ガウ「がう~!」
未来「それでは元ネタとかなり違いますがどうぞ」
弦十郎「西脇博士の娘さん!?」
現れた西脇 冴子に弦十郎は驚く。
西脇「時間がありませんから手短に話をさせてください」
そう言って西脇はアタッシュケーを開けて中身を見せた。
中には2発の弾丸が入っていた。
後藤「それは?」
西脇「あの怪物…13号に唯一対抗できる物質を混入させた弾丸です。これをイングラムの37mmに装填してください」
エルフナイン「本当ですか!?」
これを聞いてエルフナインは驚いた。
弦十郎「なぜ貴女がそのような物を…」
西脇がなぜ廃棄物13号ことオルガの唯一の対抗できる手段を持ってきたのか弦十郎は疑問に思った。
それもそのハズ。
オルガは宇宙細胞が培養されたとは言え実父の(こうは言っては何だが)研究成果とも言える。
そのオルガを唯一倒せる手段をわざわざ持ってきたのか、何か裏があるのでは無いのか、弦十郎はそう睨んでいたのだ。
西脇「確かにお疑いになるのは無理もありません。あのような怪物を産み出してしまった悪魔の研究者とは言え、あれは父の忘れ形見です。娘の私が守るやも知れないと言うのでしょう…しかし私は知っています父がどのような思いであれの細胞を培養したのか…」
涙を流すのを堪えながら西脇は言う。
エルフナイン「司令。僕は彼女の言葉を信じたいと思います」
弦十郎「エルフナインくん…」
エルフナインに言われて弦十郎は『魔法少女事件』を思い出した。
エルフナインはキャロル一派を裏切りS.O.N.G.に協力した経緯があるからだ。
弦十郎「分かった。今回は君の言葉を信じよう、エルフナインくん」
そうエルフナインに言う弦十郎。
エルフナイン「司令!」
弦十郎の言葉を聞いてエルフナインは喜ぶ。
後藤「話がまとまったみたいなんで良いですか?」
弦十郎「お願いします」
後藤「分かりました。泉、太田」
泉・太田『『了解!』』
話を聞いていた泉と太田のアルフォンスとイングラムは37mmの弾倉から通常弾を外してオルガに唯一効果がある弾を取りに行く。
泉「本当に効くのかな?」
篠原『それは撃ち込んでみないことには分からん。とにかく今は急げ!』
アタッシュケースから弾を1発ずつとり装填する。
普通のレイバーではこのような小さな物を取り、何かに入れるような繊細な芸当は出来ないがイングラムは警察用に特化されて造られているため出来るのだ。
篠原「よく狙えよ、野明!お前は太田より射撃が下手んなんだからな!!」
泉『それは言わないでよ!!』
射撃が下手なのを言われて泉は言う。
オルガ「クワガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
大顎でゴジラからオルガナイザーG1を吸収するオルガ。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァ……………」
オルガナイザーG1を奪われゴジラは動きが鈍くなる。
西脇「出来るだけ背中に近い位置を狙ってください!そうすれば弾に含まれた物質が効力を発揮します!ただし弾は2発しかありませんからきよつけてください!」
熊耳「だそうよ太田くん」
太田「分かっとります!」
西脇から1番効力が効く場所を聞いて構える。
太田「往生せいやぁ!!」
狙いを定めて太田機は発砲する。
放たれた弾丸はオルガに向かっていく。
オルガ「クワガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
弾丸に気付いたオルガは顎を動かしてゴジラを盾代わりにして弾丸を防いだ。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!?」
オルガにより盾代わりにされたゴジラは尻尾の付け根…人間で言えばお尻に弾丸が命中してしまい悲鳴を上げる。
太田「あが…!?」
泉「太田さん、何やってるの!?」
篠原「だあーっ!弾1発無駄にしやがったぁ!!」
熊耳「泉さん、あと頼んだわね…」
狙いを外した太田を一斉に非難する。
響「何してるのよ、あの機体!ガウくんに当てるなんて!!」
太田機が狙いを外したのを見て響は怒りの声を上げていた。
クリス「お、落ち着けって…」
そんな響を落ち着けって着かせようとするクリス。
泉「あと頼んだって…どうしたら…」
篠原「お前は射撃が下手だからうんと近づいて撃つしかないだろ」
泉「えーっ!?そんなことしたらアルフォンスが傷だらけになっちゃうよ!!」
篠原「んなこといってる場合かぁ!!」
アルフォンスが傷だらけになるのが嫌だと言う泉に篠原は言う。
後藤「泉、イングラムの傷を気にしてたらゴジラが負けてこの世はあの怪物のものになっちまうぞ」
泉「そ、それは…」
後藤「だったらやるんだ。お前とお前の愛機にしか出来ないことだからな」
いつものひるあんどんのような感じから一変、真剣かつ厳しい姿の後藤がいた。
泉「り、了解…!」
後藤に言われて泉は覚悟を決めてオルガに向かっていく。
弦十郎「装者各員に通達。これより泉巡査のイングラムが至近距離からの銃撃を行う。動ける者は援護だ!」
『了解!』
オルガからの妨害を考えた弦十郎は響たちにそう伝える。
(BGM:コンディション・グリーン)
オルガ「クワガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
向かってくるアルフォンスを見てオルガは触手を放った。
クリス「させっかよぉ!!」
触手をクリスがガトリングガンに変形させたアームドギアから銃撃して撃ち落とす。
響「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
翼・切歌・調「「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
クリスの銃撃から逃れアルフォンスへ向かっていく触手を響のドリルナックル、翼、切歌、調の3人の斬撃が破壊する。
オルガ「クワガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
触手がダメならとオルガは左肩の大穴からさっきまでのレーザーとは別の攻撃『波動ビーム弾』を発射してきた。
マリア「そうはさせない!!」
左腕アーマーを砲身に変形させて放つ砲撃『HORIZON†CANNON』を繰り出してオルガの波動ビーム弾を押し止める。
装者たちに援護されてアルフォンスはオルガの背中に回る。
篠原「今だ、野明ーっ!!」
泉「くおのおおっ!!」
気合いと共に泉はアルフォンスを動かしてトリガーを引いた。
放たれた弾はオルガの背中真ん中に当たり、胎内に入った。
オルガ「クワガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!?」
弾を喰らいオルガは急に苦しみだしてゴジラを吐き出した。
ゴジラ「グルルルルル…ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
吐き出されたゴジラは残ったエネルギーで放射火炎を発射した。
オルガ「!?」
苦しんでいるオルガの頭部を放射火炎が呑み込み爆発した。
『…………』
爆発を見て全員が固唾を飲む。
オルガ「……………」
爆発が収まると頭を吹き飛ばされたオルガの肉体があった。
ゴジラ「グルルルルル……」
肉体を見てゴジラは尻尾で地面を叩き軽い地響きを起こす。
地響きを受けてオルガの肉体はそのまま地面に横たわった。
再生する気配がない、完全にオルガは死んだのだ。
篠原「い…いよっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
オルガが死んだのを見て勝利の歓喜が上がるのだった。
廃棄物13号ことオルガとの戦いから翌日、響たちS.O.N.G.とガウ、そして特車二課第二小隊の面々は特車二課のハンガーにいた。
特車二課の課長―『福島 隆浩』直々に労いの言葉が言われるのだ。
福島「本日午後0時をもって湾岸における非常警備体制は解除された。この3ヶ月、国連直轄のタスクフォースS.O.N.G.や怪獣方のご協力のもと課長のわたしとしても誠に感に堪えない!今夕はささやかながら諸君の労を労いたい。ついては…」
後藤「課長は…ビール、つまみ、その他もろもろポケットマネーから出してくださるそうだ!もちろんS.O.N.G.の方々やガウくんにも参加してもらって」
『おぉ!』
クリス「特車二課の課長ってなかなか太っ腹だな」
響「だね」
後藤の言葉を真に受けて第二小隊とS.O.N.G.の面々は感心していた。
福島「なっ!?」
一方で福島は驚いて後藤に近寄る。
福島「わ…わたしは君が自分の財布から予備費にいくらか足すと言うから……」
後藤「いやいやいや課長!これで明日からまたみんな気持ちよく仕事が出来ますしさらにS.O.N.G.との強力なパイプが出来た。いやまったく人心掌握術とはこうありたいもんですなあ」
福島(こ、この男はぁ~!)
まんまと後藤に一杯食わされる福島であった。
さらに響とガウによってべらぼうな数字を目にして福島は体調不良になったのであった。
マリア「次回はいつ更新するか分からないわ」
翼「作者が遂にネタを切らしてしまったのだ」
調「では次回を…」
切歌「お楽しみにデース!」