調「み、未来…さん…」
クリス「は…早く…か、帰って来て…くれ…」
切歌「も、もう…げん…かい…デース…」
ダークエルフの少女 ウァラが来て数日が経過したある日のS.O.N.G.シュミレーションルームにて…。
響「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
響の気合いの声と共に繰り出されるドリルナックルが相手の腹部を捉える。
クリス「うお!?」
ドリルナックルを喰らって相手―クリスは吹き飛ばされ壁に激突する。
クリス「かは…少しは手加減しろよ…って聞こえてないか…」
腹部を抑えながらクリスは立ち上がって響を見る。
響「ふー…ふー…ふー…」
クリスを倒しても興奮状態でいる響は収まる様子がなかった。
翼「かなり興奮しているな」
切歌「数日前からウァラって子がガウくんと一緒にいるようになって以来こんな感じみたいデース」
調「しかも未来さん曰く…ここ数日、ずっとウァラちゃんがガウくんと一緒に寝るようになったから今までより嫉妬心が増大してるみたい…」
マリア「その嫉妬心が引き金になって暴走しなきゃいいけど…」
興奮状態の響を見て嫉妬心が暴走しないか心配する翼たち。
因みに翼たちもボロボロであった。
言うまでもなく響の嫉妬パワーの前に全員がボロボロにされてしまったのだ。
さらにオマケで言えば弦十郎も響の嫉妬パワーの前に敗北し、だいま病院送りになっている。
調「暴走したら私たちだけじゃどうにも出来ないよ、マリア」
マリア「それもそうね」
調の一言にマリアは同感するマリア。
その頃、ガウはウァラと一緒にお昼寝をしていた。
ここ数日の間、ガウの隣でウァラは眠るようになった。
?『ウァラ、いつまでそうしているつもりだ?』
?『早くしないと色々とまずいよ』
?『わ、私たちがこっちに来る前に例の物を確保しておかないと…』
眠っているウァラの頭に3人の女性の声が響いていた。
ウァラ『大丈夫…もう見つけてる』
頭に響いてきた声にウァラはそう言う。
?『なら今すぐに連れてきな。集合場所はアンタを送った場所だよ、いいね?』
ウァラ『…………分かった』
女性に言われてウァラの意識は起き上がった。
ウァラ「ん…」
目を覚まして起き上がるウァラ。
ウァラ「ガウ…起きて…」
隣で眠っていたガウの体を揺らして起こす。
ガウ「がう~…がう?」
起こされたガウは少し不機嫌になったがウァラの顔を見て不機嫌を隠した。
ウァラ「一緒に…来てほしい…」
ウァラは起きたガウの手を取ると引っ張り始めた。
ガウ「が、がう?」
訳が分からないままウァラに手を引かれてガウは外へ連れていかれてしまったのだった。
未来「何か大変なことになってるけどお婆ちゃんが怪我してるから…」
お婆ちゃん「すまないねぇ」
未来「大丈夫、響たちなら大丈夫だから」