戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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翔太郎「さて、今日も始まるぜ。ハードボイルドな1日がな」

ときめ「やっぱり翔太郎は半熟の卵だね」

亜樹子「そうね」

翔太郎「誰が半熟の卵だ!!」


特別回 踊る怪獣たち

不発のミサイルから噴射されたガスが怪獣島こと多々良島を完全に覆ってしまい怪獣たちは高台に避難していた。

 

ヒオ「あのガスはいったい何なんのでしょうか…」

 

弦十郎「今、装者たちが回収したガスのサンプルを調べているので時期に分かると思われるが…」

 

緒川「問題はなぜガウくんが勝手に不用意な行動を取ってしまったか、ですね」

 

弦十郎「あぁ。あの時は俺も怒り出して冷静じゃなかったからな。よくよく考えればガウはそんな軽率なことをするような奴ではないな」

 

ヒオ「ゴジラがミサイルに向かったのは恐らくですが自身の本能に呼びかける何かがあったんじゃないんでしょうか?」

 

弦十郎「確かに…それならあり得るな」

 

色々と予測をする弦十郎たち。

 

 

 

その頃、響たちはゴジラたち怪獣が避難している高台に来ていた。

 

マリア「もう、ガウ!不用意にミサイルに触れるなんて何を考えてるの!!」

 

ガウ「がう~…」

 

マリアママの剣幕にガウはショボーンっとしていた。

 

マリア「誰がママよ!!」

 

誰もいないところにツッコミを入れるマリア。

 

翼「どこにツッコミを入れてるんだ?」

 

マリア「え?私、何か変だった?」

 

翼「あぁ」

 

マリア「疲れが溜まってるのかしら…ってそれよりこの状況よ」

 

雲海のように多々良島全域に広がっているガスを見て言う。

 

響「今のところガウくんたちの体調はなんとも無いみたいだけど…」

 

クリス「このガスの正体が分かんねぇんだ、油断は出来ないぞ」

 

切歌「そうデス!油断は禁物なのデス!!」

 

調「うん。エルフナインがサンプルを調べてるからその結果を待った方が良いですよ」

 

響「そうだね…」

 

クリスたちに言われて少し安心していた響は再び不安になった。

 

すると装者たちの通信機が鳴った。

 

弦十郎『緊急事態だ、多々良島に向かって新たなミサイルが向かっている!!』

 

翼「S.O.N.G.の迎撃用ミサイルで堕とせないのですか!?」

 

弦十郎『射程範囲外だ!』

 

クリス「くっそ!そこまで計算してやがったのか!?」

 

響「だったら私たちが堕とします!!」

 

そう言って響たちはギアを出した。

 

響「Balwisyall Nescell gungnir tron…」

 

クリス「Killter Ichaival tron…」

 

翼「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

マリア「Seilien coffin airget-lamh tron…」

 

切歌「Zeios igalima raizen tron…」

 

調「Various shul shagana tron…」

 

それぞれの起動詠唱を唄い、ギアを纏うとクリスの出したロケットに乗り向かってくるミサイルに向かう。

 

ガウ「がうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ガウは万が一のためにゴジラとなって他の怪獣たちと備える。

 

 

 

クリス「あれか!」

 

ロケットでミサイルに向かっていた響たちは多々良島に向かっているミサイルを発見した。

 

翼「一気に堕とすぞ!!」

 

クリス「なら最初はアタシだ!!」

 

12機もの大型ミサイルを展開し発射する『MEGA DETH INFINITY』をミサイルに打ち込むが無傷であった。

 

クリス「なに!?」

 

巨大戦艦や大型ノイズを一瞬で殲滅する程の火力を誇るMEGA DETH INFINITYを受けても無傷のミサイルに驚く。

 

翼「ならば私が!!」

 

大型化させたアームドギアを振るい、巨大な青いエネルギー刃を放ち標的を両断する『蒼ノ一閃』を繰り出す。

 

しかしミサイルは蒼ノ一閃を弾き返す。

 

翼「くっ!?」

 

弾き返された蒼ノ一閃を回避する。

 

響「今度は私が!!」

 

跳躍した響はブースとして右拳を構えて突っ込んでミサイルにパイルバンカーパンチを叩き込むがミサイルは無傷であった。

 

響「そんな…うわ!?」

 

装者たちの中で1番(物理で)打撃力がある響ですら傷つけられないミサイルに驚いているとミサイルの外部装が外れた。

 

ミサイルの外部装が外れて1番近くにいた響は慌てて跳躍してロケットに戻った。

 

ミサイルから出てきたのは巨大なラジオであった。

 

切歌「ら、ラジオデス…」

 

調「ラジオって…馬鹿にされてる?」

 

多々良島に着地したラジオを見て拍子抜けで言う。

 

 

 

コンピューター『ザグレス様、ラジオが怪獣島に到達。作戦の第2段階の準備完了です』

 

ザグレス「そう。ならミュージック…スタート♪」

 

ラジオが多々良島に到着した聞いてザグレスはラジオのスイッチを押した。

 

 

 

ザグレスがラジオのスイッチを押すと音楽が流れ始めた。

 

クリス「な、なんだ?」

 

マリア「音楽…みたいね…」

 

ラジオから流れる音楽にまたもや拍子抜けで言う。

 

切歌「ん?あ、アレを見てくださいデス!」

 

切歌に言われて見るとゴジラをはじめ多々良島にいた怪獣たちが踊っていた。

 

翼「お、踊っているだと!?」

 

クリス「こんな時に何をしてんだよ!?」

 

踊りだした怪獣たちにクリスたちは言う。

 

響「待って、何か変だよ!!」

 

踊っている怪獣たちをよく見れば全員苦しそうな顔をしていた。

 

すると装者たち全員に通信が入る。

 

エルフナイン『みなさん!ガスの正体が分かりました!』

 

響「本当!?」

 

エルフナイン『ガスの正体は『ダンスグロビン』という物質が含まれています!!』

 

「「「「「「ダ、ダンスグロビン?」」」」」」

 

聞きなれない単語に装者たちは首を傾げる。

 

ザグレス『それは私が直々に解説しようじゃない』

 

通信にザグレスの声が割り込んできた。

 

 

 

ザグレス『初めまして、地球防衛軍の人。私はX星人銀河方面攻略担当のザグレスよ』

 

S.O.N.G.の発令室のモニターにザグレスは映像通信をして言う。

 

まぁ、S.O.N.G.と防衛軍を間違えてはいるが…。

 

弦十郎「お前か、ダンスグロビンを蒔いた宇宙人は!」

 

ザグレス『その通り。ダンスグロビンは浴びれば音楽を聞いただけで体が勝手に踊り出す物質よ。もちろん死ぬまでね』

 

弦十郎「貴様!!」

 

ザグレス『精々怪獣たちが無様に死ぬ姿を見ることね。おほほほほほほほ』

 

高笑いしながらザグレスは通信を切ったのだった。




フィリップ「では次回をお楽しみに」

照井「次回の質問など俺にするなぁ!!」

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