ガウ「がうがうがうー!」
なのは「それでは見てください!」
第192話 誕生、ベビー(前編)
エルフナイン「はい、もう起き上がって大丈夫ですよ」
エルフナインに言われてガウはベッドから起き上がる。
響「エルフナインちゃん。ガウくんはどうなの?」
エルフナイン「健康状態に異常はありません。健康体そのものですよ」
響「そうか~…良かった~」
ガウが健康だと聞いて響は安心する。
ガウ「がうがうー、がうがうがう」
安心している響の裾を引っ張るガウはどこかへ行きたがっていた。
響「ふえ?どうしたの、ガウくん」
エルフナイン「あ、もしかしてあそこに行きたいのでは?」
響「あそこって…あー!!」
エルフナインに言われてガウが行きたがっている場所を察する。
響、エルフナイン、ガウが来たのはゴジラザウルスの卵がある部屋だ。
ガウ「がう~!」
部屋に入って直ぐにガウは卵に近寄る。
響「卵の様子はどうなの?」
エルフナイン「安定しています。いつ生まれてもおかしくないくらい…」
ガウ「!」
エルフナインが話しているとガウが何か感じて反応した。
すると卵にヒビが入り始めていた。
響「た、卵が!?」
エルフナイン「孵化が始まった!?」
ヒビが入り孵化が始まりだしたのを見て響とエルフナインは言う。
ベビーゴジラ「キュルルルルル…」
卵の殻を破って現れた小さなゴジラザウルス―『ベビーゴジラ』が誕生した。
響「う…生まれた…」
エルフナイン「やっぱりゴジラザウルスの卵だったんですね…」
生まれたばかりのベビーゴジラを見て響とエルフナインは言う。
ベビーゴジラ「キュルルルルル…」
人の姿をしているがガウが同族のゴジラザウルスだと分かっているのかベビーゴジラはすり寄ってきた。
ガウ「がう~」
すり寄ってきたベビーゴジラをガウは撫でて対応した。
ベビーゴジラ「キュルルルルル…」
ガウに撫でてもらっていたベビーゴジラは響に気付くと近寄ってきた。
ベビーゴジラ「キュルルルルル…」
響に近寄ったベビーゴジラは甘え始めた。
響「ふえ!?な、なになに!?」
甘え始めたベビーゴジラに響は戸惑う。
エルフナイン「たぶん、響さんのことを母親だと思っているんじゃないんでしょうか?」
響「わ、私が母親!?なんで!?」
ベビーゴジラに母親だと思われた響は驚く。
エルフナイン「鳥の雛が孵化した瞬間に最初に目にした動くものを親と思い込む習性―『刷り込み』だと思われます」
響「じゃあ、この子はその刷り込みで私を母親だと思ってるの?」
エルフナイン「恐らく。ガウくんを父親、響さんを母親だと思います」
ベビーゴジラが刷り込みで響を母親だと思い込んでいると言う。
響「そうなんだ…」
自身を母親だと思い込んでいる理由を理解した響は甘えているベビーゴジラを撫でる。
ベビーゴジラ「キュルルルルル…」
撫でられたベビーゴジラは嬉しそうにしていた。
翼「まさか雪音とマリアが…くっ…私が確りしていれば…おのれ管理局の白いあk…」
なのは「スターライトブレイカー!!」
翼「な!?え!?そんn…」
なのは「いくらフェイトちゃんと同じ声でも許さないの」
フェイト「な、なのは…」