戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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滝夜叉姫「さぁ、怪獣王よ!我が父、平将門の敵討ちに参加せよー!!」

響「いやいやいや!ガウくんに何をさせるつもり!?」

ガウ「がう!?」

鬼灯「ガウくんと読者が混乱するから止めてください。2人とも声が全く同じなので」


第198話 それぞれの修行

ガウ「がうぅぅぅ……」

 

医務室のベッドで寝かされて人工呼吸機を付けられ苦しそうにしているガウがいた。

 

響「ガウくん…」

 

心配そうにガウを見る響。

 

未来「やっぱりここにいた」

 

ベビーゴジラ「キュルルルルル…」

 

声の方を見ると未来とベビーゴジラがいた。

 

響「未来…ベビー…」

 

未来「ガウくんの容態はどう?」

 

響「なんとか峠は越えたって。でもガウくんの毒…コブラに似てるけど全く違うものだって…」

 

ベビーゴジラ「キュルルルルル…」

 

響の言葉が理解出来たのかベビーゴジラは医務室に苦しんでいる(ガウ)を心配して悲しそうな声を上げる。

 

未来「大丈夫だよ、ベビー。ガウくんならきっと元気になるよ」

 

心配するベビーゴジラの頭を撫でながら未来は言う。

 

響「未来…あの…」

 

未来「響、ガウくんは私とベビーで診てるからシャーフーさんたちの修行に行ってきて」

 

響「未来…うん、分かった」

 

未来に言われて響はシャーフーたち激獣拳の修行に向かっていく。

 

 

 

シャーフー「それでは激獣拳の修行を始める」

 

響「はい、よろしくお願いします!」

 

シャーフー「うむ、元気でよろしい」

 

クリス「それで修行っていったい何すんだよ?」

 

切歌「まさか映画みたいな苛烈な修行をするんじゃ…」

 

シャーフー「ほっほっほっ、それもアリじゃが…」

 

切歌に聞かれてシャーフーはどこからか箒と雑巾とバケツを出てクリスと切歌にそれぞれ渡した。

 

クリス「な、なんだよ…これ?」

 

シャーフー「生活の中に修行ありじゃ」

 

そう言ってシャーフーはトライアングルを出して鳴らして言う。

 

この時に、クリスとラン、切歌とレツ、響とジャンの修行が始まった。

 

 

 

クリス「……で、なんで枯れ葉掃除なんだよ!?」

 

近くの神社でクリスはランと共に箒を使って枯れ葉を掃除していた。

 

ラン「これも立派な修行よ?」

 

クリス「これのどこがだ!?」

 

ラン「マスターも言ってたじゃない。生活の中に修行ありって」

 

クリス「そもそもなんで生活の中に修行があるんだよ!!」

 

ラン「はぁ…じゃあ、見てて」

 

文句を言うクリスにランは構える。

 

ランが構えると風が吹くと木に着いた枯れ葉が舞い上がる。

 

ラン「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

枯れ葉が舞い上がるとランはガデムと同じくらい高速で舞い上がる枯れ葉を掴んでいく。

 

ラン「ふう…」

 

風が止むとランも手を止めると舞い上がっていた大量の枯れ葉が掴まれていた。

 

クリス「あの数秒で……」

 

風が出ていたのはほんの数秒。

 

その数秒で舞い上がっていた大量の枯れ葉を掴んで見せたランにクリスは言葉を失った。

 

ラン「こんな風に生活の中を修行に例えるとこんなことも出来るんだよ」

 

クリス「あ…アタシにもそんなことが出来るようになるのか?」

 

ラン「うん。きっと出来るよ」

 

クリス「よし、だったら修行再開だ!」

 

ラン「その粋だよ、クリスちゃん」

 

 

 

クリスとランが修行を行っている時、切歌とレツは…。

 

切歌「デデデデース!!?」

 

超高層ビルの窓拭きをしていた、命綱一本だけで。

 

切歌「ここここ、これのどこが修行なんデスかぁー!!?」

 

レツ「これも修行だ」

 

叫ぶ切歌の隣でレツは冷静に言う。

 

切歌「命綱一本だけの窓拭き掃除なんて聞いてないデスよぉー!!」

 

レツ「冷静にならないと縄に余計な負担や体重を掛けて落ちるよ」

 

切歌「そ、そうデスね…でもこれのどこが修行なのか分かんないデス…」

 

レツ「仕方ないな…」

 

切歌の疑問に答えるかのようにレツは命綱を外すと窓の僅かな縁に手をやった。

 

切歌「デデデ!!?」

 

レツの行動に切歌は驚いた。

 

しかしレツはそんな切歌の心配を他所に窓をまるで地面にいるかのようにスイスイと移動して見せた。

 

そして最後に命綱を掴んで見せた。

 

レツ「こんな風に修行するばさっきみたいな芸当が出来る」

 

切歌「す、凄すぎるデスよ!レツさん!!」

 

レツのテクニックを見て切歌は感激して言う。

 

レツ「じゃあ、君も出来るようにならないとね」

 

切歌「了解デス!」

 

 

 

クリスとラン、切歌とレツの2チームが修行している時の響とジャンは…。

 

ジャン「よし、ここで修行だ!」

 

響「ここって…」

 

ジャンに連れられてやって来たのは人気のない海岸であった。

 

響「あの…それで私がする修行はいったい?」

 

ジャン「う~んと、確か猫がやれって言ってたのは響との組手だ!」

 

響「組手?」

 

ジャン「あのゾワゾワに勝つにはアイツの技を受け止めて反撃する!それが1番!だから組手でそれを養うんだ!」

 

ブラコの『臨獣スネーク拳リンギ大蛇砲』の対策を言うジャン。

 

まぁ、これは全部猫ことマスター・シャーフーの受け売りなのだが…。

 

響「なるほど…じゃあ、さっそくやりましょう!」

 

ジャン「おう!」

 

 

 

マリア「3人とも修行は順調かしらね」

 

調「切ちゃんたちなら大丈夫だよ、マリア」

 

翼「あぁ。雪音たちなら修行を乗りきれるだろう」

 

響たちが修行に専念して数日が経っている時、マリアたちは本部で待機していた。

 

すると本部に警報音が鳴り響いた。

 

弦十郎『臨獣拳の3人が現れた!すまないが迎撃に向かってくれ!!』

 

マリア「行くわよ!」

 

弦十郎の指示で3人は臨獣拳の3人の迎撃に向かった。

 

 

 

ブラコ「そらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ガデム「そりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!」

 

モリヤ「せやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ブラコ、ガデム、モリヤの3人が町を破壊し、人々の悲鳴をエネルギーに変えながら大暴れしていた。

 

臨獣拳の臨気は人々の恐怖を与えることにより力を得ることが出来るのだ。

 

ブラコ「ふん、この程度か」

 

ガデム「人間の作る物は脆くと仕方ないな」

 

モリヤ「やはり重力に支配された者たちは哀れだな」

 

破壊と殺戮をするブラコたちはリンリンシーの姿のままでありながら言う。

 

その時だ。

 

?「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

?「Seilien coffin airget-lamh tron…」

 

?「Various shul shagana tron…」

 

ブラコ「歌!?」

 

ガデム「どこから?」

 

モリヤ「あそこだ!!」

 

聞こえてきた歌声に反応して見るとギアを纏う翼、マリア、調の3人がいた。

 

マリア「今度は私たちが相手よ!」

 

翼「防人の力、見せてくれよう!」

 

ブラコたちに構えるマリアたち。

 

モリヤ「昨日の奴らと違うみたいだな」

 

ブラコ「丁度良い。お前らの恐怖を頂くとするか」

 

ガデム「そいつはいい!」

 

マリアたちを見てブラコたちも構えた。




滝夜叉姫「次回をお楽しみに~!」

響「だからそれは私のセリフ!!」

ガウ「がう~…」

鬼灯「だから混乱するから止めなさいって」

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