戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「今日も本編~!」

クリス「この話、いつまで続くんだ?」

翼「さぁな…だがまだ続くんだろうな」


第165話 旅は道連れ世は情け ~巨大怪物戦6~

クエンサー「まさか異世界に来ちまうなんて…」

 

ヘイヴィア「あぁ…そうだな…」

 

クエンサーとヘイヴィアの2人はただいま意気消沈していた。

 

あのあと大隊の全員を集めてフローレイティアが現状と今後のことを聞かされてからこんな感じだ。

 

クエンサーたち正統王国軍第37機動整備大隊がいるのは怪獣や宇宙人などフィクションの中でしかないと思われていた者たちが地球を狙っているSFのような世界であることだと聞かされていたからだ。

 

そしてクエンサーたちはS.O.N.G.の保護および多々良島ことここ怪獣島に特例としていられるようになった。

 

ただしベイビーマグナムやその他の銃火器の使用・所持しての移動、許された範囲外での行動は禁止されている。

 

破ったら見つけ次第に怪獣たちが一斉に攻撃を仕掛けることになっているのだ。

 

ヘイヴィア「俺たちどうやったら帰れるんだろうな」

 

クエンサー「さぁな。似たような事例を扱ってことがあるらしいから探してくれてはいるらしいよ」

 

ヘイヴィア「見つかるのかよ?」

 

クエンサー「だと良いけどな」

 

ガウ「がう?」

 

ヘイヴィアとクエンサーが話しているとガウがひょっこりと現れた。

 

ヘイヴィア「なんだ?このガキ?」

 

クエンサー「ちょっとまてヘイヴィア。この子、何か変だぞ!?」

 

ガウを見てクエンサーは言う。

 

ヘイヴィア「うおっ!?尻尾と背鰭があんぞ!?」

 

クエンサーに言われてガウをよく見たヘイヴィアは尻尾と背鰭を見て驚いた。

 

ガウ「がう~」

 

わざとらしく尻尾をフリフリさせて本物だとアピールするガウ。

 

クエンサー「異世界って獣人の世界だったりして?」

 

ガウ「がう?」

 

クエンサーの言葉にガウは首を傾げる。

 

響「あ、ガウくん!こんな所にいた!」

 

そこへ響がやって来た。

 

クエンサー「あれ?君は?」

 

現れた響にクエンサーは聞いてきた。

 

響「あ、私は…」

 

フローレイティア「彼女たちはS.O.N.G.所属の隊員よ」

 

響の後ろからフローレイティアが現れて言う。

 

ヘイヴィア「S.O.N.G.の隊員って女の子とガキじゃないすか!?」

 

フローレイティア「あんまり失礼なこと言わない方が良いわよ。響さんはともかくそこの子供はお姫様のオブジェクトをボロボロにした、この島にいる怪獣たちの王よ」

 

クエンサー・ヘイヴィア「「はあぁぁ!?」」

 

ガウがベイビーマグナムをボロボロにした怪獣たちの王ゴジラだと聞いて驚く2人。

 

クエンサー「こ、この子供がこの島の怪獣たちの王!?」

 

ヘイヴィア「ベイビーマグナムをボロボロにしたあの怪物がこのガキかよ!?」

 

響「因みに名前はガウくんで怪獣時の名前はゴジラです!」

 

ガウ「がう!」

 

ガウを抱き上げて響は言う。

 

クエンサー「それでなんでS.O.N.G.の人がベースゾーンに?」

 

フローレイティア「一応は保護されている身だからな。友好の証としてベースゾーン内を案内していたのよ」

 

ヘイヴィア「こっちの手の内を晒して敵意が無いけとを示しているのか」

 

響「あの~、それでお二人は?」

 

クエンサー「あぁ俺はクエンサー、クエンサー・バーボタージュ。派遣留学生だ」

 

ヘイヴィア「ヘイヴィア・ウィンチェルだ。俺は正規兵で貴族だ、よろしくな」

 

響「クエンサーさんとヘイヴィアさんですね。よろしくお願いします!」

 

ガウ「がう~!」

 

自己紹介をし合う4人。

 

フローレイティア「それよりお前たち、私が出した作業は終わったのかしら?もちろん終わったからここでサボっているのだろうな?」

 

クエンサー・ヘイヴィア「「ギクッ!?」」

 

フローレイティアに言われて2人はビクッとした。

 

フローレイティア「はぁ…営倉入りしたくなかったらとっと持ち場に戻れ!!」

 

クエンサー・ヘイヴィア「「は、はいぃぃぃぃぃぃ!!」」

 

フローレイティアに言われて2人は猛ダッシュで持ち場に戻っていった。

 

フローレイティア「全く、あの2人には困ったものだ」

 

響「あはははは…」

 

ガウ「がう~」

 

2人の姿を見てフローレイティアは呆れ、響とガウの2人は苦笑いしていた。




ヘイヴィア「くそぉ、あの爆乳上官め…いつか仕返ししてやる…」

クエンサー「営倉入りにならなかっただけでも良しとしようじゃないか、ヘイヴィア」

ヘイヴィア「だがよぉ、なんでマガジンの弾込めを手作業でしなきゃいけねーんだよ!?」

クエンサー「仕方ないだろ…機械音を聞いただけで怪獣たちが襲いかかって来るんだからよ…んなことになったらオブジェクト級のデカさが当たり前の生き物が大挙して押し寄せて来るんだぞ」

ヘイヴィア「そいつは嫌だな…」

クエンサー「だから地道にやるしかないんだよ…」

ヘイヴィア「前門の虎、後門が狼かよ…」

クエンサー「どっちがどっちだ?」

ヘイヴィア「両方だろ…」

クエンサー・ヘイヴィア「「はぁ…」」

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