戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「今年のウルトラマンは兄弟なんだね」

クリス「炎の戦士、ロッソ」

翼「水の戦士、ブル」

未来「2人のウルトラマンがどんな活躍をするか楽しみだね」

ガウ「がうがう~♪」


第197話 ビーストアーツ

モリヤ「お、お前らは!?」

 

ブラコの大蛇砲を貫いた光球を放った3人を見てモリヤは驚く。

 

ゲキレッド「身体にみなぎる無限の力!アンブレイカブル・ボディ!ゲキレッド!」

 

ゲキイエロー「日々是精進、心を磨く!オネスト・ハート!ゲキイエロー!」

 

ゲキブルー「技が彩る大輪の花、ファンタスティック・テクニック!ゲキブルー!」

 

ゲキレッド「燃え立つ激気は正義の証!」

 

「「「獣拳戦隊!ゲキレンジャー!!」」」

 

高々と名乗る『ゲキレッド』、『ゲキイエロー』、『ゲキブルー』の3人の戦隊『獣拳戦隊 ゲキレンジャー』。

 

彼らこそブラコたち悪の激気獣拳『臨獣拳 アクガタ』と対をなす正義の激気獣拳『激獣拳 ビーストアーツ』の拳士たちなのだ。

 

ブラコ「これはマズイ!一旦引くぞ!!」

 

ガデム「言われなくても!!」

 

モリヤ「引きますよ!!」

 

ゲキレンジャーにの登場にブラコたちは姿を消して逃げた。

 

ゲキブルー「逃げたか…」

 

逃げたブラコたちにゲキブルーは言う。

 

クリス「お前ら…いったい何者だ?」

 

銃に変化させたアームドギアを構えてクリスが聞いてきた。

 

すぐ隣にはアームドギアを構えている切歌がいた。

 

響はブラコの毒で倒れたガウに心配して様子を見に行っている。

 

ゲキイエロー「あ、私たちは敵じゃないわ」

 

構えているクリスたちを見てゲキレンジャーは変身を解いた。

 

ラン「私は宇崎 ラン」

 

レツ「僕は深見 レツ」

 

ジャン「オレ、ジャン!漢堂 ジャン!」

 

ゲキイエロー『宇崎 ラン』、ゲキブルー『深見 レツ』、ゲキレッド『漢堂 ジャン』の3人は名乗る。

 

切歌「人間だったデスか…」

 

クリス「それでそのゲキレンジャーが何してんだ?」

 

レツ「あぁ、実は…」

 

響「み、みんな!ガウくんが!!」

 

「「「「「「!!?」」」」」」

 

慌ててしまっている響の声に反応して振り向くと響の腕の中で汗を大量に流して青ざめ苦しんでいるガウがいた。

 

 

 

弦十郎「それで君たちはいったい何者なんだ?」

 

発令室にて弦十郎はジャンたちのことを聞いていた。

 

ラン「何者って言われても…」

 

レツ「僕たちはゲキレンジャーとしか言いようがなくて…」

 

クリス「だからそのゲキレンジャーってのは何なんだよ!!」

 

ラン「えっと…」

 

?「それはワシから話そう」

 

ランが話そうとしていると1人の猫人が現れた。

 

マリア「ね、猫が喋った!?」

 

切歌「ば、化け猫デース!!」

 

調「ほ、本当にいた!!」

 

現れた猫人に驚いて声を上げるマリアたち、同時に撫で回した。

 

?「あ、そこ、そこ気持ちいい~」

 

撫でられて気持ちよさそうにする猫人。

 

ラン・レツ「「マスター!!」」

 

気持ちよさそうにする猫人にランとレツがツッコミを入れる。

 

シャーフー「コホン、ワシは激獣拳七拳聖の1人、マスター・シャーフーじゃ」

 

猫人―七拳聖のリーダーである激獣フェリス拳の使い手『マスター・シャーフー』は名乗る。

 

シャーフー「君たちのことは友人から聞いておるよ。シンフォギアの諸君」

 

響「友人?」

 

シャーフー「友人とはトリンじゃよ」

 

翼「トリンと知り合いなのか!?」

 

シャーフー「150年くらいの付き合いかの」

 

クリス「どんだけ長生きしてんだよ…」

 

シャーフー「ほっほっほっ。まぁ、よた話しはこれくらいにして本題に入ろうかの」

 

髭を触りながらシャーフーは言う。

 

シャーフー「ワシらはこの世界とは別の世界から来たのじゃ。君たちに分かりやすく言えば『獣電戦隊 キョウリュウジャー』と同じ世界の住人じゃ」

 

翼「では貴方がたはトリンたちと同じ世界の戦士なのですか?」

 

シャーフー「そうじゃ。獣電戦隊 キョウリュウジャーやジャンたち獣拳戦隊 ゲキレンジャーのような3~9人のチームをスーパー戦隊と人は呼ぶ。いままで41ものスーパー戦隊が悪の軍団と戦い続けてきた。今は42兼43番目の戦隊が活躍しておる」

 

42兼43番目(ルパンレンジャーVSパトレンジャー)のことを言う。

 

シャーフー「そして君たちと戦ったのはワシらが戦って倒した『臨獣殿 アクガタ』じゃ」

 

切歌「臨獣殿?」

 

シャーフー「ワシらの世界には獣の心を感じ、獣の力を手にする拳法、『獣拳』が存在する。その獣拳には相反する2つの流派がある。それが邪悪な獣拳、臨獣殿 アクガタとワシら正義の獣拳、『激獣拳 ビーストアーツ』じゃ」

 

弦十郎「つまり今回はその臨獣殿が何かしらの力でこちらの世界に侵攻してきと?」

 

シャーフー「おそらくそうじゃ。それでワシらもこの世界に来たのじゃ、じゃが臨獣殿は一度ならず二度も滅んだハズじゃ。それがなぜ三度復活したかは分からんのじゃ」

 

調「そうだったんですか…」

 

弦十郎「ともかくその臨獣殿とやらがまた動き出す前に何とかせねば…」

 

シャーフー「あ、それはジャンたちに任せてくれぬか?」

 

弦十郎「え?」

 

シャーフー「実は今の君たちでは臨獣殿の臨獣拳には到底勝てぬ」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

シャーフーの一言に全員が驚いた。

 

レツ「確かに。リンリンシーのまま彼女たちを圧倒していましたからね」

 

マリア「リンリンシー?」

 

ラン「臨獣殿にはリンシー、リンリンシーって言うのがいて…簡単に言うと戦闘員と行動隊長みたいなものよ。でリンリンシーには自分が手本としていた動物をモチーフとした怪人に変化できる『獣人邪身変』があるの」

 

クリス「つまりアタシらはその獣人邪身変すら使う必要が無いってのかよ!」

 

シャーフー「じゃからジャンたちに修行を付けてもらい獣拳を会得するのじゃ」

 

切歌「その獣拳を会得出来たら臨獣拳に対抗できるデスか!?」

 

シャーフー「互角には戦えるであろうな。では明日にでも始めるとするかの」




おまけ

切歌「そう言えばあの猫さんの声、どこかで聞いたことが…」

調「え?そうだっけ?」

マリア(切歌が確信に迫りつつあるですって!?まずいわ!!)

シャーフー「やれやれじゃのぉ…」

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