クリス「出てくる奴らは何者なんだ?」
翼「さぁな。だが敵であれば斬り伏せる!」
多々良島こと怪獣島全体が見渡せる山の険しい道を小さな体をした子―ガウが走っていた。
ガウ「がう、がうが~う♪」
ルンルンで山を登るガウ。
体が小さく尚且ついつも山を遊び場にしていたガウにとっては平地と変わらないように登っていく。
ガウ「がう~!」
人だと何時間も掛かる山道をあっさり登りきったガウは山頂に出た。
いつもなら綺麗な海の景色がいい眺めが広がっているのだが今回は観光的な明るいのではない。
ガウ「がう…」
山頂に着いて直ぐに低い姿勢になって下を見下ろす。
下にはクレーン車やポンプ車などの作業用車に加え戦車や装甲車などの軍事用車が配備され、そこら中に銃を持った人がうろうろしている軍事施設があった。
ガウは渡されていたカメラを出して写真を撮り始めた。
あらかた撮り終えたガウはカメラを防水用のバッグに仕舞って山を降り始めた。
山を降りたガウは少し離れた場所にある川に潜り底に空いた穴に入った。
穴は数M泳ぐといくつもの横穴が空いていてその内の1つに入っていく。
横穴は謎の軍の軍事施設がある場所とは真逆の海に繋がっている。
海に出たガウは浮上し近くの磯辺に上がると一目散に磯辺近くに停泊しているS.O.N.G.の本部である潜水艦に向かった。
この磯辺が人類の立ち入りが禁止されている怪獣島で唯一、特別に立ち入りが許されている場所なのだ。
因みに許可を下しているのはガウ本人である。
磯辺にはS.O.N.G.の潜水艦の他にも島に生き残っていた怪獣たちがいた。
だがファイヤーゴルザとバードンは傷だらけであった。
緒川「これが今回ガウくんが撮ってきた謎の軍の軍事施設の写真です」
ガウが撮ってきた写真をメインモニターに映し出して響たちと確認する。
クリス「いったいどこのバカがここに軍の施設を設置したんだよ」
弦十郎「いきなり何の前触れもなく現れた…っと言うことでいいのかな?ヒオさん」
弦十郎が座る席のテーブルに乗っているヒオに確認する。
ヒオ「はい、間違いありません。フェアリーとあの辺りを見回った時はただの海辺だったんですが…一夜にして施設が…」
マリア「怪獣たちはもちろん攻撃したのよね?」
ヒオ「自分たちの縄張りを荒らす者を怪獣たちが許すハズがありませんから、ですが…」
藤尭「超巨大兵器に苦戦を強いられていると…」
ヒオ「昨夜はファイヤーゴルザとバードンが仕掛けましたが退くことが出来ずにガウとあなた方に救援を頼んだのです」
響「よし、ならあの軍人さんたちには早く退去してもらおう!」
翼「それが出来れば苦労はしない」
切歌「どうしてデス?」
調「切ちゃん。ここが人類の立ち入りが禁止されているのは知ってるよね?」
切歌「そうデスね」
翼「人類の立ち入りが禁止されているのは怪獣たちの危険性を鑑みての入島を禁止している。さらにこの島独自の環境で育った植物なのどもあるからそれらを守ることも含まれている」
マリア「その入島禁止は私たちS.O.N.G.も例外じゃないわ」
響「言ってること全然分かりません!」
エルフナイン「要するにどんな理由があれ多々良島に入島は出来ません」
友里「それにいくら島の王のガウくんが許可を下しても戦闘は出来ませんからね」
響「あ…」
切歌「そうだったデス…」
そう、怪獣島は人類の立ち入りは原則禁止。
ガウが許可を出したとしてもあくまでも入島の許可のみで響たちによる戦闘は出来ない。
戦闘をしたらしたで怪獣たちが黙っていない。
いくら自分たちの王の友人・家族のような存在でも生物的防衛本能から容赦なく襲い掛かってくるだろう。
悩むS.O.N.G.面々、すると…。
ガウ「がうがうがう。がう~、がうがう」
ガウがジェスチャー混じりで何かを伝えようとしていた。
マリア「何か言ってるのは伝わるけど…」
翼「その何かが分からないな…」
ジェスチャーで伝えようとしているのは分かるが内容まで伝わらなかった。
ヒオ「自分が怪獣たちを率いて追いたてる。響たちは後ろから彼らを回収してほしいっと言っています」
ガウ「がう!」
響「あぁ~、なるほど~…って!?」
切歌「デデデデース!?」
調「ヒオさん、ガウくんの言っていることが分かるんですか!?」
ガウの言っていることを訳したヒオに驚いていた。
ヒオ「モスラほどではありませんがなんとか訳せました」
弦十郎「よし、ガウの立てた作戦でいくぞ」
「「「「「「はい!」」」」」」
ガウの立てた作戦でいくことに響たちは言うのだった。
響・未来「「次回、旅は道連れ世は情け!」」
ミリンダ「巨大怪物戦2」
クエンサー「オレたちの場所が!?」
ヘイヴィア「いつの間に!?」
フローレイティア「彼女たちの方が人気ありそうね」
クエンサー・ヘイヴィア「「次回はオレたちがします!!」」