戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「今日は本編!」

クエンサー「なんか今回は楽ができそうだな」

ヘイヴィア「だといいがな…」


第164話 旅は道連れ世は情け ~巨大怪物戦5~

S.O.N.G.本部の客間にて弦十郎はフローレイティアと会談していた。

 

弦十郎「改めまして私は国連直轄タスクフォースS.O.N.G.司令官、風鳴 弦十郎です」

 

フローレイティア「正統王国軍第37機動整備大隊指揮官、フローレイティア・カピストラーノ少佐です」

 

弦十郎「さっそくですがフローレイティア少佐。貴女方、正統王国軍とは何者でしょうか?」

 

フローレイティア「何者と聞かれましても私たちは正統王国軍としか言いようがないんですか…」

 

弦十郎「ではなぜ多々良島に軍事施設を?あの島は怪獣たちの住みかとして国連の決議でいかなる理由があれ人類の入島は禁じられているハズです」

 

フローレイティア「それについては私たちが知りたいところです。我々は上層部の命令でアラスカへ部隊を移動させていたハズだったのですが、気が付いたらあの島に。こんな話しても信じては…」

 

弦十郎「なるほど…貴女方の事情は分かりました」

 

フローレイティア「え!?信じるのですか!?」

 

弦十郎の言葉にフローレイティアは驚いた。

 

弦十郎「えぇ。どうやら貴女方は未来または異世界から来た軍のようなので。似たような事例はいくつも取り扱っていますのでご安心ください。少佐」

 

フローレイティア「………」

 

普通なら誰も信じないような話を信じてくれるどころか似たような事例をいくつも取り扱っていたと聞かされてフローレイティアは驚きを飛び越して唖然とした。

 

 

 

ファイヤーゴルザ「ゴルルルルル……」

 

レッドキング「グルルルルル……」

 

正統王国軍第37機動整備大隊のベースゾーン前をファイヤーゴルザとレッドキングが見張り役として陣取っていた。

 

海側にはチタノザウルスとレイロンスが海中から背鰭を出して泳ぎ回っていた。

 

ヘイヴィア「完全に四方を囲まれちまってるな」

 

ベースゾーンの展望部分からファイヤーゴルザたちを見てヘイヴィアは呟く。

 

クエンサー「だな。だけど武装を解除した瞬間になにもしなくなったな」

 

ヘイヴィアの隣でクエンサーは言う。

 

ヘイヴィア「だがよ、あのデカイ怪物が急にいなくなったみたいだがどこ行ったんだ?」

 

ヘイヴィアが言うデカイ怪物とはベイビーマグナムと戦っていたゴジラのことである。

 

クエンサー「知らないよ。でもあの怪物がいなくなったお陰でお姫様とベイビーマグナムを回収出来たんだからな。奇跡的にお姫様は傷1つ無かったらしいからね」

 

ヘイヴィア「全くオブジェクトでも勝てねぇ怪物がこの世にいたなんてな」

 

クエンサー「本物の怪物だけどな」

 

ミリンダ「あれ、『かいぶつ』じゃなくて『かいじゅう』って言うらしいよ」

 

冗談混じりで話していたクエンサーとヘイヴィアの後ろからミリンダが現れて言う。

 

クエンサー「お姫様!ベイビーマグナムの修理は順調?」

 

ミリンダ「うん。でもかんぜんに直るまでかなり時間がかかるって」

 

クエンサー「かなりボロボロされたもんなぁ」

 

ゴジラとベイビーマグナムの戦いを思い出すクエンサー。

 

ヘイヴィア「ってかかいじゅうって何なんだよ?」

 

ミリンダの言葉にイヴィアは首をかしげて聞いてきた。

 

ミリンダ「あやしいけものでかいじゅうだって」

 

ヘイヴィア「怪獣ねぇ、オブジェクト(クラス)ばっかなのかよ…」

 

クエンサー「ってか何でお姫様がそんなこと知ってるんだ?」

 

ミリンダが怪獣のことを知ってることに疑問に思ったクエンサーが聞いてきた。

 

ミリンダ「おしえてくれた」

 

クエンサー「教えてくれた?誰に?」

 

ミリンダ「国れんのひと」

 

ヘイヴィア「国連って…まさか本当に国連なのか?アイツら」

 

クエンサー「でもS.O.N.G.なんて名前、聞いたことないよ」

 

ヘイヴィア「だよなぁ…じゃあ情報同盟か信心組織の回し者か?」

 

フローレイティア「違うわよ。彼らは本当に国連直轄のタスクフォースらしいわよ」

 

キセルを持ったフローレイティアが新たに現れて言う。

 

クエンサー「フローレイティアさん」

 

ヘイヴィア「おいおい、本当の国連ってマジなんすか?」

 

フローレイティア「マジのマジよ。どうやら私たちは過去あるいは異世界に来ちゃったみたいよ」

 

フローレイティアの言葉を聞いてクエンサーとヘイヴィアは互いに顔を見合わせたあとで…。

 

クエンサー・ヘイヴィア「「何だそりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」

 

クエンサーとヘイヴィアの悲鳴とも言える叫びか轟いた。




ヘイヴィア「異世界に飛ばされるってファンタジー過ぎるだろ…」

クエンサー「まぁ、ともかく…」

クエンサー・ヘイヴィア「「次回、旅は道連れ世は情け」」

ミリンダ「きょだいかいぶつせん6」

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