戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第914話 検問所ー不穏ー

キジュジュ自治区は西部アフリカにある集落の様な街で、発展途上国らしく、近代的建物はあまりなく代わりに木造やコンクリで出来た簡素な家がある程度。

 

またインフラ整備も行き届いてないらしく、民家の近くには死んだ動物の死骸があり、腐りかけているのかハエや蛆が集まっていた。

 

そんなキジュジュ自治区に入ったマリアはある違和感を感じていた。

 

マリア(なにかしら、この違和感…住人が向ける視線がどうも殺気立っているというか、妙と言うか…)

 

街にいる人々が妙に殺気立っていた。

 

シェバはともかく、外国人であるクリスと自分自身に向けるよそ者を見る目にしては、殺気立ち過ぎていたからだ。

 

するとマリアのすぐ横を歩いていたホロが密着するように近づいてきた。

 

ホロ「グルルルル…」

 

周りに聞こえにくようにしながらマリアには聞こえるギリギリの音量で喉を鳴らして、マリアに警戒を促していた。

 

マリア(ホロが周りに聞こえないように警告してる…この辺りで何かがすでに起こっている?)

 

ホロからの警告を聞いて、マリアはすでに何かが起こっているのではないかと警戒心を強める。

 

カーク『こちらカーク。クリス、シェバ聞こえるか?』

 

耳に着けている小型の通信機からカークと名乗る男から通信が入る。

 

クリス「こちらクリス。感度良好」

 

シェバ「こちらもよ。よく聞こえるわ」

 

マリア「こちらマリア。初めましてね」

 

カーク『おっと、今回はお客様もいたな。カーク・マシソンだ。お見知りおきを。このキジュジュの町でバイオ兵器の闇取引がある。アーヴィングはそこにいる。突入は先行したアルファチームが行う。3人はバックアップだ。街の一番奥に肉屋がある。まずはそこにいる仲間と合流しろ。彼から装備と説明を受けられるはずだ。健闘を祈る』

 

マリアに軽く挨拶をした【カーク・マシソン】は今回の任務の概要と先に侵入した仲間の居場所を伝える。

 

マリア「分かったわ」

 

クリス「了解した」

 

シェバ「了解。交信終了」

 

3人から返事を聞いて、カークは通信を切る。

 

カークとの通信を終わらせると3人の前で袋を棒で殴ったり、脚で蹴ったりしている住人たちがいた。

 

住人「……」

 

3人に気がついた住人たちは袋を殴るのを止めて睨み付けてきた。

 

気にせず進むとカークが言っていた肉屋が見えてきたその時だ。

 

『!?』

 

急にさっきまであった人の気配が消えて、振り向くとそこにはマリアたち3人と1匹しかいなかった。

 

静かになった村には、動物の死骸に舞うハエの羽音や放置された古びたラジオからスワリヒ語で演説らしき声が聞こえてきていた。

 

マリア(やはりなにかが起きている!?)

 

異常な状況にマリアの不安は一層深くなった。

 

?「よく来てくれた。こっちだ」

 

3人に向かって肉屋の奥からターバンを着けた男性が呼ぶ。

 

現状を気にしながらもマリアたちは肉屋の裏口に向かう。

 

レイナード「よし、そろったようだな」

 

クリスがドアを開けるとBSAA潜入工作員【レイナード・フィッシャー】が待っていた。

 

レイナード「3人とも、こっちだ」

 

3人と1匹にそう言ってレイナードは肉がぶら下げられている処理部屋へ案内した。

 

肉は血がまだ滴り落ちてたり、ハエが集っていたりと日本ではまず見られない不衛生さがあったが、発展途上ならばこれが当たり前であるから仕方ないと割りきった。

 

レイナード「理由は分からんが、ここの連中は相当気が立ってる。さっさと終わらせて国へ帰ろうぜ」

 

クリス「アメリカはどこでも嫌われ者だ」

 

レイナードの疑問にクリスは自分達がアメリカ人だから嫌われていると皮肉るように言う。

 

それを聞いてレイナードは鼻で笑い、机に置かれたアタッシュケースを示した。

 

レイナード「お前らの装備だ。確認してくれ」

 

示されたアタッシュケースに3人は近寄って開けると中には通信機が付いた着るタイプのホルスターと拳銃がそれぞれ3つずつあった。

 

それぞれ手に取り、状態の確認をする。

 

レイナード「お嬢さんは銃の使い方は分かるか?」

 

ふとレイナードがマリアに聞いた瞬間、マリアは素早く出していたマガジンを銃に装填するとレイナードに向ける。

 

マリア「あまり甘く見ない方が良いわよ」

 

笑顔とウィンクを見せたながらレイナードに言う。

 

レイナード「こいつは失敬」

 

マリアに言われて、レイナードはからかったことを謝罪する。

 

クリス「冗談はそれくらいにしておけ」

 

レイナード「分かってるよ。それより、例の噂を知ってるか?」

 

クリスに注意されてレイナードは話題を変えてきた。

 

クリス「例の噂?【ウロボロス計画】のことか?」

 

レイナードが言う噂が【ウロボロス計画】なるものとクリスが聞くと頷いた。

 

マリア「確か世界を一変させる計画ってS.O.N.G.も把握してるわ」

 

シェバ「でも、それはあくまでも噂でしょ?」

 

レイナード「いや、どうやら噂じゃないらしい。今回の任務も【ウロボロス計画】を探るための第一歩らしい」

 

シェバ「まさか…」

 

噂だろうと思っていたことが、実在する計画すると聞いて驚く。

 

クリス「なんであれ、与えられた任務をこなし、この世界からバイオテロを撲滅するのが俺たちの役目だ」

 

マリア「S.O.N.G.も似たような信条よ」

 

どんな計画があろうとそれぞれの信条で戦い続けると言う。

 

レイナード「そうだな」

 

それを聞いたレイナードは頷きながら言う。

 

クリス「それで、アルファチームとの合流場所は?」

 

本題に戻して、先行したアルファチームとの合流場所を聞く。

 

レイナード「ここを出た先に広場がある。そこを通った先だ。じゃ、後は頼むぞ」

 

そう言ってレイナードは部屋を出ていった。

 

クリス「よし、行くぞ」

 

銃を構えてクリスが言うと2人と1匹は頷いたのだった。

クリス・レッドフィールドの表記について!

  • クリスのままでいい!
  • 雪音と被るからレッドフィールドで!
  • どっちでもいい
  • ゴリス(レッドフィールド)
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