戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「シン・ゴジラ編第2話!」

切歌「堂々のスタートデース!!」

調「それではどうぞ!」


第110話 巨災対

ゴジラに類似した怪獣の東京襲撃から一夜明け、S.O.N.G.のメンバーは内閣に設置された『巨大不明生物特設災害対策本部 通称:巨災対』の本部に来ていた。

 

怪獣こと巨大不明生物はあれから海空の自衛隊の捜索も虚しくその姿を消していた。

 

現在はいつどこから現れるか分からない怪獣に対し自衛隊は監視の強化と次に上陸した時の作戦を立案と同時に怪獣と幾度となく戦ったことのあるS.O.N.G.に日本政府から巨災対へ召集されたのだ。

 

切歌「およ~、人が沢山いるデス!」

 

対策本部に来て切歌は言う。

 

矢口「お待ちしてました。巨災対事務局長、矢口と言います」

 

巨災対の事務局長となった矢口が挨拶してきた。

 

弦十郎「国連直轄タスクフォースS.O.N.G.司令官 風鳴 弦十郎です」

 

挨拶された弦十郎は挨拶する。

 

矢口「しかしあのシンフォギアを纏っているのが…」

 

響たちを見る矢口。

 

弦十郎「早速ですがゴジ…いえ、未確認巨大生物についてですが何か分かっていることはありますか?」

 

矢口「すでにそちらも分かってると思いますが最初の体長が約28M、全長122M、次に蒲田にて変化したときは身長約57M、全長168.28Mになっています」

 

響「えっと…それだけですか?」

 

矢口「えぇ。今のところは…」

 

クリス「んだよ、あれだけの被害が出てんのに何も分かんねーのかよ!」

 

森「しかたあるまい怪獣とはいえ我々が現在把握しているどの怪獣とも一致していない。つまり全くの新種というわけだからな」

 

文句を言うクリスに『森 文哉』厚労省医政局研究開発振興課長(通称:医系技官)が補足する。

 

尾頭「ですがあの成長と環境への適応力の速度はどの怪獣及び生物のそれとは大きく異なっています」

 

環境省自然環境局野生生物課長補佐『尾頭 ヒロミ』更に補足する。

 

矢口「とにかく直ぐに会議を始めます。もう少しお待ちください」

 

 

 

矢口「巨災対事務局長矢口だ。本対策本部ではどう動いても人事査定に影響はない。なので役職などを気にせずここでは自由に発言してほしい」

 

森「っていうことだ。まぁ、便宜上私が仕切るがそもそも出世に無縁な霞ヶ関のはぐれもの、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻摘み者、厄介者、学会の異端児、そいったい人間の集まりだ。気にせず好きにやってくれ。でこれが推定されるスペックだ、各部署で確認してくれ」

 

会議室の机に巨大不明生物の内容が書かれた紙を置くとそれぞれが取りに来た。

 

紙には巨大不明生物に関する基本情報と書かれてえかり下にスペック…っと言うか怪獣の全長と身長のみ記されているだけだった。

 

竹尾「これだけですか?」

 

国土交通省危機管理監・運輸安全政策審議官『竹尾 保』が聞く。

 

森「それだけだ。そこから先を調べるのも我々の仕事だ。さらに今回はS.O.N.G.の方々にも来ていただいている」

 

森がそう言って会議室の奥にいた響たちを指差すと会議室にいた全員の視線が向けられた。

 

森「他に基礎情報があるなら共有しときたい」

 

エルフナイン「あの…怪獣の体液には恐らく核物質が含まれているものと思われます」

 

矢口「確かな情報ですか?」

 

エルフナイン「はい、怪獣の姿がゴジラに似ていたことと体温及び発っさんされた熱を観測した結果です」

 

袖原「となると怪獣への攻撃は慎重にしなければなりませんね」

 

エルフナインの情報に官邸内統幕運用第一課長『袖原 泰司』が言う。

 

間「確認された形状を簡単に整理してみた」

 

国立城北大学大学院生物圏科学研究科准教授『間 邦夫』が何か書かれている地図を広げて言う。

 

間「第一形態、第二形態、第三形態…今後も変化を遂げると思われる」

 

巨大不明生物が変化した場所の部分を指しながら言う。

 

志村「まだ次があるのか…」

 

防衛省官僚で、矢口蘭堂内閣官房副長官の秘書官『志村 祐介』が呟いた。

 

安田「あと、先日採取された体液のサンプルなんですがウチの理研で調べているですが…さっき言われちゃったんで他に何かないか調べてみます」

 

文部科学省研究振興局基礎研究振興課長『安田 龍彦』が言う。

 

尾頭「サンプルがあるならウチの外郭施設に手伝わせます」

 

安田「それが残りのサンプルは米国が…」

 

緒川「それなら心配はいりません。サンプルは我々が米国より回収しています。準備が出来次第、尾頭さんたちの方へ送ります」

 

尾頭「ありがとうございます」

 

袖原「なんでそんなことが…」

 

弦十郎「米国は我々を怒らせていますからな」

 

袖原の質問に弦十郎はそう答えた。

 

小松原「あれか…」

 

外務省統合外交政策局局長『小松原 潤』が思い当たる節を呟く。

 

森「他、行動生物学的に何かないか?」

 

安田「行動パターンって言っても奴はただ移動してるだけで思考も特定出来ません」

 

間「知能レベルも不明だが我々とのコミュニケーションは無理そうだな」

 

立川「素朴な疑問なのだがアレのエネルギー源は何なんだ?」

 

資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長『立川 始』が聞く。

 

安田「確かに身体の活動だけではなく基礎代謝だけでもかなりのエネルギー量が必要です。消化器官による酸素変換では消費量や動作効率が説明出来ませんね」

 

響「あの…もしかしてガウく…ゴジラと同じなんじゃないんですか?」

 

クリス「バカ!いくらなんでもそれは無いだろ!」

 

尾頭「ゴジラと同じ…まさか…核分裂?」

 

安田「冗談ポイですよ、尾頭さん。あり得ません。アレは核を直接受けたゴジラだからこそ出来たことなんですよ」

 

翼「だが有り得ない話ではないが…」

 

マリア「確かに体液から核物質が出ているものね」

 

安田「それは…」

 

巨大不明生物のエネルギー源がゴジラと同じ核分裂だということを否定する安田だったが翼とマリアに言われて言えなくなるのだった。

 

 

 

翌日、装者たちを一時帰していていないときに弦十郎は矢口から話を聞いていた。

 

弦十郎「横須賀の米空母が緊急出港?」

 

矢口「はい、私も先ほど聞いたのですが横須賀市の放射線モニタリングポストに反応があったと連絡がありました」

 

弦十郎「っということはどこかの原発から漏れた?」

 

矢口「いえ、原子力規制庁に問い合わせた所どの原発も漏れてはいないそうです」

 

弦十郎「じゃあ、発生源はいったい…」

 

安田「あーっ!こんなんありかよ!?」

 

矢口と弦十郎が話していると安田が大声を上げた。

 

尾頭「このサーベーデータと巨大不明生物の移動ルートが完全に一致しています」

 

安田が急いでパソコンの準備しているのと同時に尾頭とエルフナインが調べたのを見せた。

 

安田「見てください、ほら!」

 

同時に安田が矢口と弦十郎にデータを見せる。

 

データには巨大不明生物の通った後に温度差と核物質が出ていた。

 

矢口「尾頭さんとエルフナインさんの言うことが正しかったと言うことか」

 

安田「ごめんなさい…」

 

尾頭とエルフナインに謝る。

 

エルフナイン「ですがすでに一般の方にまで情報がかなり出回っています」

 

矢口「分かりました。長官室へ行く、赤坂補佐官と森戸さんに連絡してくれ。弦十郎司令は装者にこのことを」

 

弦十郎「分かりました」

 

この時、誰もが新たな事態が動き始めているのを感じていた。




翼「次回はなるべく早く投稿する」

クリス「ま、気長に待っててくれ」

マリア「ではまた次回で」

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