響「クリスちゃん…それ、短すぎ…」
クリス「いいんだよこれで」
響「うーん…あれ?ここは…」
響が目を覚ますと見知った屋根が見えて、ベッドに寝かされていた。
未来「響、気が付いた!?」
声が聞こえて見るとクリス、未来、切歌、調たちが心配そうに見ていた。
響「皆…私…」
クリス「お前、ゴジラの野郎にやられたんだよ…幸いギアのお陰で無傷ですんだがしばらくは安静だ」
響「そうだ、ゴジラ…ガウくんは!?」
調「響さんを倒したあと地面に穴を掘って逃げて行きました」
切歌「それっきり姿が確認出来ないそうデス」
未来「今弦十郎さんたちが現場の被害状況を調べてるわ」
クリス「それによっちゃゴジラをアタシらが倒せって指令がくるかもな」
響「そんな…」
弦十郎「酷いな…」
友里「辺りの被害はホテルの破壊以外では森林焼失がほとんどです」
藤尭「あの辺りが民家とかの都市部だったら被害はかなりのものだったでしょうね」
本部の発令室のモニターでゴジラが焼け野原にした富士山麓の森や破壊されたホテルを確認しながら言う。
響「師匠!」
クリス「おい、安静だって言ったろ!」
そこへ響と響を引き止めようとしているクリスたちが入ってきた。
弦十郎「響くん!?もう体はいいのか!?」
響「はい。あの、ガウくんはどうなるんですか?」
弦十郎「まだ分からん。しかしゴジラを倒す指令が下る可能性が高い」
響「そんな…」
それを聞いて響はショックを受ける。
すると後から資料を持ったエルフナインが入ってきた。
エルフナイン「あ、取り込み中でしたか?」
弦十郎「いや、それで何か遺留物で何か気になるのは見つかったか?」
エルフナイン「はい。これです」
そう言ってエルフナインは持っていた資料を見せた。
弦十郎「スペースチタニウム?」
受け取った資料を読んで弦十郎は首を傾げた。
エルフナイン「別名は宇宙金属で、地球上には存在しないものです」
藤尭「なんでそんなのが富士山麓に?」
エルフナイン「分かりませんが実は緒川さんから送られた玉泉洞で見つかった金属も同じスペースチタニウムと分かりました」
友里「富士山麓と玉泉洞で見つかったスペースチタニウム…なんでそんなものが?」
エルフナイン「それを調査するために明日玉泉洞に行きたいのですが」
弦十郎「あぁ、構わんが置物の調査はどうなる?」
藤尭「それは僕がしておきます。恩師が城北大学の考古学の権威・和倉博士だったので解読してみせます」
弦十郎「ほう、あの和倉博士の…」
そう話していると警報が鳴り響いた。
友里「東京湾の石油コンビナートにゴジラ出現、熱線を吐いて暴れています!!」
藤尭「火が石油に引火したら大変なことになりますよ!」
弦十郎「現場に急行だ!クリスくん、調くん、切歌くん悪いが出撃の準備をしててくれ」
「「「おう/はい/デース!」」」
響「あの、師匠…」
弦十郎「響くんは待機だ」
クリスたちに出撃準備を言いつつ、ゴジラと戦えない響にそう指示を出す弦十郎だった。
ゴジラ?「キシャアァァァァァァァァァァァァァ!!」
その頃、ゴジラは東京湾の石油コンビナートに手当たり次第黄色い放射火炎を放って辺りを火の海にしていた。
ゴジラ?「キシャアァァァァァァァァァァァァァ!!」
コンビナート近くにあった工場の建物に狙いを定め、ゴジラは近づく。
丁度そこへS.O.N.G.の潜水艦が浮上してきた。
藤尭「うわぁ、これ凄い状況ですよ」
火の海と化した石油コンビナートを見てそう言う藤尭。
クリス「じゃあダンナ、アタシらは行くぜ」
クリスがそう言って出撃しようとした時だった。
エルフナイン「待ってください!アレを!」
エルフナインに引き止められて工場の建物に近付くゴジラを見るクリスたち。
ゴジラが工場の建物に放射火炎を放とうとした時、建物が蒼白く光だした。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァ!!」
蒼白く光ったかと思いきや工場の屋根を突き破ってもう1頭のゴジラが姿を現した。
ゴジラ?「キシャアァァァァァァァァァァァァァ!?」
現れたゴジラに驚いて最初のゴジラは放射火炎を放てず、驚いて後ずさりした。
弦十郎「これは!?」
クリス「ゴジラが2頭!?」
調「どうなってるの!?」
切歌「デェス!?」
新たに現れたゴジラが現れたことで、2頭になたゴジラたちに驚く面々だった。
切歌「暁 切歌デース!」
金剛「金剛デース!」
調「切ちゃん…」
比叡「お姉さま…」
「「その人/子、誰!?」」