戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第955話 湿地帯(到着)

ボートでアーヴィングに逃げ込んだ油田へ向かう一向。

 

マリア「それで、油田まではどうやって行くの?」

 

向かっている中で膝の上に頭を乗せて寝ているホロを撫でながらマリアは油田の位置をどうやって特定するかと聞く。

 

シェバ「デルタチームの救難信号を辿るの」

 

発信器を取り出しながら記されている救難信号の反応を見せながらシェバは言う。

 

シェバ「救難信号は妨害電波に引っかからないように緊急回線で現場にいる各隊員の端末に送られるの」

 

デイブ「距離的には湿地帯みたいだな」

 

シェバがマリアに発信器を見せている時、デイブが自分自身の発信器を見ながら地図を確認していたデイブは湿地帯にあると言う。

 

レッドフィールド「動いていないところを見ると負傷しているだけでいいんだが…」

 

自身の発信器を見ながら発信元が動いていないことに心配していた。

 

マリア「そう言えば…あの時、誰かの名前を呼んでたようだけど」

 

行き方を確認したマリアはデルタチームと出会った時に渡されたデータを見たときにレッドフィールドが名前を言っていたことを思い出して聞いてきた。

 

レッドフィールド「…聞いていたのか」

 

聞かれていたことにレッドフィールドは驚きながら言う。

 

マリア「少し気になっただけよ。言いたくないなら言わなくていいわ」

 

レッドフィールド「……ジョッシュから受け取ったデータの中に、ジルが…かつての相棒が生きていると言う情報があった」

 

マリアはそう言ったが、レッドフィールドは語りだした。

 

シェバ「ジルって、まさかジル・バレンタイン?」

 

【ジル・バレンタイン】と名前を聞いてシェバは聞くとレッドフィールドは頷く。

 

ジルはレッドフィールドと同じく【洋館事件】で壊滅してしまった【R.P.D.(ラクーンシティ警察)】の特殊部隊【S.T.A.R.S.】の生き残りで、【ラクーンシティ事件】にも巻き込まれ、アンブレラが放った刺客【ネメシス-T型】を撃破した猛者。

 

ラクーンシティ脱出後は対アンブレラ特殊部隊の一員として、レッドフィールドと共に世界各地で活躍した。

 

BSAA発足後は、レッドフィールドや他のS.T.A.R.S.の生き残りの仲間と共に参加し、【オリジナル・イレブン】と呼ばれる程の人物であった。

 

マリア「でもジル・バレンタインって任務中にMIAになったって聞いたけど…」

 

前に確認した資料でジルがMAIになっていたことを言う。

 

デイブ「確か…元アンブレラの創設者のスペンサーの確保する任務だったよな?」

 

最後の任務が全てのバイオハザードの元凶・アンブレラの創設者の1人【オズウェル・E・スペンサー】を確保だと言うとレッドフィールドは頷く。

 

レッドフィールド「そうだ。あの時、俺とジルはスペンサーの身柄確保のために、奴の屋敷に突入した。屋敷内を徘徊していたB.O.W.を退かせて、奴がいる部屋に入った。しかしそこにはあったのはスペンサーの遺体と奴だった」

 

任務時のことを話ながら段々とレッドフィールドは怒りを露にする。

 

マリア「奴?」

 

レッドフィールド「俺たちを…S.T.A.R.S.を裏切った最大の裏切り者、ウェスカーだ」

 

『!?』

 

ウェスカー(その名)を聞いて一同は驚いた。

 

ウェスカーこと本名【アルバート・ウェスカー】は元ラクーンシティ警察署特殊部門S.T.A.R.S.隊長にして、同隊アルファチームのリーダーだった男。

 

しかし実際はアンブレラの情報部に所属していた裏切り者。

 

洋館事件にて、製造されたB.O.W.と訓練された人間との戦闘データを得るためにS.T.A.R.S.を利用した。

 

そして多くの犠牲の果てに、レッドフィールド、ジル、【レベッカ・チェンバース】、【バリー・バートン】の前で完成したばかりのB.O.W.【タイラント-T002】に貫かれて死亡したと思われていたのだ。

 

マリア「どうやって生きていたの?」

 

レッドフィールド「恐らくウイルスの力だろう。奴はそれによって人間離れした身体能力得て、俺たちを圧倒した。奴が俺を殺そうとしたとき、ジルが俺を庇って窓から奴と共に落ちたんだ。しかも外は断崖絶壁、すぐに捜索隊が編成されたが、ジルどころかウェスカーの遺体すら上がらなかった。だが…」

 

聞かれたレッドフィールドはウイルスにより復活し、弾丸すら避けてしまう、成人男性を片手で持ち上げるなどの人間離れした力を手に入れたことを思い出しながら語る。

 

マリア「貰ったデータから生きている可能性が高いってわけね」

 

遺体が上がらなかったことを聞いてマリアは言う。

 

レッドフィールド「この先に求める答えがある気がするんだ」

 

その答えがあるような気がするようにレッドフィールドは言う。

 

するとホロが目を醒まして起き上がった。

 

マリア「どうしたの?ホロ」

 

起き上がったホロにマリアは聞く。

 

ホロ「ウォウ、ウォウ」

 

何かを訴えるようにホロは鳴く。

 

シェバ「また何か見つけたの?」

 

今まで何かしらを見つけてきたホロの手柄にシェバは言うと何かが見えてきた。

 

マリア「あれは…」

 

見えてきたのは篝火(かがりび)や壁に立て掛けてある木製の盾、先に石をくくりつけただけの槍があるインディアンか、秘境の部族の砦のような砦になっている小島で、マリアが呟くとそこには血塗れで倒れているBSAA隊員が倒れていた。

 

レッドフィールド「デルタチームか」

 

シェバ「何か情報があるかも」

 

見えてきた倒れているのがデルタチームの隊員であると察して近くの船着き場にボートを泊めて警戒しながら降りる。

 

デイブが隊員に近づいて息を確認するがすでに死亡しているとしてマリアたちの方を向いて横に首を振った。

 

それを見たマリアたちは周囲の探索を始め、デイブは遺体を確認するとPDAに未送信のメールがあったのを確認した。

 

内容を確認すると定時報告用のメールで、この隊員はデルタチームの救援として派遣された後続部隊所属で発振されているビーコンが一部移動していたために生存者の可能性を信じて追跡していたようだった。

 

しかし途中でビーコンの発信が途切れてしまったがこの小島の先に連れ去られているのは間違いないと判断したが、扉が固く閉ざされており侵入が出来なかったために探索を続行していたようだ。

 

デイブ「仇は取ってやるよ」

 

PADを確認したデイブはそう言ってドッグタグも回収した。

 

シェバ「ちょっとやそってじゃ開かなそうね」

 

レッドフィールド「何か嵌めるようだな…」

 

PADにも書かれていた件の門を確認したていたシェバとレッドフィールドは話していた。

 

マリア「でも、そんな時間は無いわ。ホロ!」

 

ホロ「ウォウ!?」

 

マリアに呼ばれたホロは嫌な予感がして真っ先に首を横に振って嫌がった。

 

マリア「そう、嫌なのね」

 

嫌な予感がして真っ先に首を横に振ったホロを見て、マリアは足をさすり始めた。

 

マリア「あのボートでホロがずーっと重たい頭を足に乗せてたから凄く痛いのよねー」

 

わざとらしく、マリアはそう言い始めた。

 

マリア「しばらく休めればいいのだけど、時間もないし、このまま探索するしかないようだけど、この痛みが原因で敵に倒されでもしたら大変だわー。そうでなくても体のどこかを切断されたら撫でたり、散歩させたりできなくなるわねー」

 

ホロ「…ウォウ……」

 

流石にここまで言われてしまったホロは折れてしまい、了承しながら項垂れてしまった。

 

マリア「あら、いいの!?ありがとう、ホロー!」

 

折れたホロにマリアは抱きついて言う。

 

「「「………」」」

 

そんなホロを見ていた3人は同じことを思っていた。

 

シェバ「なんだか、気の毒ね…」

 

デイブ「だな」

 

良いようにマリアに扱われているホロに同情するのだった。

 

 

 

その頃、ショッカーライダーとライダーマジニたちに任せたサンダールは蛇竜の拠点に帰還していたのだが…。

 

サンダール「ぐあ…あ…」

 

帰還したサンダールは胸を押さえて苦しみながら倒れていた。

 

蛇竜「また失敗したな、サンダール」

 

座席に座って炎を纏った心臓を握りながら蛇竜はサンダールに言う。

 

蛇竜「せっかくショッカーから提供されたショッカーライダー軍団をくれてやったのにシンフォギア1人始末できんのか」

 

マジニたちだけでなく、別で手を組んだ組織【ショッカー】により供与されたショッカーライダー軍団を使ってまでシンフォギアすら倒せなかったことに蛇竜は顔に出していなかったが、怒りを露にしていた。

 

サンダール「そ、そうは言うが、宇宙(そら)からあのようなモノが来るなど想定外だ」

 

怒りを露にする蛇竜にサンダールは苦しんでいる中で敗因を言う。

 

蛇竜「言い訳など聞く気は無い」

 

サンダールの言い訳に蛇竜はそう言って握っていた炎を纏った心臓を離すと消した。

 

代わりに赤と青の2色が入り交じったテレポートジェムを出すとサンダールに向かって投げ渡した。

 

蛇竜「そいつをくれてやる。新型の対怪獣用ノイズだ、貴様の残りの部下と共に上手く使え」

 

投げ渡したテレポートジェムの中身と最終通告とも取れることを伝える。

 

サンダール「わかっている!」

 

新型の対怪獣用ノイズの入ったテレポートジェムを持ってサンダールはその場を去っていく。

 

デスコーピオン「よろしいのですか。あれは先ほど完成したばかりの…」

 

サンダールが去った後、蛇竜の後ろからデスコーピオンが現れてテレポートジェムを渡したことに疑問のようで聞いてきた。

 

蛇竜「実地試験のついでだ。サンダールは悪までも足止め係だ。奴があれを打ち上げるまでのな」

 

サンダールに渡したのはテレポートジェム実地試験のついでであり、主要任務は誰かが何かをするまでの足止めと言い放って椅子に深く座ってニヤリと笑っていたのだった。

クリス・レッドフィールドの表記について!

  • クリスのままでいい!
  • 雪音と被るからレッドフィールドで!
  • どっちでもいい
  • ゴリス(レッドフィールド)
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