戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「新年、あけまして…」

「「「「「「「「おめでとうございます!/デース!/がうがう~!」」」」」」」」

響「新年一発目はお正月特別回~!」

未来「今回はあの人気ゲームのキャラクターが登場します!」

翼「それでは見てくれ!」

切歌「あう~…足が痺れてきたデ~ス…」

調「わ、私も…なんでマリアとクリス先輩は平気なの?」

マリア「経験の差よ」

クリス「だな」

ガウ「……」←実際は座布団を挟んで楽してることに気づいている子


お正月特別版 2018
お正月なので特別回!


我那覇「はいさーい!今日の響チャレンジは『怪獣王を捜せ!』だぞ!」

 

大戸島の港にて元気良くテレビカメラに向かって言う小麦色の肌で八重歯がある少女―『我那覇 響』。

 

我那覇「今回のゲストは超有名アーティスト、風鳴 翼さんとマリアさんに来てもらったぞ!!」

 

後ろに控えている翼とマリアを紹介する我那覇。

 

ニコニコと手を振るマリアとクールにしている翼。

 

だが2人は内心、このコーナーが早く終わることを願っていた。

 

理由は我那覇が今言った『怪獣王を捜せ!』…つまりガウを捜すことなのだ。

 

ガウがゴジラであることはS.O.N.G.と一部の人間以外に誰も知らされていない。

 

それが公共の電波に乗せてその正体がバレれば大混乱になってしまう。

 

それならガウを出さなければいいと思うが今回はそうもいかなかった。

 

最近になって大戸島周辺で船舶が消息を絶つという怪事件が起きているために長時間海底調査及び島民に警戒されないで済むのがガウしかいなかったので弦十郎から直々に任務を与えられたのだ。

 

それから直ぐにこのコーナーである。

 

S.O.N.G.の慌てようは半端なかった。

 

そこで急遽、翼とマリアの2人が飛び入りで参加することになったのだ。

 

我那覇「それではさっそく怪獣王を探せを始めるぞー!!」

 

張り切る我那覇であった。

 

 

 

~50分後~

 

我那覇「う~ん…なかなか情報が集まらないな~…」

 

あちこち聞き回った結果、ろくな情報が集まらなかった。

 

ゴジラのことを聞きに回っていると伝説のことしか情報が集まらずにいた。

 

翼(どうやら私たちが加入するのは杞憂だったのかもしれないな)

 

マリア(えぇ、幸い出るのは伝説の方だけ…実物の方の情報はまだないにしろ警戒はしておかないと)

 

我那覇「うぎゃー!これじゃあ、お正月に間に合わないぞーっ!!」

 

P「そう言うなよ、響」

 

声を上げる我那覇にプロデューサーが諌める。

 

我那覇「だけどプロデューサー!」

 

マリア「まぁまぁ、まだお正月まで日にちはあるんだから焦らずゆっくり情報を集めましょう」

 

翼(お、おいマリア!?)

 

プロデューサーと揉めかけた我那覇を落ち着かせるマリアに翼は驚く。

 

P「ほら、響。マリアさんだってこう言ってるんだからな」

 

我那覇「うん…よぉし、それなら急いで怪獣王を探すぞーっ!!」

 

気合いを改めて入れる我那覇。

 

翼(なにをしているんだ、お前わーっ!!)

 

マリア(う、狼狽えるなぁ!!)

 

翼(やかましぃ!!)

 

折角諦めかけたのに復帰した我那覇を見て翼とマリアは口論しだす。

 

?「ギャアオォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

「「!?」」

 

辺りに響き渡る鳴き声。

 

同時に巨大な黒い影が舞い降りた。

 

体色は赤く、頭はやや平たく幅広く、眼は目立たない姿をした巨大な怪鳥―『超遺伝子獣 ギャオス』だ。

 

ギャオス「ギャアオォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ギャオスは巨大な足で我那覇を掴んだ。

 

我那覇「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ぷ、プロデューサー!!」

 

P「響ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

ギャオスに拐われる我那覇を助けようとするがすでに届かないところまでギャオスは飛翔してしまっていた。

 

翼「マリア!」

 

マリア「えぇ!」

 

ギアを出したその時だった。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

海へ飛翔しているギャオスの真横の海中からゴジラが出現して首に噛みついた。

 

ギャオス「ギャアオォォォォォォォォォォォ!ギャアオォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

首に噛みつかれたギャオスは必死に足掻いて逃げようとするがゴジラの顎の力には勝てず首がミシミシと音を立てていた。

 

その隙にギャオスの足を爪で引き裂いて我那覇を救出した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

噛みついていたギャオスの首を思いっきり粉砕した。

 

ギャオス「ギャアオォォォォォォォォォォ…………」

 

首を噛み砕かれてギャオスはダラーンとした。

 

そんなギャオスをゴジラは海面に叩きつけると放射火炎を放ち亡骸を木っ端微塵に破壊し尽くした。

 

ゴジラ「グルルルル……」

 

ギャオスを撃破したゴジラは我那覇を見た。

 

我那覇は何が何やら混乱しているようで唖然としていた。

 

混乱している我那覇を乗せたままゴジラは大戸島に引き返した。

 

近くの海岸で我那覇を下ろすとゴジラは体を光らせてガウに戻った。

 

我那覇「えっ!?」

 

ゴジラが(背鰭や尻尾がある)人間になったのを見てカルチャーショックを受ける。

 

ガウ「がう?がうがう」

 

そんな我那覇にガウは近寄る。

 

怪我が無いか心配しているようだ。

 

我那覇「大丈夫だぞ。ありがとう、助けてくれて」

 

心配しているガウの頭を我那覇は礼を言いながら撫でる。

 

ガウ「がう~♪」

 

我那覇「!」

 

嬉しそうにしているガウの頬が少し切れて血が出ているのに我那覇は気付いた。

 

我那覇「怪我してるじゃないか」

 

ガウ「がう?」

 

我那覇に言われてガウも気づく。

 

我那覇「ちょっと待ってろ」

 

そう言って我那覇はポケットから絆創膏を取り出してた。

 

我那覇「戦士の勲章だぞ」

 

頬に絆創膏を張ってそう言う我那覇。

 

ガウ「がう……」

 

絆創膏を張られてガウは我那覇から響と同じものを感じた。

 

P「響ー!!」

 

遠くからプロデューサーたちの声が聞こえてきた。

 

我那覇「あ、プロデューサー…」

 

立ち上がった我那覇、するとガウが我那覇の服を掴み引き寄せると我那覇の頬にガウはキスをした。

 

我那覇「え?」

 

一瞬のことで我那覇はまた混乱した。

 

ガウ「がうがう♪」

 

頬の絆創膏を指差してガウは言うと海に飛び込むとゴジラとなって潜水した。

 

我那覇「ば、絆創膏のお礼だったのか…」

 

頬のキスの意味を悟る我那覇。

 

P「響!無事か!?」

 

我那覇「プロデューサー、自分は大丈夫さー!」

 

合流したプロデューサーに我那覇は言う。

 

「お、おい、あれって!」

 

「ゴジラだ!」

 

海中に消えていくゴジラの背鰭と尻尾を見てスタッフたちは叫ぶ。

 

P「とりあえず宿に帰ろう。色々と確認しないとな」

 

我那覇「分かったぞ」

 

翼「あの、我那覇。なにか見たりとかしたか?」

 

恐る恐る翼は我那覇に聞く。

 

我那覇「何も、見てないさー!」

 

元気よく我那覇はそう言う。

 

我那覇(あの子のことは自分の秘密なのさー!)

 

くすりと笑いながら我那覇はそう思うのだった。




響「ってなにこれ!?なんでガウくんがキスしてるの!?私、一度もされたことないし!響だけど響違いじゃん!あの子、全力全壊でぶっ飛ばす!!」

クリス「止めろ、バカ!」

調「響さん、落ち着いて!」

切歌「そうデスよ!!」

未来「響、落ち着いて~!!」

翼「な○はだな…」

マリア「キャラが崩壊しかけてるわね…」

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