調「き、切ちゃんの…み、水着…ギア…」
クリス「おい、誰かあの2人を止めろ!」
その日、特車二課の棟屋にある会議室にガウ、響たちS.O.N.G.と特車二課第一と第二小隊の面々が揃っていた。
弦十郎「今回全員に集まってもらったのには訳がある。例の怪物について大変なことが分かった」
話を進めるのは弦十郎で全員の前に立って言う。
クリス「何が分かったんだよ?」
弦十郎「その辺りを今から説明してもらう」
弦十郎が言うと会議室のドアが開いてエルフナインが入ってきた。
エルフナイン「初めまして特車二課の皆さん。僕はエルフナインです。微力ながら響さんたちに協力している者です」
簡潔に自己紹介するエルフナイン。
理由は若干1名、錬金術師を信じてない人が特車二課にいるからだ。
(トリガーハッピー、猪突猛進なレイバー隊員です)
響「それでエルフナインちゃん。あの怪物の何がわかったの?」
エルフナイン「実はあの怪物は一種の宇宙細胞である可能性があるんです」
泉「それって宇宙怪獣ってこと?」
エルフナイン「そうです」
弦十郎「エルフナインくんに言われて調査部に細胞を調べさせたところ1984年に1人の研究者によって新種細胞として培養されていた。それが…」
後藤「ニシワキ・セル…」
太田「何ですか、それは?」
後藤「当時の東都生物工学第一研究室長だった西脇 順一博士によって培養された細胞…ですよね?」
エルフナイン「その通りです。ニシワキ・セルは猛烈な勢いで進化する細胞で、しかもこの回収された肉片のニシワキ・セルは自身の弱った細胞を捕食しながらいまだに生きています」
『!?』
廃棄物13号がアルフォンスとゴジラと戦ってすでに3ヶ月が過ぎているのにいまだに生きていると聞いて驚く。
切歌「じ、じゃあガウくんに体を半分吹き飛ばされてるけどもう…」
エルフナイン「はい…あの怪物はまだ生きていてしかも進化していると思われます」
翼「なんと…」
マリア「不死身に近い怪物ね…」
廃棄物13号の進化している可能性を聞いて言葉を失う。
篠原「でも西脇博士自身に弱点とか聞けば早いんじゃないのか?」
南雲「残念ながら西脇博士は10年前にガンで亡くなってるわ。唯一の遺族である娘さんも行方不明なの」
調「じゃあ怪物を止める手段は無いの?」
エルフナイン「今のところは…」
クリス「マジかよ…」
対策が無いと言われて暗いムードが広がる。
その時、緊急通報の警報が鳴り響いた。
『東京都・荒川河口付近に怪物出現!第一小隊出動せよ!繰り返す、東京都・荒川河口付近に怪物出現!第一小隊出動せよ!』
後藤「来たみたいだね」
南雲「第一小隊、出動準備!」
アナウンスを聞いて南雲は第一小隊のレイバー乗りの『五味丘 務』巡査部長と『結城』巡査に指示を出すと会議室を出ていった。
太田「隊長!我々は出動しないのですか!?」
後藤「そうは言うけど第二小隊は準待機だから」
太田「しかし!」
弦十郎「その為の我々であり、怪獣軍団です」
食い下がる太田に弦十郎は言うと翼、マリア、クリスが立ち上がって頷くと会議室を出ていった。
ガウ「がう~!」
ガウは会議室の窓を開けて鳴く。
バードン「グルギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
メルバ「ピリュアァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
ガウの鳴き声を聞いてバードン、メルバ、ラドンが姿を見せる。
ガウ「がうがう。がうー、がうがうー」
姿を現したバードンたちにガウは指示を出すと3体は頷くと同じ方向に飛んでいった。
地上では同時に第一小隊のレイバー『97式改』こと『パイソン』を乗せたトレーラー2台と南雲が乗った指揮車輌が出動した。
弦十郎「彼らで片が付けばいいが…」
後藤「その時はその時で。こっちも準備しとくよ」
心配する弦十郎に後藤はそう答えると第二小隊の面々にそう言うのだった。
翔太郎「次回を楽しみに待ってろよ?」
フィリップ「ついでに仮面ライダーWの後日談『風都探偵』の第3巻、好評発売中だよ」
ときめ「宣伝になってるよ?」
竜「俺に質問するなぁ!!」
亜樹子「きゃーっ、竜くんカッコいい~!」