翼「並行世界の立花は雪音みたいだな」
雪音「うっ…否定できねー…」
調「切ちゃん、朝だよ。起きて」
切歌「う~ん…あと5分デ~ス…」
朝になって調は切歌を起こそうとするが切歌はまだ眠たいらしくそう言う。
調「そう言ってもう30分も経ってるんだよ…仕方ないか…ガウくん」
ガウ「がう?」
調に呼ばれてガウが近寄って来た。
調「ちょっと丸くなって。あ、背鰭が表にしてね」
ガウ「がう」
調に言われてガウは丸くなった。
調「切ちゃーん」
切歌「だからあと5分…デデデ!?」
目を開けた切歌の目の前に尖ったもの―調が持ち上げたガウの背鰭があった。
調「早く起きないと刺さっちゃうよ~」
切歌「わ、分かりました、分かりました!起きるデスから刺さないで欲しいデース!!」
慌ててそう言う切歌だった。
調「全く、今日は響さんがいないからガウくんのお世話をするって話しだったでしょ?」
朝ごはんを食べながら言う調。
切歌「そうデスけど…あの起こしかたはどうかと思うデース」
今朝の起こし方を思い出して言う切歌。
ガウ「がう、がう」
フォークでガウはトマトを刺そうとしていたがなかなか刺さらずにいた。
調「ガウくん、ちょっと貸して」
ガウからフォークを借りると代わりにトマトを刺してあげた。
調「はい、どうぞ」
ガウ「がうがう~」
トマトを刺してもらったフォークを受けとるとガウは美味しそうに食べた。
調「さて今日は何しようか?」
朝食を済ませ、片付けも終わらせて調が聞く。
切歌「休日デスからね~…DVDでも見るデス?」
調「それいいね。丁度司令から借りてるのがあるんだ」
ガウ「がうがう?」
切歌「どんなのデス?」
調「これ」
そう言って調が出したのはアメリカの監督が作ったSF怪獣映画…『○○フ○ック・○○』だった。
切歌「調…それ、なんで借りたんデース?」
調「司令が今後ノイズ怪獣との対決に備えるようにだって」
切歌「その映画の怪獣は流石に参考にはならないと思うデース…」
調「そうかな?」
切歌「それに本物の怪獣のガウくんにそれはどうかと…ってガウくんはどこデース?」
いつの間にかいなくなっていたガウを捜していると…。
ガウ「がう~」
ガウは窓際に横になって日光浴していた。
調「気持ち良さそう…」
切歌「これが夏じゃなきゃ参加してたデスけどね」
そう、今だ8月の暑い日が続いているのに日光浴をしているガウを見て言う。
調「私も寝てみよ」
切歌「調、止めとくデース!汗がいっぱい出ちゃうデース!!」
制止しようと切歌が言うが調はすでにガウの隣で横になった。
調「あ…ガウくん、凄く冷たくて気持ち良い…」
切歌「本当デス!?」
調「うん。切ちゃんも来てみなよ」
切歌「ではちょっと失礼して…」
調に言われて切歌もガウの隣に横になった。
切歌「本当に冷たくて気持ち良いデース!」
調「これならクーラーが壊れても大丈夫だね」
切歌「そうデスね~」
そう話している二人だった。
調「ピーカンの空に シュワシュワな噴水のシャワー
いえーっす!ナウいワンピ…」
ガウ「がう がうがーう」
(訳:Go Goデス)
切歌「デスデスデェーーース!?」
いきなりガウの耳元で歌い始めた調とそれにテンポ良く乗ったガウに切歌は驚き、起き上がった。
調「どうしたの、切ちゃん」
切歌「どうしたもこうしたもないデース!!なにを歌ってるデス!?そして何でガウくんが知ってるデース!!」
調「それは昨日の晩に私がガウくんの耳元で歌ってたから」
どや顔で言う調。
切歌「なんですとぉーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
これには切歌は撃沈してしまった。
ガウ「がう~…」
この時ガウの中でこの二人もまた(響と未来とは違う意味で)中が良いと思ったが寝てる時や日光浴中は邪魔しないで欲しいとも思った。
切歌「調ー!ガウくんに何てことを教えてるデース!!」
調「切歌の反応が面白いからなんて言えない」
切歌「声に出てるデース」