戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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未来「唐突に思い付いた新シリーズ!」

弓美「『もしもガウが○○イベントにいたら…』よ!」

詩織「今日は今日までのイベント、戦姫海賊団の一場面からです!」

創世「それではどうぞ!」


幕間短編7
もしもガウが海賊イベントにいたら…


哲学兵装により現世に甦った最後の大海賊 バーソロミュー・ロバーツこと『ブラックバート』の決闘に敗れ海賊の掟の影響下に翼と切歌が置かれた時のこと。

 

海賊船『ロイヤル・フォーチュン号』海底部に小判鮫のようにピッタリくっついてくる子がいた―ガウだ。

 

クリスたちとの連絡が取れないと聞いてロイヤル・フォーチュン号を配下の水棲怪獣『エビラ』、『チタノザウルス』、『マンダ』、『ゲスラ』ともう1匹と手当たり次第探し回ってようやく見つけたのだ。

 

そして今、ガウが立案した作戦をエビラたちが決行しているのだ。

 

水中越しに爆発音や振動が伝わってくる。

 

エビラたちが仕掛けたのだと判断したガウはロイヤル・フォーチュン号の左側面に回り海面に顔を出すとよじ登りだした。

 

 

 

エビラ「ギヤオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

チタノザウルス「クワワアァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

ゲスラ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァオ!!」

 

ロイヤル・フォーチュン号の右側から派手に水しぶきを上げながらエビラ、チタノザウルス、『海獣 ゲスラ』が接近していた。

 

ゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

エビラ、チタノザウルス、ゲスラの後ろから頭だけ出したゴジラの姿があった。

 

ブラックバート「まさかクラーケンよりデカイ怪物がいたとわな!野郎ども、殺っちまうぞ!!」

 

ロイヤル・フォーチュン号船長ブラックバートがエビラたちを見て言う。

 

翼「くっ、ガウたちと戦うことになるとは…」

 

切歌「『船長の命令は絶対』…逆らうことが出来ないデス…」

 

海賊の掟の影響下にある2人はブラックバートの指示で戦闘態勢を取ってしまう。

 

クリス「くそっ、ガウの奴…ん?」

 

ゴジラの姿を見たクリスは後ろから気配を感じて振り向くと丁度甲板に登り詰めたガウの姿があった。

 

しかもロイヤル・フォーチュン号を囲んでいる見えない壁をすり抜けてだ。

 

ガウ「がう~!」

 

体に着いた海水を体を振って振り落とすとガウはブラックバートに狙いを定めた。

 

S.O.N.G.が対策用に写真を取っていたので顔を覚えているのだ。

 

ガウ「がうがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ブラックバートに向かって跳躍するガウ。

 

ブラックバート「なに!?」

 

ガウの奇襲に驚いてブラックバートは慌てて回避する。

 

ガウ「ガルルルルル!!」

 

攻撃をかわされながらも喉を鳴らして威嚇する。

 

切歌「デデデ!?ガウくんが2人いるデース!?」

 

翼「まさかあれは機龍なのか!?」

 

エビラたちといるゴジラを再度見る2人。

 

ジラース「キシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ガウが奇襲したのを合図にゴジラ…じゃなくてゴジラに似た姿だが襟巻きが付いた『襟巻き怪獣 ジラース』が姿を見せた。

 

切歌「全く違う怪獣だったデス!?」

 

翼「襟巻きが付いた怪獣だったのか!?」

 

ジラースを見てカルチャーショックを受ける2人。

 

ブラックバート「なかなか面白いな、小僧。コイツらの仲間みたいだが単身で海賊船に乗り込んだのは間違いだったみたいだな」

 

ブラックバートがそう言うとガウは笑った。

 

ガウ「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

いつもと違う雄叫びを上げる。

 

するとロイヤル・フォーチュン号の左、前、後方から3隻の軍艦が接近していた。

 

クリス「あれって!?」

 

翼「海上自衛隊のイージス艦!?」

 

ロイヤル・フォーチュン号に接近する3隻のイージス艦を見て驚く。

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

調「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

マリア「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

イージス艦からそれぞれ響、調、マリアの3人がロイヤル・フォーチュン号に乗り込んできた。

 

しかも3人とも見えない壁をすり抜けてだ。

 

クリス「響!?」

 

切歌「マリアに、調~!」

 

翼「どうやってここに!?」

 

海賊ギアでない3人が壁をすり抜けて来たのを驚いて聞いてきた。

 

響「ガウくんのおかげだよ!」

 

調「海賊ギアの参考資料にあった海賊の映画…あれを見て気付いたの」

 

マリア「海賊の時代にはクラーケンや人魚みたいな怪物もいたのなら同じ怪物でその王として君臨しているガウならすり抜けられるんじゃないかって」

 

響「それでエルフナインちゃんがガウくんの髪の毛や皮膚から出た細胞を…なんか良く分かんないけどそれを持っていれば海賊ギアと同じように海賊船に入れるかもってことでやったの!」

 

マリア「ぶっつけ本番だったからヒヤヒヤしたけど何とかなったわ!」

 

クリス「おい…それって…つまり…アタシらの海賊ギア必要なかったわけか!?」

 

「「「「「あ………」」」」」

 

解説を聞いたクリスの叫びに全員が唖然とした。

 

響「そ、そう言えば…」

 

マリア「そうね…」

 

調「確かに…」

 

クリス「返せー!アタシらの苦労を返せー!!」

 

切歌「そんな楽チンな方法は早く見つけて欲しかったデース!!」

 

翼「全くだ、私たちがどれだけ苦労したと思っている!!」

 

色々とご苦労様なクリス、切歌、翼の声が響き渡る。

 

その後、何とかブラックバートを甦らせて聖遺物を奪おうとした錬金術師を捕まえて、クリスがブラックバートとの決闘に勝利したのはまた別の話です。




ルフィ「海賊イベントか、俺たちも出せば良かったのにな」

マーベラス「俺らは違う海賊だろ。なぁ○ャッ○」

○ャッ○「え、あ、あぁ!そうだな!」

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