戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

141 / 1218
響「シン・ゴジラ編のオリジナル回になりまーす!」

一夏「えーっと…オリジナル回だけど楽しく読んでくれたら幸いだ」

箒「では読んでくれ!」


第111話 全滅、怪獣島

未来「じゃあ、蒲田に出てきた怪獣ってガウくんそっくりだったの?」

 

響「うん…私たちも驚いたよ」

 

リディアンからの帰り道、響は未来に巨大不明生物の話をしていた。

 

未来「ガウくんそっくりの怪獣…もしかしてガウくん自身なんじゃ…」

 

現れた巨大不明生物がガウ自身ではないかと推測する未来。

 

響「多分違うと思う…」

 

未来「そう…響が思うならそうかもね…」

 

響「うん」

 

未来「それにしてもガウくんに似た怪獣がいるなんて…」

 

響から聞いた怪獣を未来は言う。

 

未来「それでその怪獣はいつかまた来るの?」

 

響「師匠やエルフナインちゃんはその可能性はあるって言ってた」

 

怪獣の出現を懸念する。

 

?(たす…けて…)

 

響・未来「「!?」」

 

突然2人の頭に直接聞こえてきた声に驚く。

 

響「未来!」

 

未来「うん!」

 

2人は聞こえてきたこの主を捜し始めた。

 

響「この辺りのハズなんだけど…」

 

未来「響!」

 

響「アレは!?」

 

未来が指さした先を見て響は驚いた。

 

そこには傷ついた小さな虫に似た生き物モスラの眷属『フェアリー』とそのフェアリーの上で頭と腕から血を出して気絶している少女は地球の先住民小美人(コスモス)の1人『ヒオ』がいた。

 

響「フェアリー!ヒオさん!」

 

傷ついたフェアリーとヒオに駆け寄る響と未来。

 

ヒオ「ひ…響さん…」

 

響を見たヒオだったが直ぐに気絶してしまった。

 

 

 

ヒオ「う…ん…」

 

ヒオは目を覚ましと見知らぬ場所に寝かされていた。

 

ヒオ「ここは…」

 

自身が寝かされているだけでなく手当されていることに気づく。

 

響「ヒオさん!」

 

部屋の扉から響たちが入って来た。

 

ヒオ「響さん。それに皆さん…」

 

入って来た響たちを見てヒオは起き上がる。

 

響「もう大丈夫ですか?」

 

ヒオ「はい、皆さんに治療していただいたおかげです」

 

未来「いったい何があったんですか?」

 

ヒオ「それが…怪獣たちの島に…ゴジラが…」

 

クリス「ゴジラが!?」

 

ヒオ「正確にはゴジラに似た怪獣です」

 

翼「では蒲田に現れた怪獣か!?」

 

ヒオ「その怪獣を知っているのですか?」

 

切歌「知ってるも何も…」

 

調「私たちはその怪獣と戦闘したことがあるんです」

 

ヒオ「詳しく教えてください!!」

 

ヒオに言われて響とたちは蒲田とその前に起こった東京湾羽田沖のことを話した。

 

ヒオ「そうですか…皆さんのところではそのようなことが…」

 

友里「それでヒオさん、教えてください貴女の身に何があったのかを…」

 

ヒオ「はい…あれは3日前のことです…」

 

友里に聞かれて話し出すヒオだった。

 

 

 

私たちは多々良島でゴジラが死んでしまい統率を失った怪獣たちを諌めるためにモスラと人類に友好的な怪獣たちと共に向かいました。

 

ヒオ「怪獣たちの様子はどう?」

 

マナ「一部の怪獣たちを除いて皆大人しくしてくれているわ」

 

ヒオ「そう…でも良かったわ。モスラだけじゃなくてアンギラスやラドンたちも協力してくれて」

 

マナ「そうね」

 

私たちが話している時でした。

 

アンギラス「!?」

 

外からアンギラスの悲鳴のような鳴き声が響いてきたのです。

 

ヒオ「今のは!?」

 

マナ「何か外であったの!?」

 

アンギラスの声を聞いて私たちは外へ向かいました。

 

そこで私たちが見たのは信じられない光景でした。

 

ヒオ「こ、これは!?」

 

アンギラス「ガ…ガアァァァァァァァァァァァァァァァ……………」

 

レッドキング「ピ…ピギャアァァァァァァァァァァァァ……………」

 

ラゴラスエヴォ「ギ…ギルシャアァァァオォォォォォォ……………」

 

私たちが見たのは島の怪獣たちが見たことのない1匹の怪獣に倒されている光景でした。

 

マナ「ヒオ!アレ!!」

 

ヒオ「アレは…ゴジラ!?」

 

マナ「いいえ。アレはゴジラじゃないわ」

 

最初、私たちは怪獣を見てゴジラだと思いました。

 

ですがそのゴジラに似た怪獣から感じられるのはゴジラ以上の憎しみと悲しみでした。

 

 

 

響「たった1匹にあれだけの怪獣たちが倒されたの!?」

 

多々良島に行ったことのある響は島にいた数多くの怪獣たちがたった1匹に倒されたと聞いて驚く。

 

ヒオ「はい。怪獣たちはその現れた怪獣に手も足も出ませんでした…」

 

 

 

ゴロザウルス「ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ゴロザウルスが怪獣に向かってカンガルー蹴りを繰り出して攻撃する。

 

だが怪獣はそんな攻撃は気にも留めずに進んで行く。

 

ファイヤーラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

これ以上進ませまいとファイヤーラドンが上空からウラニウム熱線を発射した。

 

ウラニウム熱線がゴジラの顔に命中した。

 

ヒオ「やった!?」

 

マナ「いえ、まだよ!!」

 

爆煙が収まるとそこには無傷の怪獣がいた。

 

ヒオ「ラドンの熱線が効いてないなんて…!?」

 

マナ「ヒオ!」

 

ヒオ「えぇ!」

 

二人は祈りを捧げる姿勢になった。

 

ヒオ・マナ「「モスラヤ モスラ

 

ドゥンガン カサクヤン インドゥムー

 

ルスト ウィラード ア

 

ハムバ ハムバームヤ

 

ランダ バンウンラダン

 

トゥンジュ カンラー

 

カサクヤーンム」」

 

モスラ「キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー!!」

 

2人が歌い終わると上空からモスラが姿を現した。

 

モスラ「キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー!!」

 

クロスヒート・レーザーを放ち怪獣を攻撃する。

 

だが怪獣はクロスヒート・レーザーを喰らったのにも関わらず無傷であった。

 

ゴロザウルス「ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

攻撃し続けるゴロザウルス。

 

そんなゴロザウルスを見た怪獣は尻尾で吹き飛ばした。

 

吹き飛ばされたゴロザウルスの首が『ゴキッ』と嫌な音がした。

 

ゴロザウルス「ガ…ゴ…………」

 

地面に叩き付けられたゴロザウルスは首の向きがおかしいことになっている上に泡を吹いていた。

 

どうやらさっきの攻撃で首がへし折られてしまったようだ。

 

マナ「ゴロザウルス!!」

 

ファイヤーラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!?」

 

今度は怪獣がファイヤーラドンの左翼に噛みついて地面に叩き付けていた。

 

そして叩き付けたファイヤーラドンを踏みつけた。

 

ファイヤーラドン「ギャゴパアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

怪獣の体重が相当あるのか踏みつけられたファイヤーラドンの体の至る所から出血した。

 

ヒオ「ラドンまで!?」

 

ゴロザウルス、ファイヤーラドンの2体が手も足も出ずに倒されてしまうのを見て驚く。

 

モスラ「キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー!!」

 

ゴロザウルスとファイヤーラドンの2体が倒されたのを見て怒ったモスラはクロスヒート・レーザーを放った。

 

だが怪獣には効くはずもなく無傷でいた。

 

モスラ「キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー!!」

 

効かないと分かっていてモスラはクロスヒート・レーザーを放ち続ける。

 

クロスヒート・レーザーを連続で喰らい続けているが怪獣には全くかすり傷すら付いていなかった。

 

ヒオ「モスラの攻撃が効いていないなんて…」

 

マナ「ヒオ、私たちも行きましょう!」

 

ヒオ「えぇ!」

 

ヒオ・マナ「「フェアリー!!」」

 

フェアリー「きゅうー!!」

 

呼ばれたフェアリーはヒオとマナの前に着地した。

 

ヒオ「フェアリー、私たちをモスラのところに!」

 

フェアリー「きゅうー!!」

 

フェアリーに乗って言うとモスラと怪獣の元へ向かっていく。

 

その時だった。

 

怪獣の目の前が紫色に輝いた。

 

モスラ「キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー!?」

 

紫色に輝いたと思いきやモスラが悲鳴を上げて撃墜されてしまった。

 

それと同時に黒煙が飛んできた。

 

ヒオ「なに、なんなの!?」

 

マナ「モスラ…きゃっ!!」

 

黒煙に飲まれた瞬間、爆風に襲われマナがフェアリーから落とされてしまった。

 

ヒオ「マナ…きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

フェアリー「きゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

ヒオとフェアリーも爆風により吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

ヒオ「それで何とかここまで来たのですが力尽きてしまい…」

 

響「そうだったんですか…」

 

ヒオから多々良島のこと聞いて唖然とする。

 

クリス「それでモスラや他の怪獣たちは?」

 

翼「まだ殺られてない怪獣もいただろ?」

 

クリスと翼の問いにヒオは首を横に振った。

 

ヒオ「分かりません…モスラどころかマナも生きてるか分からないんです…」

 

調「じゃあ、怪獣たちは…」

 

切歌「そんな…ありえないのデス…」

 

マリア「ヒオさんの話が本当ならあの怪獣は蒲田に現れた以上の強者になってるハズよ」

 

藤尭「それがいつまた日本に上陸するか分からないんですよね…」

 

響「私たちに勝てるのかな…?」

 

ゴジラ以上でないにしろ装者より強い怪獣たちが敵わなかった相手にどうなるか…そんな不安が響たちを襲っていた。

 

弦十郎『全員いるか!?』

 

そこへ慌てたようすで弦十郎が連絡してきた。

 

翼「叔父様…どうしたのですか?」

 

弦十郎『スクランブルだ!佐上湾に例の怪獣が出現、神奈川県の鎌倉市に上陸した!!』

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

弦十郎の言葉に装者全員に激震が走った。




切歌「調!前書きにマリアに似た声の人がいたデス!」

調「うん。私も驚いた」

翼「異世界のマリアはあんな風なのだな」

マリア「いや、作品が違うでしょ!?」

シャルロット「それと活動報告に新しいのが出てるよ」

ラウラ「必ず見るのだぞ!」

鈴音「あれ!?私の台詞は!?」

クリス「ってか誰だよ、お前ら!!?」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。