戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「番外編の後編だよー!」

赤影「未来の飛騨忍者の活躍を見てくれ」

緒川「ご先祖さま!?」

ガウ「がう?」


番外編 高熱3000度 後編

ベロクロン「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

薬草の入った保管箱を持った緒川が乗る車を周りの町ごと体からミサイルを発射して破壊する怪獣…いや、異次元からの侵略者『異次元人 ヤプール』により珊瑚と宇宙怪獣が合体して生まれた生物兵器『ミサイル超獣 ベロクロン』だ。

 

ヤプール『殺れぇい、ベロクロン!あの車を破壊してゴジラの息の根を止めてやれぇ!!』

 

ベロクロンの横の空が割れて悪魔の姿をした怪人―ベロクロンを始め、多くの超獣を生み出し、異次元空間から地球を狙う侵略者であるヤプールがベロクロンにそう指示を出す。

 

ベロクロン「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ヤプールの指示を聞いてベロクロンは車に向かって体の珊瑚のような突起物から多数のミサイルを発射する。

 

緒川「くっ!」

 

ジグザグ走行してベロクロンの発射したミサイルを回避する。

 

ベロクロン「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ジグザグ走行してミサイルを回避する車にベロクロンは指先からミサイルを発射し、建物を破壊して瓦礫で車の行く手を阻もうとする。

 

緒川「うわっ!?」

 

落ちてきた瓦礫を回避してハンドルを操作していたが途中で瓦礫がボンネットに直撃してしまった。

 

緒川「くっ、僕としたことが…!」

 

ベロクロン「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

バックミラーに写るベロクロンを見て緒川は助手席に置いていた薬草の入った保管箱を取ると外へ出た。

 

ベロクロン「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

出てきた緒川にベロクロンは指先からミサイルを発射する。

 

緒川「うわあぁぁぁっ!!」

 

ミサイルの直撃は避けれたが破壊された路面の瓦礫に足を挟まれてしまった。

 

いくら飛騨の陰忍の末裔である緒川でも多数発射されるミサイルには反応ができなかった。

 

ヤプール『ふははははははは!良いぞ、ベロクロン!そのまま奴に止めを刺せ!!』

 

ベロクロン「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

両手の指先を緒川に向けるベロクロン。

 

その時だ。

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ベロクロンの顔面を響がブーストナックルで殴った。

 

ベロクロン「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!?」

 

44400tあるベロクロンの巨体が浮かび上がり数Mほど吹き飛ばされた。

 

ヤプール『な、なんだと!?』

 

吹き飛ばされたベロクロンを見て驚くヤプール。

 

緒川「響さん!」

 

響「緒川さん!薬草は無事ですか!?」

 

緒川の足を挟んでいた瓦礫を退かしながら響は聞く。

 

緒川「はい、何とか死守してます」

 

薬草の入った保管箱を見せながら言う緒川。

 

響「良かった…」

 

ヤプール『えぇい、小娘!よくも邪魔をしてくれたな!だが超獣はベロクロンだけではないわ!!』

 

?「グギャギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

?「ジュララララアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ヤプールが言うと新たに空が割れて中から芋虫のような風貌で頭には一本角を持った超獣―芋虫と宇宙怪獣が合体した『一角超獣 バキシム』と蛾のような風貌をして上顎から牙が2本生えた超獣―蛾と宇宙怪獣が合体した『蛾超獣 ドラゴリー』が現れた。

 

ヤプール『殺れぇい、超獣どもぉ!!』

 

バキシム「グギャギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ドラゴリー「ジュララララアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ベロクロン「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ヤプールの指示でバキシム、ドラゴリー、そして復活したベロクロンが向かっていく。

 

だが三大超獣に青い斬撃、白銀の光線、6基のミサイルが直撃した。

 

ヤプール『なにぃ!?』

 

青い斬撃、白銀の光線、6基のミサイルが来た方を見ると物々しいオーラを出した翼たちがいた。

 

翼「貴様か、薬草を狙う不貞の輩は!」

 

クリス「わりーがシンフォギアは響だけじゃねーんだよ」

 

マリア「今回は私たちにとっては幼い弟の命が掛かってるの!」

 

調「だから普段の私たちより!」

 

切歌「何百万倍も強いのデス!!」

 

響「……っと言うわけで全力全壊であなたを…」

 

「「「「「「ぶっ飛ばす!!」」」」」」

 

ヤプール『や、殺れるものなら殺ってみるがいい!!』

 

威勢の良いヤプールだが…。

 

バキシム「グギャギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ドラゴリー「ジュララララアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ベロクロン「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ベロクロンたちは我先にと逃げ始めた。

 

響たちの物々しいオーラに流石の超獣も怖じ気づいてしまったのだ。

 

ヤプール『………………』

 

主を置いて逃げたベロクロンたちを見てヤプールは間を置いて…。

 

ヤプール『覚えていろ、シンフォギア!!』

 

そう言い残して異次元空間へ逃げていった。

 

 

 

響「ガウくん、これを飲んで」

 

ヤプールを追い払った響たちは薬草と(ついでに)緒川を連れて戻るとエルフナインに薬草を渡して煎じ薬を作ってもらいガウに飲ませようとしていた。

 

ガウ「がうぅ~…」

 

しかし体力がほとんど無いのかガウは全く飲もうとしなかった。

 

クリス「なんで飲まねーんだよ!?」

 

マリア「まさか体力が無いから薬が飲めないの!?」

 

切歌「どうしたら良いデスか!?」

 

体力が無く薬が飲めないガウを見て慌てる。

 

すると薬が飲めないガウを見て響は防火服を脱いだ。

 

翼「た、立花!?」

 

調「まさか!?」

 

響「こうするしかないんです!」

 

口に薬を含むとガウの口に薬を含めた自身の口を重ねて薬を入れた。

 

3000度はあるガウの熱だが口周りは水を飲ませていたので温度は下がっているから大丈夫だがそれでも熱はあるが耐えながら薬を入れる。

 

ガウ「……」ごくっ…

 

入れられた薬を飲み込むガウ。

 

響「ぷはっ!」

 

ガウに薬を全部飲ませて響はガウから離れた。

 

ガウ「がうぅ~…がう…」

 

薬を飲んでガウが目を開ける。

 

今までの薬は全く目を開けることするら無かったが薬草の煎じ薬を飲んで目を覚ましたのだ。

 

響「ガウくん!」

 

切歌「目が覚めたデス!」

 

ガウ「がう~…」

 

響たちを見て少し不思議がる。

 

響「もう少しだけ寝てて。まだ熱があるから」

 

ガウ「がう~…」

 

響に言われてガウは再び目を閉じて眠り出した。

 

 

 

数日後…。

 

ガウ「がうがうー!!」

 

完全復活を果たしていた。

 

ガウ「がうがーう!!」

 

元気よく発令室に行くと…。

 

「「「「「「ふえっくしょん!!」」」」」」

 

思いっきり風邪をひいた響たちがいた。

 

何週間も熱い状態が続いてガウが治った瞬間に気温が一気に下がり全員が風邪をひいてしまったのだ。

 

皆さんも風邪にはご注意を。

 

ガウ「がうー!」




エース「え…ちょっと!?ヤプールの扱いおかしくないか!?」

ゼロ「そうか?短編だから大丈夫だろ?」

ハネジロウ「パム~」

エース「いやだからって…」

ゼロ「くどいぜ、ギロチン王子」

エース「それ言わないでくれるか!?」

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