クリス「んじゃ、見てくれよ?」
ローラン「はい、ガウくん、あーん♪」
アイスクリームをスプーンですくいガウに差し出す。
ガウ「が~う♪」
差し出されたアイスをガウは食べる。
ローラン「美味しい?」
ガウ「がう!」
ローランに聞かれて頷くガウ。
ローラン「良かった♪」
頷いたガウにローランは笑う。
ガウ「がう!」
今度はガウがスプーンでアイスをすくってローランに差し出した。
ローラン「私に?」
ガウ「がう!」
ローラン「じゃあ、お言葉に甘えて」
そう言ってローランはガウの差し出されたアイスを食べる。
ローラン「うん、美味しい♪」
ガウ「がう~♪」
互いにアイスを食べさせあっている2人の姿ははたから見れば仲の良いカップル…悪く言えば仲の良い姉弟であった。
切歌「おぉ~…なかなか良い感じじゃないデスか~」
調「そうだね。でも…」
少し遠くから見ていた切歌と調は後ろを振り向く。
そこにはテーブルを掴んでヒビを入れている響がいた。
クリス「お、落ち着け!」
マリア「立花 響、ステイ!ステイ!」
翼「立花、深呼吸だ!深呼吸をするんだ!」
クリス、マリア、翼の3人が響を落ち着かせようとするが全く聞こえていなかった。
こうなったのには昨日のローランの爆弾発言が引き金になっていた。
響「な、何を言ってるんですか!?いきなりガウくんと付き合ってほしいって!?」
ガウと付き合いをしてほしいと言うローランに響は言う。
ローラン「いえ、本当に付き合ってほしいのではなくフリです」
響「フリ?」
ローラン「はい、私たち宇宙鳩は宇宙一美しい怪獣と呼ばれています。それ故に多くの宇宙人や怪獣たちに求婚をせめられては命を狙われています。そこで…」
マリア「ガウにボディーガードしてほしいと…」
翼「確かに宇宙怪獣と互角以上に戦えるガウと付き合ってると知れれば宇宙人や怪獣たちは諦めるな」
ローランの提案にマリアと翼は納得する。
響「な、なるほど~…そ、それなら…い、いい…です…よ…」
笑ってはいるが響のその拳には力が滅茶苦茶入っていた。
そして今に至る。
響「ガウくんと食べさせ合い、ガウくんと食べさせ合い、ガウくんと食べさせ合い、ガウくんと食べさせ合い……」ブツブツ…
ローランとガウの食べさせ合いを見て響はブツブツ言いながらと怨みの目線を向けていた。
クリス「と、とにかく落ち着け!コイツはフリだ、フリ!」
響「分かってる…頭じゃ分かってるけど…体に…心に…力が入っちゃうんだよ…」
更にテーブルを破壊する響。
マリア「翼…」
翼「何だ?マリア」
マリア「立花 響が破壊したモノって誰が修理費出すの?」
翼「恐らく…我々S.O.N.G.の経費からだろう。同時に我々からの給料も差し引かされるだろうな…」
マリア「やっぱり…」
響の破壊したモノの今後を考えると頭を抱える翼とマリアだった。
ガウ「がう?」
アイスを食べていたガウは何かの気配に気付いて振り向いた。
ローラン「どうかしたの?」
ガウ「がう、がう~」
ローランに聞かれてガウは何でもないと言うようにアイスを食べる。
?(気付いてなかったか…ならば…もらっ…)
ガウが振り向いた時に焦っていた人物が1人おり、その人物は懐からナイフを出すとローランを刺そうとする。
ガウ「がう!」
しかしそこへガウが尻尾を出して地面を叩き割った。
突然地面が叩き割れて周りにいた人々はパニックになって逃げ始めた。
?「なに!?」
地面が叩き割れた瞬間に起きた土煙で周囲の視界が0になる。
?「くそ!どこにいきやが…ベムズダー!?」
周囲をキョロキョロしていた人物の顔面を殴り飛ばす拳―ギアを纏った響だった。
響「へぇ~…本当に襲撃犯がいたんだ~♪」
パキパキ手を鳴らしながら笑顔で襲撃犯を見る響。
マグマ「こ、こんの地球人の小娘が…このマグマ星人に喧嘩を売った報いをs…」
襲撃犯―マグマ星人が正体を現したのと同時に響はドリルナックルでマグマ星人の隣の壁を粉砕した。
響「今日の私は全力全壊で貴方をぶっ飛ばすことしか出来ないから…覚悟してくださいね?」
マグマ「………………へ?」
黒いオーラを出しながら響は言った直後、マグマ星人の悲鳴が轟くのだった。
クリス「殺り過ぎるなよ」
ギアを纏うまでもないと判断したクリスたちは響の行動を見守る。
切歌「あれ?ガウくんたちはどこ行ったデス?」
調「そう言えば…どこに行ったのかな?」
ガウとローランがいないことに気付く切歌たちだった。
弦十郎「また経費が…」
緒川「響さん…本当にガングニールが除去されてるんでしょうか?」
エルフナイン「あはははは…」