戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

131 / 1218
響「今回は翼さんですね!」

クリス「あの汚部屋にガウを預けて大丈夫か?」

翼「大丈夫だ。私を信用しろ」

マリア「とか言って3日も持たなかったのは誰かしら?」

翼「ぐっ…」


番外編 ガウといろいろな人(翼編)

その日のガウは翼の家にてアルバムを見ていた。

 

ガウ「がう~!」

 

ちょうどツヴァイウィングのところでガウは奏がいることに反応していた。

 

奏は何十年も昔にあって以来だったからだ。

 

翼「今帰ったぞ…何を見ている?」

 

そこへ翼が帰って来てガウに聞いてきた。

 

ガウ「がう、がうがう~」

 

聞かれたガウは奏の写真を見せた。

 

翼「これは奏の…まさか奏とあったことがあるのか?」

 

ガウ「がう~♪」

 

頷くガウ。

 

翼「そうか…なあ、ガウ」

 

ガウ「がう?」

 

翼「少し私に付き合ってくれないか?」

 

ガウ「がう」

 

よく分からないままガウは翼とともに外へ出た。

 

 

 

ガウを連れて翼が来たのは墓地の一角であった。

 

翼「着いたぞ」

 

ガウ「がう?」

 

着いたと言われてガウが見たのは『天羽家之墓』と彫られた墓石だった。

 

ガウ「がう…がう」

 

字は読めないがこの墓が誰のなのか察したガウは翼を見た。

 

翼「あぁ。奏の墓だ」

 

ガウ「がうー…」

 

やっぱりという表情でガウは墓に近寄った。

 

ガウ「がう…」

 

屈んで両手を合わせるガウ。

 

翼「……」

 

翼もまたガウの隣に行き屈んで合掌した。

 

翼(奏…奏が前に話していたノイズに襲われた時に助けてくれた小さくて頼もしい少年というのはガウのことだったんだな。私たちもガウに助けられている…不思議だな、ガウは私たち装者と何かしらの運命の糸で繋がっているのかもしれないな…)

 

昔のことを思い出していた翼はそう思っていた。

 

翼「さ、そろそろ行くか」

 

ガウ「がう…がう、がうがう」

 

行こうといわれてガウは立ち上がるが翼を止めて着ているパーカーのポケットからデジタルカメラを出して差し出した。

 

翼「もしかして撮りたいのか?」

 

ガウ「がう!」

 

差し出されたデジタルカメラを見て聞いてきた翼にガウは頷いた。

 

翼「そうか。なら撮るか」

 

デジタルカメラを受け取った翼は起動させた。

 

翼「それじゃ撮る…て何している?」

 

ガウにデジタルカメラを向けるとガウは翼に引っ付いた。

 

ガウ「がう?」

 

まだ撮らないのと言う風な表情をするガウ。

 

翼「もしかして一緒に撮りたいのか?」

 

ガウ「がう~」

 

翼に言われてガウは頷いた。

 

翼「ならば…」

 

ガウの意図を察した翼はガウを抱き上げ、カメラを高く上げた。

 

翼「撮るぞ」

 

ガウ「がう」

 

シャッターをきる翼。

 

翼「さて行くか」

 

撮り終わってガウを下した翼は言う。

 

ガウ「がう」

 

翼に言われたガウは頷いて翼とともに歩き始めた。

 

奏『ありがとな、翼。ガウに会わせてくれて』

 

翼「奏!?」

 

奏の声が聞こえたと思い振り向く翼。

 

翼「気のせいか…!」

 

気のせいと思っていたがガウと一緒に撮ったカメラを見るとそこにはガウと自分、そして半透明であったが奏の姿が写っていた。

 

翼「奏…」

 

これを見て翼の目に涙が浮かび上がった。

 

ガウ「がう。がう~♪」

 

ガウも聞こえていたのか泣きそうになっていた翼に笑いかけた。

 

翼「そうだな。泣いていたら奏にまた泣き虫と言われてしまうな」

 

涙を拭って翼は言うのだった。

 

ガウも翼が奏を大切にしていることがよく分かったし、奏に出会ったことで翼や響たちに出会えた、こんな楽しく明るい日々が続くことを願っていた。




響「ってこれほとんど奏さんがメインじゃん!!」

クリス「どーなってんだよ!?」

エルフナイン「あの、作者さんから手紙が…」

翼の汚部屋話し書きたかったが思いつかなかった。メンゴby作者

翼「だからって私がサブみたいな扱い…」

マリア「仕方ないわよ…」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。