戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「今回はリクエスト回になりますよ!」

ガウ「がうがう~」

切歌「他のリクエスト回はちゃんと執筆中デース!!」

調「ではどうぞ!」


番外編 ガウといろいろな人(EX編)

その日、響とガウは公園で朝のジョギングをしていた。

 

普段ならまだ寝ているのだがパヴァリア光明結社やノイズ怪獣と戦うために修練している響にガウも付いて来たのだ。

 

?「やっと…見つけた…」

 

ガウ「がう?」

 

響「ん?」

 

後ろを振り向いて見るとそこにはフードを深く被っている一人の少女が立っていた。

 

?「やっと会えたよー!私の赤い糸~!!」

 

ガウ「がうがう!?がうがう~!?」

 

そう言ってガウに抱きつく少女。

 

これには流石のガウも驚いてしまい逃れようともがいた。

 

?「さぁ、私たちの愛の巣に帰りましょう~!」

 

響「ちょっとちょっと!いきなり現れて、抱きついて何勝手なことを言ってるんですか!?」

 

ガウを連れ去ろうとした少女の肩を掴んで響は止めた。

 

?「なによ、あんた?もしかしてこの子のストーカーか何か?」

 

響「それは貴女でしょ!?」

 

ストーカー呼ばわりされて響はツッコム。

 

?「いいから離してよ。警察呼ぶわよ!」

 

響「なんで!?普通なら逆だよね!?」

 

?「あぁもう、しつこいわね!私とこの子の関係は人間のあんたに関係ないでしょ!」

 

響「関係ないわけないよ!ガウくんだって嫌がってるでしょ!!」

 

少女の腕に捕らわれているガウを見て言う。

 

?「あ~ん!そんなところも可愛い~!」

 

ガウ「がう~!」

 

頬をすりすりされて迷惑そうにするガウ。

 

響「いいから離してください!」

 

?「嫌よ!そっちが離しなさいよ!!」

 

ガウの体を引っ張り合う。

 

ガウ「がうぎが~」

 

方やガウは体を引っ張られて苦しんでいた。

 

クリス「やめろバカ二人!!」

 

響「いたっ!?」

 

?「あたっ!?」

 

そこへクリスがハリセンを持って現れるなり響と少女の頭を叩いた。

 

響「クリスちゃん…いきなり殴るなんて酷いよ~」

 

クリス「上下からガウの体引っ張られてるお前らが酷いわ!!」

 

?「あたたた…私、人間みたいに頭頑丈じゃないんだけど…」

 

頭を擦りながら立ち上がった少女だが擦っている内にフードが取れて少女の素顔とあるものが飛び出た。

 

腰まで伸びた長い黒髪、左目が前髪で隠れていて頭には猫耳がついていた。

 

「「「!?」」」

 

少女の頭についた猫耳を見て3人は驚く。

 

?「なによ?人の顔をジロジロ見て…」

 

響「Balwisyall Nescell gungnir tron…」

 

クリス「Killter Ichaival tron…」

 

起動詠唱を歌いギアを纏う二人。

 

?「な、なになに!?」

 

ギアを纏った二人を見て少女は慌てる。

 

クリス「テメェ、いったい誰の回しもんだ?」

 

響「まさかブラックホール第三惑星人の仲間じゃ!」

 

?「んなわけないでしょうが!!」

 

興奮したのか少女はそう言うと尾骨辺りから猫の尻尾が出てきた。

 

ミー「私はミー!宇宙化け猫のミーよ!ブラックホール第三惑星人みたいな凶悪な宇宙人じゃなくてただの友好的な宇宙怪獣!!」

 

響・クリス「「宇宙怪獣~!?」」

 

ガウ「がうがう!?」

 

『宇宙化け猫 ミー』と名乗る少女に驚く二人。

 

ミー「そうよ。私みたいに地球人に変身してひっそりと暮らす宇宙人や宇宙怪獣が沢山いるのよ。もしかしたら隣にいる子もそうかもね」

 

響「ふえ!?クリスちゃんがそうなの!?」

 

クリス「んなわけあるか、バカ!!」

 

響「いたっ!!」

 

ミーの言葉に乗せられてしまった響の頭にクリスはチョップを叩き込む。

 

響「酷いよクリスちゃん」

 

クリス「口車に乗せられるな!ってそれよりなんでそんな宇宙怪獣がガウを拐おうとするんだよ!!」

 

ミー「ん?そりゃあ、あの人食い怪鳥に襲われたときに助けてくれたからよ」

 

クリス「人食い怪鳥…ギャオスか」

 

ミー「そっ、ほかの人間たちの巻き添えで死にそうになったとこを子が助けてくれたのよ、それで一目惚れしちゃったの~♪」

 

ガウの頬をスリスリしながら言うミー。

 

ミー「それでお礼にデートでもしようかなって」

 

クリス「はあ!?ふざけんな、ガウはまだ子供なんだぞ!」

 

そう言うクリスだが…。

 

響「まぁ、デートくらいいいんじゃん」

 

クリス「おい!」

 

響「ね、ガウくんもいいよね?」

 

ガウ「がう」

 

響に聞かれて頷くガウ。

 

ミー「本当に!?」

 

響「うん。本人も良いって言ってるからね」

 

ミー「ならさっそくデート開始ー!」

 

ガウ「がうー」

 

ミーのテンションに乗るガウ。

 

クリス「おい、本当に大丈夫なのか?」

 

響「大丈夫だよ。なにかあったら私たちが止めればいいしね」

 

クリス「全く…」

 

半ば呆れるクリスだった。

 

 

 

ミー「はい、あ~ん」

 

ガウ「が~う」

 

ミーが差し出したクリームの付いたプリンを食べさせてもらうガウ。

 

今、二人はオープンカフェにてプリンアラモードを食べていた。

 

響(なんだろう…あの子とガウが一緒にただプリンアラモードを食べているだけなのになんで…なんでこんなに力が入るんだろう…)

 

近くの電柱から見ていた響は電柱をバキバキと砕いていた。

 

クリス「お、おい、気持ちは分かるが電柱を壊すな!!」

 

少々恐怖しながらもクリスは言う。

 

このあとミーとガウがイチャイチャしているのを見るたびに響は近くのものを無意識に握りつぶしていくのだった。




響「何でこんなに力が入るんだろう…」

壁をビキビキ言わせながらイチャイチャする二人を見る。

クリス「だから気持ちは分かるが少しは落ち着けっての!!」

マリア「って、なんか今日大切な日じゃなかった?」

翼「そうだったか?」

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