね」

 

本編以上に喋り倒すスペースにリルは言う。

 

スペース「兄者が持っている物が原因でしょう!!」

 

喋り倒す原因が納豆だとスペースは言う。

 

リル「あと7月10日の今日は納豆の日だよ」

 

スペース「だからと言って、それを食べようとは思いませんよ!!」

 

リル「美味しいのに。一口でいいから食べてみてよ」

 

スペース「旨い不味いの問題では…!?」

 

箸で器用に納豆を掬って食べさせようとするリルにスペースは逃げようとするが、ある違和感を感じた。

 

スペース(な、なんだ!?か、体が動かない!?)

 

スペースが感じた違和感、それは体が動かなくなったことだった。

 

リル「ほら、あーん」

 

スペース「ぐっ、この帝国総統スペースをなめるなぁ!!」

 

納豆を近づけてくるリルにスペースは叫ぶと、体内の放射エネルギーを解放して辺りを吹き飛ばした。

 

スペース「さっきから変だと思っていたのだ。貴様、兄者ではないな!」

 

そう言ってスペースはギロリと睨み付ける。

 

リル?「流石は帝国総統。よくぞ見破りましたね」

 

見破られた偽リルは体を変化させた。

 

スペース「貴様、何者だ」

 

ナットーキ「私はキナーゼ星人ナットーキ、この星を我らの植民地にするために参上しました」

 

スペースに聞かれた偽リルことを稲の藁苞(わらづと)に手足が着いた異星人【キナーゼ星人ナットーキ】は名乗る。

 

スペース「キナーゼ星人…あぁ、最近我が領内でチョロチョロしている新参か。地球に何し来た?」

 

ナットーキ「フフフフ、何事にも足がかりは必要ですよ。しかし私たちはこの独特の臭いによって他者に化けてもすぐに見破られてしまう。が、この星には私たちとよく似た物体があると聞きましてね」

 

自らの目的のために、地球を足掛かりにしようとやって来たと言う。

 

スペース「それがナットウだった訳か」

 

自身に似た物体である納豆に成り済ましていたことを言う。

 

ナットーキ「えぇ。おかげさまで地球人や怪獣王に気づかれることなく侵入できましたよ」

 

スペース「小賢しい奴よ。それで兄者たちはどこだ?」

 

ナットーキ「教えるわけにはいきませんねぇ。大事な人質なのですから」

 

納豆に成って警戒されず地球に入っただけでなく、リルたちを人質にしたと言ったナットーキの頬を小石型のクリスタルが掠めた。

 

スペース「もう一度聞く。兄者たちはどこだ?」

 

ナットーキ(この覇気…流石は宇宙最大勢力の総統ですね。しかし…)

 

さっきよりドスの効いた声でスペースが言うとナットーキら内心冷や汗をかいていた。

 

ナットーキ「そうすごまれましても、教える訳にはいきませんねぇ」

 

スペース「チッ」

 

脅しが効かないことにスペースは舌打ちする。

 

ナットーキ「開放して欲しかったら私たちの提示する要求を全て飲んでいただきましょう」

 

スペース「要求だと?」

 

ナットーキ「えぇ。私たちの要求はいたってシンプル。1つ目はあなた方の領土の一部を私たちキナーゼ星人に割譲すること。2つ目は帝国は私たちの傘下になることです」

 

ナットーキの要求、それはスペース率いる宇宙大怪獣帝国がキナーゼ星人に降伏することであった。

 

スペース「くだらんな…非常にくだらん」

 

ナットーキ「なんですと?」

 

スペース「くだらんと言ったのだ。人質を取れば我がなびくと思っているその精神が気に食わん」

 

ナットーキ「いいのですか、そんな強気な態度を取って。人質がどうなっても…」

 

強気に出たスペースにナットーキは人質をちらつかせる。

 

スペース「その手はもはや通じんぞ」

 

ナットーキ「なに…!?」

 

スペースがそう言った瞬間、ナットーキの腹部辺りが縦一閃に引き裂かれ、中から本物のリルが出てきた。

 

スペース「やはりそこだったか!」

 

リルが出てきたのを見て、スペースらサスマタ状にしたクリスタルの槍を取り出すと思いっきり投げる。

 

投げられたサスマタ状の槍はナットーキの体を貫き、リルを救いだした。

 

ナットーキ「ぐぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

悲鳴を上げてナットーキは体を貫かれて倒れる。

 

ナットーキ「バ…カな!?な…んで…人質の…居場所が!?」

 

臭いでリルがいる場所を隠していたのに的確に見つけたスペースにナットーキは驚く

 

スペース「我と兄者は偉大なる王の子。たかが臭いで誤魔化せると思うな」

 

そうスペースが自信満々に言うと、ナットーキは動かなくなった。

 

スペース(全くくだらん相手だった。さて、兄者を…)

 

ナットーキを倒したスペースはリルを運び出そうとした矢先だった。

 

クダイテスト「なんか分からんが、俺様参上!」

 

突然本部の屋根が壊れて、下半身にボリュームを持たせ太い尻尾を持った、機械の怪獣を思わせる容姿をし、ハニカム状のパネルになった顔を持った巨大ロボット【クダイテスト】は、顔である【モニタニックアイ】から光線を放つとナットーキを吸収した。

 

ダイナットーキ「納豆パワーが満ち満ちたぁ!」

 

クダイテストに吸収され、クダイテストの体を持ったナットーキ【融合機械獣ダイナットーキ】が爆誕した。

 

スペース「いや、もはや違う奴だろ」

 

ダイナットーキを見てスペースは呆れながら言うと体を光らせて【宇宙戦闘獣スペースゴジラ】になった。

 

ダイナットーキ「ネバナットー!!」

 

スペースがスペースゴジラになった瞬間に、ダイナットーキは両手から納豆のネバネバの糸に似た糸【ネバナットー】を発射した。

 

スペースゴジラ「ぬう、やっかいな粘り気だ」

 

ネバナットーを喰らいスペースゴジラは動きを鈍らせる。

 

ダイナットーキ「このままネバネバの中に封じてくれる!」

 

さらにネバナットーを放ち、スペースゴジラをネバネバ状態にしてしまう。

 

スペースゴジラ「チィ!」

 

ネバネバ状態になる前に振りほどこうとするが粘り気に負けて動けなくなった。

 

?「………」

 

ネバネバ状態になったスペースゴジラを見る1人の青年がいた。

 

青年は自らの手にある鞘に収まった短剣の形をしたアイテムに目をやると、アイテムは"ドクン"っと脈打ちながら光り輝いた。

 

?「光は絆…」

 

その青年はそう言うとアイテムの本体を鞘から抜いた瞬間、光が溢れて変身した。

 

銀色の巨人「シェアァァァァァァッ!!」

 

ダイナットーキ「あがっ!?」

 

青年はY字型の光球が胸部にある銀色の巨人となり、ダイナットーキの頭に蹴りを叩き込んだ。

 

銀色の巨人「………」

 

スペースゴジラ「お前は…」

 

自身の前に降り立った銀色の巨人にスペースは驚く。

 

ダイナットーキ「いててて…うげっ!?お、お前はウルトラマンネクサス!?」

 

自身を蹴りを飛ばした銀色の巨人【ウルトラマンネクサス・アンファンス】に驚く。

 

ネクサス「シェアッ!!」

 

ダイナットーキにネクサスは右腕を右肩の方にやって元の位置に戻した瞬間、メインカラーは銀と赤色に代わり、肩には鎧の肩当てのような板状のパーツがあり、胸のエナジーコアにはカラータイマーに相当するコアゲージが現れた姿【ウルトラマンネクサス・ジュネッス】になり、今度は右手に光を集めて空に放った。

 

光は弾けて波打ちながら地上を覆うとスペースゴジラ、ネクサス、ダイナットーキの姿が消えていた。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ネクサス「シェアッ!!」

 

広野のような異空間【戦闘用不連続時空間メタフィールド】でスペースゴジラとネクサスのダブルパンチがダイナットーキを殴り飛ばした。ダ

 

ダイナットーキ「こうなれば、まだ先で登場させる予定だけど、とりあえずここで先行登場させてやる!行け、改造奴隷獣メカハヌマーン!」

 

メカハヌマーン「「ウギギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」」

 

ダイナットーキはカプセルを投げると身体中が機械化されたハヌマーンが雄叫びを上げながら現れた。

 

スペースゴジラ「色々メタいわ!!」

 

色々メタいことを言いながら【改造奴隷獣メカハヌマーン】を出したダイナットーキにスペースゴジラはいう。

 

?「……」

 

メカハヌマーンが現れた瞬間、メタフィールドに1人の男性がおり、手に持っていた全体的に銀色の金属物質で構成されており、赤いカプセルが設置されているアイテムを高く掲げるとスイッチを親指で押して先端を光り輝かせながら巨人へ変身した。

 

男性が変身した巨人はエネルギーをリング状に高速回転させながら投げる。

 

メカハヌマーン「「!?」」

 

巨人が投げたリングに反応出来ずにメカハヌマーン2体は縦に真っ二つにされて爆散した。

 

ダイナットーキ「今度は何だ!?」

 

いかなり現れてメカハヌマーン2体が一瞬で倒されたことにダイナットーキは驚いて見るとそこにはラインが赤く変わり、顔立ちも鉄仮面のようでどこか微笑を浮かべたような表情の巨人がいた。

 

ダイナットーキ「う、うう、ウルトラマン!?」

 

現れた巨人【リピアー】こと【ウルトラマン】であるとにダイナットーキは驚愕した。

 

スペースゴジラ「これで詰んだな」

 

圧倒的な戦力差に、スペースゴジラはダイナットーキに言う。

 

ダイナットーキ「ま、まだだ!まだ私はぁ!!」

 

諦めていないダイナットーキは言うのだが……。

 

ネクサス「シェアァァァァァァァッ!!」

 

リピアー「シュワッ!!」

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

諦めていないダイナットーキにネクサスは両腕を下方で交差させてからゆっくりと広げつつエネルギーを生み出し、両腕をL字に組んで放つジュネッス最強の必殺光線【オーバーレイ・シュトローム】を、リピアーは両手を十字にクロスさせて放つ光波熱線【スペシウム光線】を、スペースゴジラは【コロナビーム】を放った。

 

ダイナットーキ「ぐごあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉ!!な、納豆の主成分のナットーキナーゼは熱に弱いからできるだけ、そのままで食べてなー!!」

 

断末魔と共に豆知識のようなことを言ってダイナットーキは倒れて爆散したのだった。

 

 

 

スペースゴジラ「全く、なんという日だ…」

 

事件を解決したスペースゴジラは言う。

 

スペースゴジラ(しかし…まさかウルトラマンと共に戦うとことになるとわ…ふ、何かあるか分からんなぁ)

 

共に戦ったネクサスとリピアーを思い返してスペースゴジラはそう思っていたのだった。




キナーゼ星人ナットーキ

身長:240cm

体重:90kg

稲の藁苞(わらづと)に手足が着いた異星人。

体には納豆に似た物体がある。

また、体内(藁の中)に他者を閉じ込めて、その者に変身する能力がある。

最近になって宇宙大怪獣帝国領土に現れている。

ナットーキはリルに化けるが、スペースに見破られた。



ダイナットーキ

別名:融合機械獣

身長:58m

体重:1万9000t

スペースに倒されたナットーキがどこからか現れたクダイテストに吸収されて蘇生したロボット怪獣。

クダイテストの身体を持ったナットーキの姿をしている。

両手から相手の動きを鈍らせる糸【ネバナットー】を放つことができる。

バイオハザード5篇について!

  • 明日からでもいいからOTE篇と交互に!
  • OTE篇のあとでいいよ!
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