戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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アンブレラ崩壊後、生物兵器は闇ルートへ流出。

テロリスト達の手に渡った。

それによりB.O.W.を使ったバイオテロが各地で多発。

新たな恐怖が始まりを告げた。

人々が第二のラクーン市の惨劇を恐れたのも無理はない。

その後、テロの責任問題を恐れた製薬企業れんめいは対バイオテロ部隊【BSAA】を組織。

BSAAはバイオテロによる混乱を収拾するため、各地に部隊を派遣し鎮圧活動を開始した。


バイオハザード篇第ニ章・迷える旅路に潜む真実
第913話 序曲ーアフリカへー


アフリカ某国・キジュジュ自治区にあるサバンナをマリアとホロは車に乗って移動していた。

 

日本からBSAA極東支部に赴き、そこからアフリカに渡り、BSAAアフリカ支部で車を借り、先に現地入りている隊員2名と合流する予定であった。

 

ホロ「ウォウ~」

 

助手席の窓から顔を出してホロは広大なサバンナの景色を見て楽しそうにしていた。

 

海外での任務(勝手についてきただけだが)なので日本国内から出たことがない初めて見るホロにとっては、海外の風景は新鮮に感じているのだ。

 

マリア「あまり乗り出すと落ちるわよ」

 

運転しながらマリアはホロにそう言う。

 

これからB.O.W.を取引しようとしている闇の武器商人の身柄を抑えることが目的である。

 

下手をすればB.O.W.が野に解き放たれ、即時バイオハザードが発生してしまう危険な任務に、サバンナを見て楽しそうにしているホロと逆にマリアの表情は険しかった。

 

やがて街に入り、行き交う人々を避け、狭い道を通ると合流地点付近に着くとすでにBSAAの車両が1台止まっており、近くに男女2人が待っていた。

 

マリア「着いたわよ。さ、降りて」

 

目的地付近に到着して、マリアに言われたホロは狼形態にも関わらず器用に前足を使いドアノブを動かしてドアを開けると車から降りた。

 

女性「welcome to africa」

 

降りてきたマリアとホロに女性が近づいて言う。

 

シェバ「BSAA西部アフリカ支部所属シェバ・アローマよ」

 

話しかけてきた女性はBSAA西部アフリカ支部所属の【シェバ・アローマ】と名乗りながら、マリアに握手を求める。。

 

マリア「S.O.N.G.所属のマリア・カデンツァヴナ・イヴよ、よろしく。こっちはホロ」

 

ホロ「ウォウ!」

 

握手に答えながら、マリアも名乗る。

 

クリス「BSAA北米支部のクリス・レッドフィールドだ」

 

シェバの後ろから来た男性はBSAA北米支部所属の【クリス・レッドフィールド】と名乗り、シェバと同じくマリアと握手をする。

 

マリア(同じクリスでも違うわね…ゴリラみたいな体躯してるし)

 

クリス・レッドフィールドを見ながら、自分たちが知る愛されキャラの雪音クリスと全く違うことと、ゴリラなみのガタイのよい体躯を見て、マリアはそう思っていた。

 

クリス「ペット連れとは、S.O.N.G.はだいぶ適当な組織みたいだな」

 

マリア「ホロはただのペットじゃいわ。口で言うより、実践で見てくれた方がいいかも知れないけど」

 

ホロを見てペットと言うクリスにマリアは反論する。

 

リルやホロが怪獣以外の生物に変身することは可能だということは極秘中の極秘であり、同じ国連直轄の対策部隊でも例外を除いて簡単に教える訳にいかないが故にそう言うしかなかったのだ。

 

クリス「そいつは楽しみだな」

 

マリアの言葉を聞いて、クリスはそう言うとシェバの方を見た。

 

クリス「街の様子はどうだ?」

 

シェバ「良くないわ……政権が変わって混乱してるの」

 

街の様子を聞くとシェバは政権が変わった影響でいまだに混乱が起きているという。

 

クリス「テロリストの隠れ家としては最高だな」

 

それを聞いたクリスは皮肉るように言う。

 

シェバ「でも外国人のあなた達にとっては最悪よ。例えBSAAのエースと超異常災害対策の隊員でもね。だから相棒兼案内役として私がいるの」

 

2人をそれぞれ見ながらシェバは言う。

 

街は混乱状態故に過去の禍根などで、部族同士の絆を重んじるこの地の住人にとって外国人などの余所者は格好の獲物でしかない。

 

それ故に自分が来ていると言うのだ。

 

クリス「そうか。頼むぞ」

 

シェバにそう言うと、シェバは案内を始め、マリアとホロはあとを着いていく。

 

クリス「相棒か…」

 

しかしクリスは【相棒】と言う言葉を聞いて、頭の中である人物の墓が浮かんだ。

 

墓の主の名は【ジル・バレンタイン】。

 

かつて【洋館事件】と【ラクーンシティ】から生還したクリスの同僚である。

 

シェバ「どうしたの?」

 

そんなクリスにシェバは聞く。

 

クリス「いや、何でもない。行こうか」

 

聞かれたクリスは誤魔化すように言うと歩みだした。

 

兵士「おい、止まれ!」

 

街を歩いているとキジュジュ自治区に繋がる検問所に着くと兵士が来て3人を止めると先頭を歩いていたシェバの体を触り、身体検査をしようとする。

 

シェバ「必要ないわ」

 

身体検査をしようとする兵士の手を払いのけて、シェバは丸くしていたお札を手渡した。

 

シェバ「行きましょう」

 

お札を手渡したシェバが言うと検問所の扉が開き、中へ入っていくのだった。

 

だが、彼女らはまだ知らない。

 

すでにバイオハザードは始まっていることを。




多くの任務をこなす中、失った仲間も少なくない。

この世界は、命をかけるまで守る価値があるんだろうか?

今はまだ分からない。

クリス・レッドフィールドの表記について!

  • クリスのままでいい!
  • 雪音と被るからレッドフィールドで!
  • どっちでもいい
  • ゴリス(レッドフィールド)
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