50年前、誰よりも地球を愛し、傷だらけになりながらも人類の平和のために戦い続けた真紅のファイターを…。
その日の町は何かの祭典が開かれていた。
切歌「調、今日はいったい何があるんデスかね?」
調「分かんない。でもお祭りなのには確かだよ」
S.O.N.G.の活動がオフである切歌と調は町の雰囲気を見て話す。
響「切歌ちゃーん、調ちゃーん!」
声を掛けられて見ると響と未来がいた。
未来「二人とも今日は非番なの?」
調「はい。あの、今日は何か特別な日なんですか?」
未来「あ、二人とも知らないんだっけ」
響「今日はミラクルマンの日だよ」
調・切歌「「ミラクルマンの日?/デス?」」
未来「50年も昔にミラクルマンって呼ばれてた人がいてね。世界の平和を守るために戦い続けたんだって」
調「そんな人がいたんですね」
切歌「50年も前から地球は守られるほど愛されていたんデスね」
響「でその人が初めて地球に来た日をミラクルマンの日にしてお祭りをするようになったんだって」
未来と響の説明を聞いて納得する調と切歌。
切歌「そうデス!マリアたちも誘ってみんなでお祭りを楽しませんか?」
響「あ、それ良いね!ガウくんもお祭りとか初めてだろうしきっと楽しんでくれるよ!」
未来「そうね。きっと喜んでくれるよ」
調「マリアと翼さん、クリス先輩もね」
今この場にいない翼、マリア、クリス、ガウを誘うことにする切歌たち。
切歌「そうと決まればさっそくマリアたちの所に行くデース!」
マリアたちを誘いに行こうとする切歌だが目の前に一人の男性が来ているのに気づいていなかった。
調「切ちゃん、前!」
切歌「うわっ!」
?「おっと、大丈夫かい?」
ぶつかって倒れそうになった切歌の腕を男性は掴んで支えた。
切歌「あ、ありがとうございますデス」
調「ごめんなさい、ちゃんと前を見ていなくて」
?「いやいや。私も少し余所見をしていたからね、お互い様だよ」
そう優しく言う男性。
すると響、調、切歌の携帯端末が鳴り出した。
響「はい、響きです!」
源十郎『休暇中のところすまないがノイズ怪獣が出た!今マリアくんたちが迎撃に向かったが苦戦している!救援に向かってくれ!』
響「了解!行こう、調ちゃん、切歌ちゃん」
調・切歌「「はい/デース!」」
未来「きよつけてね、みんな」
響「うん、分かってる」
調「未来さんは念のためにシェルターに避難を」
切歌「怪我すると大変デース」
そう言って3人は現場に向かっていく。
未来「じゃあ、私たちも…ってあれ?」
男性の方を向くと男性の姿はどこにもなかった。
翼「く…」
クリス「なんて硬さしてんだよ」
マリア「今までのノイズ怪獣とは明らかに別格だわ…」
膝を着いて相手であるノイズ怪獣を見る三人。
頭が分かれており首が長いオルトロスのようなフォルムをした怪獣―『双頭合成分解怪獣 ノイズネオパンドン』である。
響「翼さん、クリスちゃん!」
調・切歌「「マリア!」」
そこへ響たちが合流してきた。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ゴジラはノイズネオパンドンに放射火炎を繰り出す。
ノイズネオパンドン「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
だがノイズネオパンドンは双頭の口から火炎放射を放って片方が放射火炎を相殺し、残った一本がゴジラに命中する。
火炎放射を喰らいながらも踏ん張るゴジラ。
だがゴジラの後ろから怪光線が命中する。
振り向くと空中に4機の宇宙船が飛行していた。
響「宇宙船!?」
翼「パヴァリア光明結社と手を組んだ宇宙人か!?」
響たちが驚いていると宇宙船は合体していき人型のロボットになった。
切歌「ろ、ロボットになったデース!?」
宇宙船がロボットになって驚く。
弦十郎「あのロボットは!?」
藤尭「知ってるんですか?」
弦十郎「50年前に地球に侵攻した宇宙人が操っていた最強の地球侵略ロボット…キングジョーだ!」
現れたロボット―『宇宙ロボット キングジョー』を見て言う弦十郎だった。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
現れたキングジョーにゴジラは放射火炎を放つ。
しかし宇宙屈指の強度を誇るペダニウム鉱石で作られたキングジョーに効かなかった。
放射火炎を防いだキングジョーは目の部分から怪光線を放った。
ノイズネオパンドン「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
同時にノイズネオパンドンが火炎放射を放つ。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
怪光線と火炎放射を喰らいゴジラはダウンしてしまう。
ダウンしたゴジラにキングジョーは怪光線を放ち追い討ちをかける。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ダウンして動けないゴジラはまともに喰らってしまう。
ノイズネオパンドン「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
そこへノイズネオパンドンも加わろうと接近する。
クリス「相手はガウばっかじゃねーぞ!!」
ノイズネオパンドンに向かって小型ミサイルを発射する。
ノイズネオパンドン「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ミサイルを喰らったノイズネオパンドンはクリスの方を向くと火炎放射を放った。
クリス「しまっ…」
響「クリスちゃん!」
クリスを庇おうと響が前に出た。
火炎放射の直撃を覚悟したその時だった。
?「ウルトラ念力!!」
グニャリと火炎放射が曲がった。
響「え!?」
火炎放射が曲がって響は驚いて声が聞こえた方を向くと切歌とぶつかったあの男性がいた。
調「あ、あの人は!?」
切歌「さっきのおじさんデース!?」
マリア「ここは危険です!直ぐに避難を!」
?「いや、私は逃げん」
クリス「こんな時になに言ってんだ!?」
?「この星は広大な宇宙で一際美しい…それ故に数多くの侵略宇宙人に狙われている。私はこの星を…地球人を愛している。だから私は戦うんだ!」
男性はそう言って懐から赤いメガネのようなのを出した。
?「ジュワッ!!」
掛け声と共に男性はメガネを装着すると姿が変わり巨大化した。
立体的・直線的な意匠が目立つ顔立ちに、真紅のボディにプロテクターという見た目、額には緑色に輝くビームランプ、そして頭にはスラッガーを付けた巨人になった。
弦十郎「あ、あれは!?」
男性が変身した真紅の巨人に弦十郎は驚く。
緒川「知ってるんですか?司令」
弦十郎「知ってるもなにも、彼はミラクルマンだ!」
真紅の巨人―そう彼こそが50年前、遥か彼方の『M78星雲 ウルトラの星』から派遣され数多くの侵略宇宙人からこの地球を守るため、傷だらけになりながらも戦い続けた真紅のファイター、ミラクルマンこと『ウルトラセブン』だ。
セブン「デュアッ!!」
セブンはノイズネオパンドンに向かって行く。
ノイズネオパンドン「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
向かって来たセブンにノイズネオパンドンは火炎放射を放とうとする。
セブン「デュアッ!!」
ノイズネオパンドンが火炎放射を放とうとした時、セブンは額にのビームランプに両手の人差し指と中指を合わせて『エメリウム光線』を発射した。
ノイズネオパンドン「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」
エメリウム光線を喰らってノイズネオパンドンは怯んでしまい火炎放射が放てなかった。
怯んだノイズネオパンドンに変わりキングジョーがセブンに迫る。
セブン「ディヤッ!!」
迫ってきたキングジョーにセブンは向き直り、頭に付いたスラッガー『アイスラッガー』を外すと投げた。
アイスラッガーを喰らいキングジョーは少々たじろぐだけだった。
セブン「ダアァァッ!!」
たじろいだキングジョーにセブンは殴った。
キングジョーのペダニウム鉱石をものともせず連打を浴びせる。
ノイズネオパンドン「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
そんなセブンの背後からノイズネオパンドンが迫ってきた。
セブン「デュッ!?」
迫ってきたノイズネオパンドンにセブンが気付いた時には目の前まで迫ってきていた。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
セブンに迫るノイズネオパンドンにゴジラが体当たりをかまして吹き飛ばした。
ゴジラ「グルルルル……」
セブン「デュッ…」
互いに見合って頷くとゴジラはノイズネオパンドン、セブンはキングジョーに構える。
セブン「デュアッ!!」
キングジョーを持ち上げたセブンはノイズネオパンドンに向かって投げた。
ノイズネオパンドン「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」
キングジョーをぶつけられてノイズネオパンドンは倒れる。
セブン「ジュワッ!!」
プロテクターに太陽の光を集めてエネルギーをチャージする。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァ……」
背鰭を蒼白く光らせてゴジラも体内のエネルギーを口内にチャージする。
セブン「ダアァァァァァァァァァッ!!」
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
セブンは両腕をL字にクロスさせてチャージしたエネルギーを一気に必殺光線『ワイドショット』にして放ち、ゴジラも口内にチャージしたエネルギーを放射火炎に変えて放った。
ワイドショットと放射火炎が中心で交わり合体して『ワイド火炎ショット』ノイズネオパンドンとキングジョーに命中した。
ノイズネオパンドン「ギャギャアァァァァァァァァァァァ……………」
ワイド火炎ショットを喰らいノイズネオパンドンは断末魔を上げてうつ伏せになり爆散、キングジョーはバチバチと火花を散らしながらきよつけの体勢になり仰向けに倒れた。
倒れたキングジョーから円盤が現れた。
キングジョーを操っていた侵略宇宙人『策略宇宙人 ペダン星人』の円盤だ。
クリス「簡単に逃がすかよ!!」
大型ミサイル2機を展開して『MEGA DETH FUGA』をぶっぱなした。
MEGA DETH FUGAによりペダン星人の円盤は撃墜されキングジョーの残骸に墜落、諸とも爆発した。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ノイズネオパンドンとキングジョーを倒してゴジラは勝利の咆哮を上げた。
気配に気付いてゴジラは振り向くとセブンが近づいて来ていた。
ゴジラに近づいたセブンは右手を差し出して握手を求めた。
握手を求められたゴジラは左手を差し出して握手をした。
ゴジラと握手をしたセブンは響たちの方を見た。
セブン「我々ウルトラマンも君たち人間も仲間がいる限りどんな強敵とも戦い、そして勝つことができる。それを忘れないでほしい」
セブンはそう言って空を見上げた。
セブン「デュワッ!!」
空高く飛翔し、宇宙の彼方へ飛んで行った。
未来「じゃあ、あのおじさんがミラクルマンだったんだ」
事件後、響は未来にことを話していた。
響「うん。私もガウくんも聞いたとき驚いちゃったよ」
ガウ「がうー」
未来「ミラクルマン…ううん、ウルトラセブンか…宇宙人にも良い人はいるんだね」
響「そうだね」
ガウ「がう、がうー!」
響「怪獣にもだね」
ガウの言ったこと察する響と未来はそう言うのだった。
ウルトラセブンは自分がまだ小さい頃、父が持っていたビデオで観た最初のウルトラヒーローでしたのでどうしてもこの日にしたかった。
ボロボロな体を押してまで地球を守ろうとする必死さ…いつ観ても泣けてしまいます。
それでは最後に…ウルトラセブン、放送50周年おめでとうございます!