切歌「うぅ…体が勝手に動いちゃうデース…」
翼「いや、ちょっと待て。あの船は!?」
マーベラス「俺たちの船を襲おうなんて嘗めたマネしてくれてんじゃねーか」
クリス「やっぱりお前らか!!」
マーベラス「ド派手にいくぜ!!」
ガウ「が、がう~…」
訳:今頃、このネタって…
仙台市の爆心地にて子供たちが焚き火を囲んでゴジラの遺体を見ていた。
子供たちはゴジラが復活することを願っているのだ。
そんな思いを抱くのは子供たちだけではない。
響「ガウくん…」
ゴジラの遺体の前に響がいた。
マザーレギオンとの戦いで激しく傷付きながらも必死になって戦っていたゴジラを助けることが出来なかった。
響「こんなに傷だらけになってるのに…」
近くにあったゴジラの遺体にあった傷口を見ながら響は気絶する前に見たことを思い出す。
未来「やっぱり、ここにいた」
声を聞いて振り向くと未来たちがいた。
響「未来…それにみんな…」
マリア「時間が無いから先に言うけど足利市に巨大レギオンが出たわ」
響「え!?」
翼「今、自衛隊が防衛陣形で攻撃しているが歯が立たないようだ」
クリス「それに地球怪獣たちも巨大レギオンと戦ってる」
調「私たちS.O.N.G.に救援要請が来ました」
切歌「直ぐに現場に向かうデス!」
響「私は……」
足利市に現れた巨大レギオンことマザーレギオンのこととマザーレギオンに立ち向かう自衛隊と地球怪獣たちのことを聞いても響はまだ思い詰めていた。
未来「ひび…」
?『らしくないわよ、立花 響』
「「「「「「「!?」」」」」」」
声のした方を見るとそこには3人の女性―かつて響たちシンフォギアとゴジラたち怪獣たちと激しい戦いを繰り広げた錬金術師『サンジェルマン』、『カリオストロ』、『プレラーティ』がいた。
切歌「デデデ!?お化けが出たデース!!」
サンジェルマンたちはパヴァリア光明結社の首魁『アダム・ヴァイスハウプト』により『ディバインモンスター カイザーギドラ』にされたガウを救うために命の炎を燃やして消滅したハズであるからだ。
カリオストロ「あ~ら、失礼ね。あーしたちは死んでなんかいないわよ」
プレラーティ「あの時は確かに命の炎を燃やしてゴジラを救ったがサンジェルマンが自身の魂と我々の魂の一部を錬金術で保管していたワケダ」
サンジェルマン「肉体を蘇生するの少し時間が掛かったけど何とか間に合ったわ」
響「そ、それでいったい何をしに?」
サンジェルマン「決まっている。ゴジラをいえ、ガウを復活させる!!」
未来「そ、そんなこと出来るんですか!?」
プレラーティ「確かにゴジラは死んでいる。だがその魂はまだこの世には繋ぎ止められている…ならばそれに私たちが使った歌…シンフォギアで言えば絶唱を通して精神エネルギーを与えれば復活するワケダ」
カリオストロ「ただし、凄く確率の低い賭けになるわ」
サンジェルマン「ゴジラ
サンジェルマンたちの方法に全員の視線が響に集まった。
響「……やります!それでガウくんが助かるなら!」
サンジェルマン「ふっ…貴女ならそう言うと思ったわ」
カリオストロ「それじゃあサクッと始めるわよ」
翼「ちょっと待て!」
話が淡々と進んでいく中、翼が止めた。
翼「なぜそこまでして私たちを助ける?」
プレラーティ「別に…ただのお節介と言うワケダ」
マリア「お節介って…」
サンジェルマン「時間が無いのでしょう。早くやるわよ」
はぐらかせれて響たちはサンジェルマンたちと共に等間隔にゴジラを囲んだ。
サンジェルマン「行くわよ、みんな」
サンジェルマン、カリオストロ、プレラーティの3人に合わせるように響、切歌、クリス、マリア、翼、調がそれぞれがユニゾンして戦った
歌い続けているとサンジェルマンたちと響たちの胸前に魔法陣が展開された。
魔法陣から金色の光が出てゴジラの体に入っていく。
響(くっ…)
翼(これは…)
クリス(かなりキツいな…)
マリア(力が…)
切歌(抜けてくデス…)
調(一瞬も気が抜けられない…)
金色の光―自身たちの生体エネルギーが抜かれていくのを感じる。
響たちの生体エネルギーを吸収してゴジラの体が僅かだが動き始めた。
響たちが歌―『死灯―エイヴィヒカイト―』を歌い終わるとゴジラの体が輝き出した。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
雄叫びと共にゴジラが完全復活した。
切歌「いやー…クリス先輩が勝ってよかったデース」
翼「そうだな。雪音まで負けていたら2度と帰ってこれなかったな」
響「まぁ、もしもの時はガウくんが…」
クリス「いや、無理だろ…」