戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「シン・ゴジラももうすぐあと少しでクライマックス!!」

クリス「見逃さないでくれよ?」

翼「では見てくれ」


第116話 ヤシオリ作戦

東京蹂躙から翌日、東京駅前に動きを止めているシン・ゴジラの背後に巨大ミサイルが2本飛んできて命中した。

 

シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

不意打ちミサイルが命中してシン・ゴジラは鳴き声を上げた。

 

シン・ゴジラは後ろを振り向くとミサイルに乗った響たちがいた。

 

響(ガウくん…力を貸して…)

 

首に掛けたゴジラザウルスの秘石を握り響はそう思う。

 

学校の時などにしかしないようにしていたが今日だけはしておかないとと思いしているのだ。

 

 

響たちがここに来る一日前の事だった。

 

響たちは発令室に集まっていた。

 

弦十郎「集まってもらったのは他でもない。シン・ゴジラ撃滅最終作戦についてだ」

 

響「最終作戦?」

 

弦十郎「あぁ。詳しくはエルフナインくんから聞いてくれ」

 

エルフナイン「それでは説明します。今回は自衛隊とS.O.N.G.による共同戦線になります。先日のシン・ゴジラから放たれた対空火器こと最大の武器はこの口と背中から放たれるビームだと分かりました」

 

翼「米軍の爆撃機を一撃で破壊する威力だからな。ガウの放射火炎と同等…あるいはそれ以上の破壊力だ」

 

エルフナイン「そうです。ですがシン・ゴジラにはまだ致命的な弱点があります」

 

響「え?私たちの攻撃が効かない相手に弱点があったの?」

 

エルフナイン「はい。それはシン・ゴジラがまだ完全に成長しきっていないっということです」

 

切歌「どうゆうことデス?」

 

エルフナイン「シン・ゴジラはガウくんと違いまだ永久的なエネルギーの確保が出来ていないと思われます」

 

調「だから米軍の爆撃機を破壊したあと動かなくなったの?」

 

エルフナイン「その通りです。そこでみなさんにはシン・ゴジラの注意を引き付けてビームを出し続けさせてください」

 

弦十郎「奴の動きが鈍くなったら自衛隊と合同で転倒させ、コンクリートポンプ車隊血液凝固剤を大量にシン・ゴジラの口に投入、エネルギー循環を封じ完全に無力化する」

 

マリア「なるほど。確かにそれなら私たちにも勝機はあるわ」

 

クリス「ならいっちょド派手なぶちかますか!」

 

弦十郎「よし。君たちには厳しい任務になるが頼んだ。作戦名は『ヤシオリ作戦』だ!!」

 

 

 

「シンフォギア装者が目標の陽動に成功!!」

 

矢口「よし、無人在来線爆弾を投入!!」

 

少し遠い所から双眼鏡で見ていた防護服を着た矢口が言う。

 

近くには弦十郎とエルフナインもいる。

 

爆弾を大量に積んだ新幹線 N700系電車(無人運転)―『無人在来線爆弾』がシン・ゴジラの足めがけて突撃する。

 

シン・ゴジラの足に乗り上げた瞬間、爆発した。

 

シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

無人在来線爆弾を喰らいシン・ゴジラは後退する。

 

マリア「そう簡単には引かせないわよ!!」

 

左腕から短剣を円状に展開し高速回転させ竜巻を纏いながら対象に突撃し攻撃する『TORNADO†IMPACT』でシン・ゴジラの後頭部を強襲する。

 

TORNADO†IMPACTを喰らってシン・ゴジラには傷はつかなかったが無理やり前に移動させることには成功する。

 

シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

TORNADO†IMPACTで無理やり前に移動させられたシン・ゴジラは口から大量の放射線を含んだ黒煙を吐き出すと細くしていき放射線流を発射し周りの建物を破壊し始めた。

 

さらに背中からも無数の放射線流を放ち響たちを攻撃する。

 

切歌「デデデ!?」

 

調「うわっ!!」

 

翼「くっ、凄い弾幕だ…」

 

響「避けるので精一杯ですよ!!」

 

体重移動でミサイルを動かしながら放射線流をかわす。

 

「装者たちが!」

 

丹波「彼女たちには辛いだろうが作戦上、仕方ない。シン・ゴジラが熱焔を放出不可となるまで、吐かせ続けろ!!」

 

『第32普通科連隊長 丹波』が奥歯を噛み締めて言う。

 

根岸「副長官、新たな核汚染が広がっています!」

 

丹波「副本部長、積線量が予定値を超えます!」

 

核汚染の地域をモニタリングしていた根岸と放射線の積線量が越えたこと丹波が伝えてきた。

 

矢口「今止めたら、全てが無駄になります!」

 

矢口も響たちにきついことをさせているのは分かっていた。

 

年端もいかない少女たちに危ない役回りをさせてしまっているという責任感があったのだ。

 

放射線流をかわし続ける響たちにシン・ゴジラは尻尾の先からも放射線流を放った。

 

弦十郎「なんという奴だ…」

 

矢口「尻尾からもビームを…」

 

尻尾からも放射線流を放つシン・ゴジラを見て驚く。

 

エルフナイン「妙です…」

 

弦十郎「どうした?」

 

エルフナイン「あれだけビームを放っているのにも関わらずエネルギーの枯渇が見受けられません……」

 

弦十郎「まさか奴は…」

 

エルフナイン「ゴジラと同じく永久的なエネルギー循環能力を獲得した可能性があるかと…」

 

矢口「そうだとしたらヤシオリ作戦は失敗じゃないか!!」

 

シン・ゴジラがゴジラと同じく永久的なエネルギー循環能力を手に入れたかもしれないことを聞き矢口は手すりを殴った。

 

 

 

クリス「いつになったらエネルギーが無くなるんだよ!!」

 

かわし続けていてクリスが言う。

 

弦十郎『皆、聞こえるか!』

 

響「師匠!」

 

弦十郎『全員その場から離脱するんだ!』

 

翼「何故ですか!?」

 

弦十郎『ヤシオリ作戦は失敗だ!シン・ゴジラは永久的なエネルギー循環能力を手に入れたと思われる!直ぐにその場から離脱だ!!』

 

調「それってつまり!?」

 

切歌「シン・ゴジラはガウくんと同じってことデスか!?」

 

マリア「そんな……」

 

弦十郎からの言葉に全員が驚愕する。

 

響「ここまで来たのに…」

 

今までの苦労が徒労となってしまいショックを受ける響。

 

その一瞬の時だった、響に向かってシン・ゴジラが放射線流を発射する。

 

響「しまっ…!?」

 

一瞬の隙を突かれた響はかわす事が出来なかった。

 

直撃を喰らいミサイルは爆発、響は爆煙の中に消えた。

 

クリス「響!」

 

翼「立花!」

 

マリア「立花 響!」

 

切歌・調「「響さん!!」」

 

響が殺られたを見てクリスたちは声を上げるしかなかった。




響「えぇ!?私、ここで死んじゃうの!?」

切歌「っとなると響さんの代わりに誰がシンフォギアの主役をやるデス?」

調「やっぱりマリアか翼さんじゃないかな?」

響「いやいやいや!これで終わりとかないでしょ!?」

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