戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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調「今回はクリス先輩が活躍するよ」

切歌「ではどうぞデース…って作者はどこデス?」

調「なんかショッキングなことがあったから暫くは前書きと後書きには出ないんだって」

切歌「何があったんデスかね?」

調「さぁ?」


第24話 クリスVSR1号

その日、響とクリスの二人は客船に乗っていた。

 

響の手元にはあの置物の入った箱があった。

 

響「いやー、まさかクリスちゃんと二人っきりで船旅が出来るなんてねー」

 

クリス「響…分かってると思うけどな、遊びじゃないんだぞ?」

 

響「分かってるよ。でも『フェリー さんふらわあ』からこの客船『クイーンコーラル』を乗り継ぐなんて作戦、敵も思ってないだろうしね」

 

クリス「その満身が油断になるんだろーが」

 

呆れるようにように言うクリス。

 

しかし彼女たちを後ろから見る見るサングラスを掛けている男性がいたのだが二人は気付いていなかった。

 

響「でもまさかこの置物自体がキングシーサー復活の鍵だなんてね」

 

クリス「確かにな」

 

二人がそう話す理由は朔也が襲撃されながらも解読した置物に書かれた象形文字である。

 

解読によると『西から日が昇る時、この置物を安豆味城の石のほこらの上に置け』と分かったので二人が沖縄まで持っていくことになったのだ。

 

因みに後追いで弦十郎たちが来るかたちになっている。

 

 

 

その日の夜…

 

響「むにゃむにゃ…みーくー…」

 

響は自室のベッドでぐっすり眠っていた。

 

?「……」

 

そこへ朔也を襲い置物を奪おうとした男性が入ってきた。

 

響「もう食べれないよ~…」

 

そうとういい夢を見ているのか全く起きる気配がなかった。

 

?「……」

 

それが分かった男性は響の横に置かれていた箱を取ると部屋を出た。

 

自身の部屋に戻った男性は箱を開けて中を見た。

 

中には確かに置物が入っていた。

 

R1号「こちらR1号。司令、シーサーの置物を奪い取りました」

 

男性―『R1号』は通信機を出してあの司令官と交信した。

 

司令官『よくやった。直ぐに置物を始末しろ』

 

R1号「はっ!」

 

司令官の指示を聞いてR1号は通信機を直して箱を持とうとした時だった。

 

クリス「Killter Ichaival tron…」

 

R1号「なに!?」

 

カーテン側から唄が聞こえたかと思いきや赤い矢が何本も飛んできて壁に刺さった。

 

クリス「わりぃがその置物は返してもらうぜ」

 

カーテンからボウガンを構えたクリスが現れて言った。

 

R1号「この!」

 

銃を出した瞬間、ボウガンの矢に射ぬかれて落とした。

 

クリス「変な真似はすんじゃねーよ」

 

そう言って警告するクリス。

 

R1号「ヌアァァァ!!」

 

近くにあったライトをハンマー代わりにしてクリスに殴りかかった。

 

クリス「おっと!」

 

ボウガンをハンドガンに変えてライトを破壊した。

 

R1号「ぐあっ!?」

 

破壊したライトの破片がR1号の左側の顔に刺さった。

 

傷付いた部分が変化してゴリラのような顔になった。

 

クリス「なに!?」

 

これにはクリスは驚いた。

 

R1号「ウギッ!ウギイィィィィ!!」

 

クリスが驚いている内にR1号は置物の入った箱を持って部屋を出た。

 

クリス「あ、待ちやがれ!!」

 

逃げたR1号を追ってクリスも外に出た。

 

 

 

クリス「くそっ、アイツどこに行きやがった?」

 

R1号を追ってクリスは誰もいないデッキに来たがR1号の姿を見失ってしまっていた。

 

辺りを警戒しながらクリスはR1号を捜す。

 

R1号「ウギイィィィィ!!」

 

クリス「なっ!?」

 

デッキの2階部からR1号が飛び蹴りを繰り出した。

 

クリス「ぐっ…」

 

飛び蹴りをまともに喰らってクリスは海に放り出される寸前で手刷りを掴んだ。

 

そこへR1号がやって来てクリスの足を蹴った。

 

クリス「くあっ!」

 

このままでは殺られると思った時だった、どこからか銃声がしてR1号の頭を撃ち抜いた。

 

R1号「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ………」

 

頭を撃ち抜かれたR1号は置物と一緒にそのまま海に真っ逆さまに落ちた。

 

クリス「くそっ!」

 

置物がR1号と海に落ちてクリスは毒づいてよじ登った。

 

響「クリスちゃーん!!」

 

そこへ響が慌てた様子で走ってきていた。

 

響「大変だよー!置物が…置物が無くなっちゃったぁ!!」

 

クリス「それなら奪ったやつと一緒に海にドボンだよ」

 

響「えぇ!?」

 

クリス「にしても気になるな…あの撃ち方…」

 

響「ふえ?」

 

まるで自分を助けるようにR1号を殺した銃声にクリスは引っ掛かった。

 

?「やぁ、どうも」

 

「「!」」

 

そこへサングラスを掛けた男性がやって来た。

 

?「百合の恋ばなをするには最適の夜ですな」

 

茶化すようにそう言うと男性はどこかへ行ってしまった。

 

響「誰だろう、あの人」

 

クリス「さぁな…って誰が百合だぁ!!」

 

 

 

船長「こちらがお預かりになっていた置物です」

 

クリス「あぁ、ありがとな」

 

次の日の朝、沖縄に着いて降りるときクリスは船長から奪われて海に落ちたハズの置物を受け取っていた。

 

船長「大変大事なモノと聞き及んでましたから金庫に保管しておきました。では沖縄を楽しんでいってください」

 

クリスと響にそう言って船長は行ってしまった。

 

響「酷いよクリスちゃん!私にも黙ってたなんて!」

 

本物の置物が別の場所に保管していて自身が持っていて奪われてしまったのが偽物と分かって怒る響。

 

クリス「敵を欺くならまず味方からってな」

 

そう言いながら二人は合流場所のホテルに向かっていった。




キャロル「では次回を楽しみにしていろ」

エルフナイン「だからなんでキャロルがいるの!?」

ミカ「次回は早めに投稿するぞ!」

エルフナイン「ミカまで!?」

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