戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「今日も頑張るよー!」

マリア「私の!夏は!どこに!あるのーっ!!」

リル「かうかう?」
訳:どうかしたの?

ガウ「がう…がうがう」
訳:気にしちゃダメだよ


第210話 死する者・生きてる者

その日、響たちは特車二課第二小隊の泉と篠原と共にとある海岸に来ていた。

 

理由はあるものが海岸にうち上がっているという通報があったからだ。

 

それは行方不明になっていたエビラの死骸だった。

 

目は白く濁り、自慢の巨大なハサミはもがれ、イージス艦の砲撃ですらものともしない甲殻は破壊され所々に肉が出て腐臭を漂わせ、ハエが集っていた。

 

響「ひ、酷い…」

 

クリス「これもあの怪物がしたのかよ…」

 

エビラの死骸を見て響とクリスは呟き、翼とマリアは言葉を失い、切歌は吐きそうになるのを調に止められていた。

 

泉「怪獣が殺されてるなんて…」

 

篠原「あの怪物はかなりの手練れってことだろ…」

 

泉と篠原もエビラの死骸を見て呟く。

 

ガウ「がう~…がうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

エビラの死骸を見たガウは雄叫びを上げるとゴジラになった。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

バードン「グルギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴジラが雄叫びを上げるとラドンとバードンが姿を現した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァ!ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ラドンとバードンに指示を出すゴジラ。

 

ラドン「クルルルル」

 

バードン「クアァァァァ」

 

ゴジラの指示を聞いてラドンとバードンはエビラの死骸を脚で掴むと持ち上げてどこかへ持っていく。

 

翼「いったい何を?」

 

マリア「もしかしたら多々良島に連れて帰って埋葬するつもりなのかもね」

 

ゴジラ「グルルルルル…」

 

エビラの死骸を持っていくラドンとバードンを見て言うとゴジラがその通りというように鳴いた。

 

 

 

その日の夜、東都生物工学研究所にて所長の栗栖はある人物が来るのを所長室で待っていた。

 

すると内線電話が鳴った。

 

宮ノ森『教授。大佐がお見えです』

 

栗栖「通してくれ」

 

内線電話に出て栗栖が言うと所長室のドアが開いて1人の白人男性が入ってきた。

 

彼こそが栗栖や宮ノ森たち東都生物工学研究所に協力しているアメリカ合衆国陸軍『パッケンジー大佐』である。

 

栗栖「待っていましたよ、大佐」

 

パッケンジーと握手する栗栖。

 

パッケンジー「プロフェッサー栗栖。今日は短刀を直輸入に訊きたいのですが…」

 

栗栖「あぁ、なるほど。単刀直入にね」

 

パッケンジーの日本語を訳して理解する栗栖。

 

パッケンジー「13号はどうなっていますか?新聞ではゴジラとシンフォギアと戦ったそうですが」

 

栗栖「未確認ですがゴジラに体半分を吹き飛ばされながらも逃げたそうです」

 

パッケンジー「体半分を吹き飛ばされても生きているのですか?」

 

体半分を吹き飛ばされながらも生きてゴジラから逃げた廃棄物13号のことを聞いてパッケンジーは驚きながらも聞く。

 

栗栖「えぇ。ですが流石に体半分を吹き飛ばされてしまったならもう生きてはいないでしょう」

 

パッケンジー「では13号は絶望的ですか?」

 

栗栖「そうですな。『WASTE(廃棄物)』の暗号名(コードネーム)通りの扱いをするしかありませんな」

 

パッケンジー「残念です…」

 

栗栖「やむを得ん。11号までの標本と12号で実験を続けよう」

 

パッケンジー「12号は生きているのですか!?」

 

廃棄物12号と言うのが生きていると聞いてパッケンジーは驚く。

 

栗栖「もう虫の息だがね。来たまえ、見ていくといい」

 

 

 

パッケンジーを連れて栗栖は保管室に来た。

 

様々な研究用の試験管や科学薬品、そして何かが入ったカプセルが並べられていた。

 

栗栖「12号は惜しかった。もう少しで陸に上がれるようになれたのに。もう寿命なんだ」

 

12号と書かれたプレートのカプセルに入っている異形の生物を見ながら栗栖は言う。

 

その生物の顔はどことなくゴジラに似ていた。

 

パッケンジー「プロフェッサー。もし13号がいまだに生きているとして最終的にはどれくらいになりますか?」

 

栗栖「そうだな。60M以上にはなるだろうがゴジラと接触したのなら…その倍はいくだろう」

 

パッケンジーに聞かれ栗栖は13号と書かれたプレートがある空のカプセルを見ながら言うのだった。

 

 

 

同刻の東京湾の海底。

 

廃棄物13号「グルルルルル……」

 

東京湾の海底にゴジラに体半分吹き飛ばされてしまった廃棄物13号はいた。

 

その体は再生し、さらに変化を遂げていた。

 

複数の目と身体全身からは触手はそのままだが右腕の部分が巨大なハサミは左右が巨大な鉤爪状のある3本指で、エビのように複数の足の変わり確りとした2足歩行でその姿はゴリラのような姿に類似する。

 

さらに体も変わり歪で左肩に大穴があり、顔はどことなくゴジラに類似していた。

 

廃棄物13号?「クワガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

変化した廃棄物13号は雄叫びを上げるのだった。




未来「ひ、響の水着…」

調「き、切ちゃんの水着…」

「「課金(リンカー)してでも手に入れる!!」」

翼「なぜ、奏のは無いんだぁ!!」

マリア「セレナの水着ーっ!!」

クリス「大丈夫なのか…これ…」

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