クリス「んじゃ、見てくれよ?」
その日、怪獣島の一角にゴジラとベイビーマグナムが構えていた。
弦十郎『2人とも準備はいいか?』
弦十郎が拡声器でゴジラとベイビーマグナムに聞く。
ミリンダ『いつでもいいよ~』
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ミリンダとゴジラが返事をする。
フローレイティア『では次元転送戦闘作戦を開始する!』
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
フローレイティアの合図と同時にゴジラとベイビーマグナムが動いた。
何故、ゴジラとベイビーマグナムがまた戦っているのかと言うと今から数十時間前のことである。
数十時間前、正統王国軍第37機動整備大隊のブリーフィングルームにてエルフナインが他の装者たちと弦十郎たちと来ていた。
ヘイヴィア「おいおい、S.O.N.G.ってほとんど女なのか?しかも巨乳までいやがる」
クエンサー「あれでも6人中4人は10代で、あとの2人は世界をまたにかけるアーティストらしいぞ」
ヘイヴィア「マジか!あのガキ、ハーレム状態かよ!羨ましすぎるぞ!!」
装者たちを見てクエンサーとヘイヴィアは言う。
フローレイティア「おい、お前ら。話をしっかり聞け」
クエンサーとヘイヴィアの後ろに座っているフローレイティアが注意する。
エルフナイン「それでは説明させていただきます。今回、正統王国軍第37機動整備大隊の皆さんが僕たちの世界に来たのには恐らく次元の歪みが原因かと思われます」
響「次元の歪み?」
エルフナイン「ギャラルホルンと似たようなもので、ガウくんたち怪獣たちの住みかである多々良島は地下に次元の穴があることが分かりました」
ブリーフィングルームの大型モニターに多々良島の地下のモデリングを映しながらエルフナインは続けた。
エルフナイン「普段は小さく何の影響はないんですが今回はそれを含めたいくつかの偶然が重なりあって出来た自然現象です。その偶然の一旦はベイビーマグナムとガウくんの双方のエネルギーが次元の穴を越えて干渉、一時的に穴が巨大化して皆さんをこちらの世界に来ちにしまったんです…って大丈夫ですか?」
エルフナインが一通り話終わると頭から煙を出している響と切歌を見て言う。
フローレイティア「ではその次元の穴を巨大化させれば私たちは元の世界に帰れると言うことですか?」
エルフナイン「はい、その通りです」
ミリンダ「でもどうやってじげんのあなたをまた大きくするの?」
エルフナイン「その為にガウくんとベイビーマグナムの力が必要なんです」
ミリンダ「ベイビーマグナムと…」
響「ガウくんの力?」
ガウ「がう?」
エルフナイン「はい。次元の穴が巨大化したのはガウくんとベイビーマグナム、双方のエネルギーが干渉しあって出来た結果です。ならそのエネルギーの干渉を人為的に起こせば…」
翼「再び次元の穴が巨大化して正統王国軍は元の世界に帰れるというわけか」
エルフナイン「そうです!」
マリア「でもエネルギーの干渉ってどうやって起こさせるの?」
エルフナイン「ガウくんの放射火炎とベイビーマグナムの下位安定式プラズマ砲あるいはそれ相応のエネルギー同士がぶつかれば可能です」
ヘイヴィア「つまりは2人が戦いながら撃ち合うことか?」
クエンサー「無茶すぎないか?現にベイビーマグナムはこの子にボロ負けたんだから」
切歌「その辺りは大丈夫デス!」
調「うん。ガウくんがその気ならあの機体…ベイビーマグナムはボロボロじゃなくてスクラップになってるから」
ヘイヴィア「あれで手を抜いてたのかよ…」
クエンサー「怪獣王の余裕ってとこか…」
ベイビーマグナムをボロボロにした
弦十郎「ではそちらのベイビーマグナムの整備が終わり次第、行動を開始しましょう」
フローレイティア「そうですね。あと6時間くらいで完了するのでそれまで双方のコンディションを万全にしておきましょう。いい?お姫様」
ミリンダ「りょうかい」
弦十郎「ガウもだぞ」
ガウ「がう~!」
そして戻って現在、多々良島の中で最も次元の穴の中心部にてゴジラとベイビーマグナムは戦っていた。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ゴジラがベイビーマグナムに放射火炎を発射した。
ミリンダ(今!)
放射火炎を発射したゴジラを見てミリンダは下位安定式プラズマ砲のトリガーを引く。
ゴジラの火炎とベイビーマグナムの下位安定式プラズマ砲のエネルギーがぶつかり合う。
友里「エネルギー干渉による次元の穴拡大を確認!」
弦十郎「よし、このままなら行けるぞ!」
誰もが作戦が成功したと思われたその時だった。
藤尭「司令!ゴジラとベイビーマグナムの真上に次元の穴とは別にワームホールを検知!巨大な生命反応を確認、接近しています!!」
弦十郎「なんだとぉ!?」
ミリンダ「このまま…!」
このまま行けば帰れると思ったその時、ゴジラとベイビーマグナムの真上に渦―『ワームホール』が開いたかと思いきや赤い光弾がそれぞれに着弾した。
ミリンダ「きゃっ!?」
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」
赤い光弾を喰らってゴジラとベイビーマグナムは互いに後退した。
?「クエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!」
現れたワームホールから1匹の巨大な怪人が現れた。
白と黒が左右対照的の体色、胸には赤い十字架のような模様があるカラス天狗のような姿をした怪人―『破滅魔人 ブリッツブロッツ』が盛大に土煙を上げながら着地した。
サンジェルマン「カリオストロ、プレラーティ。準備はいい?」
カリオストロ「準備万端よ~!」
プレラーティ「いつでも出番を奪い取れるワケだ」
サンジェルマン「じゃあ、行くわよ!!」