ゼロ「最後の最後まで見逃すんじゃねーぞ!」
ガウ「がうー!」
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
互いに互いを敵と認識したゴジラとシン・ゴジラは向かっていく。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
最初に仕掛けたのはゴジラだ。
ゴジラはシン・ゴジラを掴み、引き寄せると肩に噛みついた。
シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!?」
自衛隊やシンフォギアの攻撃を寄せ付けず、米国の地底貫通型爆弾でやっと貫ける(もう効かないが…)皮膚を易々と貫いて自身に食い込むゴジラの牙にシン・ゴジラは声を上げて振り払おうと動き始める。
だが確り噛みついているのかゴジラをなかなか振り払えなかった。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
噛みついていたゴジラは顎に力を入れるとシン・ゴジラの肩を噛み千切った。
シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!?」
肩を噛み千切られてシン・ゴジラは大きく後退する。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
間を開けずにゴジラは尻尾をシン・ゴジラの頭に叩き込んで追撃する。
矢口「凄い…シン・ゴジラを圧倒している」
シン・ゴジラを圧倒しているゴジラを見て驚く矢口。
体長などの大きさはシン・ゴジラが上だがゴジラはそんなハンデをものともしない力や対怪獣戦の経験で補っているのだ。
いや、それだけではない。
ゴジラはシン・ゴジラからあることを感じていた。
自分と同じく古代の血を…。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
背鰭を蒼白く光らせ口から得意技『放射火炎』を繰り出した。
シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
シン・ゴジラもこのまま一方的に殺られっぱなしにはいかないと放射線流を放つ。
ゴジラの火炎とシン・ゴジラのビームがぶつかり合う。
最初の内は互角であったがゴジラの方が威力が高ったのかシン・ゴジラのビームを押し戻し始めた。
シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
ビームを押し戻されて放射火炎を喰らいシン・ゴジラは転倒する。
シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
ただで倒れるわけにはいかないシン・ゴジラは背と尻尾から放射線流を発射する。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
背と尻尾からの攻撃は予想外だったのかゴジラはまともに喰らってしまい姿が爆煙の中に消えてしまった。
シン・ゴジラ「グルルルル……」
爆煙の中に消えたゴジラを見てシン・ゴジラは立ち上がった瞬間だった。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
爆煙の中からゴジラが出現してシン・ゴジラの背中に噛みついた。
シン・ゴジラ「ゴガアァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
背中を噛みつかれてシン・ゴジラは怯む。
さらにゴジラはゴジラから何かを吸い上げていた。
シン・ゴジラ「ゴガアァ…ガアァァァァ……」
何かを吸われてシン・ゴジラは次第に弱っていく。
エルフナイン「あれは何を…」
シン・ゴジラから何かを吸い上げているゴジラを見てエルフナインは近くにあったPCで調べる。
エルフナイン「これは…」
弦十郎「何か分かったのか?」
エルフナイン「はい、ガウくんはシン・ゴジラから放射性物質や有害物質を吸収しているんです」
矢口「何故そんなことを?」
エルフナイン「きっとシン・ゴジラの永久的なエネルギー循環機能を超える量のエネルギーを吸収してシン・ゴジラを倒そうとしているのではないかと」
森「核をエネルギーにしているゴジラだからこそできる戦法か…」
エルフナイン「この世界でゴジラだけが唯一無二のシン・ゴジラの天敵です」
シン・ゴジラ「ガアァァァァ………」
エネルギーを吸われ続けてシン・ゴジラはその動きが徐々に動きが鈍くなっていき、最終的には体がドロドロに溶けるように崩壊し始めた。
ゴジラに循環機能を超える量を一気に失い細胞がその循環を諦め、体を維持できなくなったのだ。
エルフナイン「ガウくんが勝ちました!!」
矢口「勝ったんだ…俺たちの勝ちだーっ!!」
シン・ゴジラがゴジラの前に倒されたのと同時に勝利の歓声が一斉に上がった。
ゴジラ「グルルルル……ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
完全に溶けたシン・ゴジラの骸にゴジラは見つめて冥福を祈るように雄たけびを上げるのだった。
かつて自分と同じく古代の時に生きていたであろう仲間の変わり果てた姿に贈る今や怪獣王となった自分の精一杯のことである。
そして体を光らせて消えていった。
響「ガウくん!!」
体を光らせて消えたゴジラを見て響は急いで降りていく。
響「ガウくーん!」
ゴジラが消えた場所に来て響は叫ぶが響の声が木霊すだけであった。
響「やっぱり…本当に蘇った訳じゃなかったんだね…」
木霊す自身の声を聞いて響は膝から崩れ落ちた。
響「でも…出来ることなら…もう一度…会いたかった…」
涙を流してしまう響。
すると…。
響の涙を拭う暖かい感触があった。
響「え?」
感触を感じて響はその先を見た。
そこには見慣れた少年がいた。
黒い髪に、日焼けした黒い肌、紅い目をして、背中から尾骨辺りから生えた尻尾の先まで段々と小さくなっているステゴサウルスに似た背鰭を持っているのが特徴の少年―ゴジラのもう1つの姿『ガウ』だった。
響「が…ガウ…くん…」
ガウ「がうがう~♪」
響に呼ばれてガウは嬉しそうに尻尾を振って喜んでいた。
響「本当に…本当にガウくんなの?」
ガウ「がう~!」
響に確認されてガウは頷いた。
響「お帰り…お帰り、ガウく~ん!」
本当に蘇ったガウに響は泣きながら、でも嬉しそうに抱きついた。
ガウ「がう~」
抱きつかれたガウは響に抱き返した。
そんな2人の姿をクリスたちは上空から見ていたのだった。
響「次回からはXD編を投稿すよー!」
クリス「さて、次はどこの世界になることやら」
翼「更なる強敵の予感がする」
マリア「でも、私たちが力を合わせればきっと勝てるわ」
切歌「そうなのデス!」
調「うん!」
ガウ「がうー♪」
響「ではみなさん!次回を…」
「「「「「「「お楽しみに~!/な!/デース!/がうがう~!」」」」」」」