戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「メカゴジラ編、最後だよー!」

奏「前回に引き続き長いけど最後まで読んでくれよ?」

マリア「ではどうぞ」


第26話 二大怪獣VSメカゴジラ

司令官「くそ、目を覚ましたか。まぁいい、メカゴジラ!キングシーサーなど捻り潰してしまえ!!」

 

目を覚ましたキングシーサーを見て不機嫌になるが直ぐに切り替えて言う。

 

 

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

メカゴジラとキングシーサーは互いに咆哮を上げる。

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

メカゴジラに向かってキングシーサーはタックルを繰り出した。

 

だがメカゴジラの鋼鉄の何倍もの強度を持ったスペースチタニウムで出来たボディーには効かず逆に弾かれてしまった。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

目からスペースビームを発射した。

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

発射されたスペースビームをキングシーサーは右目で吸収して左目から発射した。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!?」

 

さらに威力も上がっているのか発射されたスペースビームを受けてメカゴジラは後退する。

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

後退したメカゴジラを追撃しようとキングシーサーはタックルを繰り出したがまた弾かれてしまった。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

弾いたキングシーサーにメカゴジラは再びスペースビームを発射したが右目で吸収されて威力を10倍に上げて発射する能力―『プリズムアイ』を使用してきた。

 

だがメカゴジラは発射されてスペースビームを易々とかわした。

 

 

 

司令官「メカゴジラ、キングシーサーをとっとと倒してしまえ!」

 

メカゴジラに指示を出す司令官。

 

するとコントロール室の扉が開いてエルフナインたちが入ってきたが入り口の屋根から赤い稲妻のようなのが4人を捕らえた。

 

司令官「まさか生きているとは思いもよりませんでしたよ」

 

席を立ってエルフナインたちを見る司令官。

 

 

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

司令官の指示を聞いたメカゴジラは両手のフィンガーミサイルを発射した。

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!?」

 

光線ではないフィンガーミサイルは反射出来ないのでキングシーサーは辺りを転げ回って回避するがそれでも数発は受けてしまった。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

追撃でフィンガーミサイルに加えて鼻から火焔放射―『デッドファイヤー』を繰り出した。

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

フィンガーミサイルとデッドファイヤーの前にキングシーサーは為す術なく辺りを転げ回った挙げ句岩陰に隠れた。

 

 

 

司令官「ふははははは!キングシーサーもメカゴジラの前に手も足も出ないぞ!!」

 

モニターから劣勢に強いられるキングシーサーを見て司令官は歓喜しながら後ろで拘束されているエルフナインたちを見る。

 

司令官「貴女のおかげですよ。メカゴジラは完璧なロボット怪獣になったのだからね」

 

エルフナイン「僕のせいでキングシーサーが…」

 

劣勢のキングシーサーを見てエルフナインは泣きそうになった。

 

 

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

岩陰に隠れたキングシーサーに止めを刺そうとメカゴジラらフィンガーミサイルを向ける。

 

クリス「やべー、あのままだと殺られちまうぞ!」

 

響「待ってクリスちゃん、アレ!!」

 

キングシーサーの救援に行こうとしたクリスを響は止めてある方向を指差した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

響が指差した方を見るとゴジラがメカゴジラに向かっていた。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!?」

 

ゴジラの出現にメカゴジラは驚き攻撃を中止した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

メカゴジラに放射火炎を放つゴジラ。

 

だがメカゴジラはかわして放射火炎はキングシーサーのいる岩陰を破壊した。

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

放射火炎に驚いてキングシーサーは飛び出してきた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァ……」

 

放射火炎を誤射したことにゴジラは謝るように鳴いた。

 

 

 

司令官「ゴジラめ、生きていたか…構わん、キングシーサーもろともゴジラを倒せ!!」

 

ゴジラの出現に司令官も驚いていたが直ぐに指示をメカゴジラに送る。

 

その隙に南原は針金で拘束を解こうとしていた。

 

南原「エルフナインさん。私が合図をしたら奴から翼さんたちのギアを奪い返してください」

 

小声でエルフナインに言う南原。

 

エルフナイン「え…でも…」

 

南原「大丈夫です」

 

不安がるエルフナインに針金を見せて言うとエルフナインは意図を察して頷いた。

 

 

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

ゴジラとキングシーサーの2頭はメカゴジラを前後に挟むようにして咆哮を上げる。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

2頭が同時にタックルを繰り出した。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

だがメカゴジラは足元のロケットを噴射して空へ回避した。

 

メカゴジラに回避されて2頭はぶつかって転倒した。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

メカゴジラは着地すると岩に片足を置き、胸部分を開き、両手を構えた。

 

ゴジラとキングシーサーの2頭が立ち上がると目からのスペースビーム、両腕の指のフィンガーミサイル、、鼻からのデッドファイヤー、両足の指先と膝の『ホーミューショット』および『ハイプレッシャーホーミング』、胸からの『クロスアタックビーム』の全武装で攻撃を開始した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

メカゴジラの攻撃が地面を抉り、爆発させながら二大怪獣を襲う。

 

クリス「全身武器の塊かよ、アイツは!?」

 

響「クリスちゃん!」

 

クリス「あぁ!!」

 

2対1で数は有利ながも武装で優位に立っているメカゴジラに二人は向かっていこうとした。

 

そこへ倒したハズの第三惑星人の一人が現れた。

 

その手には何やら赤く小さい光がある石があった。

 

第三惑星人「行けっ!!」

 

石をばら蒔く。

 

ばら蒔かれた石は砕けて中の赤い光が出ると地面に染み込むように入ると赤い魔法陣のようなものから人型、イモムシ型、パイプオルガン型、武士型、バナナ型などの怪異―かつてキャロル一派が造り出した新種のノイズ、『アルカ・ノイズ』が出現した。

 

響「なんで宇宙人がアルカ・ノイズを!?」

 

クリス「とにかくやるしかねぇだろ!!」

 

出現したアルカ・ノイズたちに向かっていく。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

尚も攻撃しているメカゴジラにゴジラはダメ元で放射火炎を放つ。

 

放射火炎はメカゴジラの胸に当たり、クロスアタックビームの発射装置を破壊した。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

思いもよらぬ反撃にメカゴジラは攻撃を中断した。

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

そんなメカゴジラにキングシーサーは迫る。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

メカゴジラは再びロケット噴射して空へ逃げようとする。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

空へ逃げようとするメカゴジラにゴジラは体に力を入れると電気を走らせ、磁力を帯びらせた。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!?」

 

磁力を帯びたゴジラに引き寄せられてメカゴジラは飛行が困難になり着地したがゴジラの磁力に引き寄せられるには変わらず、遂に捕まった。

 

メカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァ!!」

 

三度、ロケット噴射するがゴジラに抱きつかれたままでは浮上出来なかった。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

キングシーサー「グウオォォォ、グウオォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ゴジラに言われてキングシーサーは頷いて突進する。

 

ゴジラに抱きつかれたままメカゴジラは何も出来ずキングシーサーの突進を喰らう。

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

さらにキングシーサーは蹴りを叩き込んだ。

 

 

 

司令官「くそ、いつゴジラは体に磁力を宿したんだ!?」

 

一気に優劣を逆転されてしまい慌てる司令官。

 

コントロール装置を扱う第三惑星人も慌てている。

 

司令官「えぇいどけ!!」

 

業を煮やした司令官が装置を扱っていた第三惑星人を突き飛ばして自身が装置を扱いだした。

 

 

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

メカゴジラの顔をゴジラは掴んで無理矢理回転させる。

 

メカゴジラ「キャシャシャシャシャ…………」

 

回転させられたメカゴジラの首はベキベキと音がした。

 

1周くらいしたところで首がバキンと折れてコントロールパネルが剥き出しになった。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

折れた衝撃で離れたゴジラは剥き出しになったコントロールパネルに放射火炎を叩き込んだ。

 

放射火炎を叩き込まれたメカゴジラはバチバチと火花を散らして大爆発した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァ!!」

 

キングシーサー「グウオォォォォォォォォォォォ!!」

 

メカゴジラを倒した二大怪獣は互いに勝利の雄叫びを上げた。

 

響「ガウくんたちが勝った!」

 

クリス「あぁ、ならこっちもこれで終わりだぁ!!」

 

ギア全体を固定砲台形式(ガトリング砲と小型ミサイルに加え、大型ミサイル4基)へと変形させ、広域砲撃を行う―『MEGA DETH QUARTET』を繰り出してアルカ・ノイズを一掃した。

 

クリス「行け、響!」

 

響「でえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」

 

クリスの合図で響はアームドギアでもある腕のギアをドリルのように高速回転させて第三惑星人に突っ込んだ。

 

第三惑星人「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

響の攻撃を受けて第三惑星人は消滅した。

 

 

 

司令官「信じられん…我々の…我々の無敵のメカゴジラが…負けるなんて…」

 

メカゴジラが倒されて司令官は落胆した。

 

南原「今だ!!」

 

南原の合図でエルフナインが司令官の机にあったギアを掴んだ。

 

エルフナイン「翼さん!マリアさん!」

 

二人に投げ渡す。

 

翼「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

マリア「Seilien coffin airget-lamh tron…」

 

ギアを受け取った二人は起動詠唱を唄い、ギアを纏った。

 

翼・マリア「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

翼とマリア、二人の刃から繰り出された斬撃がコントロール装置を切り裂き、破壊し爆発して数人の第三惑星人を巻き込んだ。

 

司令官「お、おのれぇ…」

 

爆発から逃れた司令官は懐から銃を取り出してエルフナインを射とうとした。

 

南原「させるか!!」

 

爆発に巻き込まれた第三惑星人の死体から銃を拾った南原が先に発砲、弾丸は司令官の脳天に命中した。

 

脳天を撃ち抜かれた司令官は正体を顕しながら崩れた。

 

エルフナイン「やりましたね。みなさん」

 

翼「あぁ。これで奴らの地球侵略は終わっただろう」

 

そう話していると基地全体を揺らす地震が起き、当たりから爆発音が聞こえた。

 

マリア「まさか自爆!?」

 

南原「早く脱出しましょう!!」

 

自爆する基地から脱出する4人。

 

4人が基地を出ると辺りが噴火のように大爆発が起きた。

 

響「翼さーん、マリアさーん、エルフナインちゃーん!!」

 

声の方を見ると響が手を振りながらクリス、田村、那美、那美の祖父と共に近づいてきていた。

 

エルフナイン「あ、キングシーサーが!」

 

響たちが合流するとエルフナインがキングシーサーの方を指差した。

 

キングシーサーは万座岬の穴に入ると再び眠りについた。

 

キングシーサーが眠りについたのを見計らったように岬が爆発して穴を塞いでしまった。

 

ゴジラ「グルルルル……」

 

キングシーサーが眠りについて穴が塞がれるのを見届けたゴジラは響たちに近付いてきていた。

 

そして全員の前に来るとゴジラは体を光らせて縮んでいく。

 

ガウ「がうぅ~♪」

 

マリア「きゃっ!?なになに!?」

 

ガウになって響の胸元にダイブした…ハズだったのだが間違えてマリアにダイブしてしまったようだ。

 

響「ガウくーん、私はこっちだよー」

 

ガウ「がう!?」

 

これにはガウ自身も驚いてしまった。

 

 

 

キングシーサーが穴の中にて眠りについて役目を終えた置物は祠に奉納されることになった。

 

因みに南原と田村は後処理のために先に戻った。

 

祖父「これで御先祖さまも安らかに眠れます」

 

那美「全てはみなさんと…ゴジラ…いえ、貴方のお陰です」

 

ガウ「がう?」

 

響たちとガウに言うがガウは首を傾げるが誰も気にしなかった。

 

翼「しかし宇宙人がアルカノイズを使うとは…」

 

マリア「異端技術が宇宙にまで広がっているのかしら?」

 

クリス「さぁな。だが何が来ようとアタシらが倒してやろうぜ」

 

響「そうだね」

 

ガウ「がうがう~」

 

話しているとガウがテクテクと海の方に歩き始めた。

 

響「あ、ガウくん。もう帰るの?」

 

ガウ「がう」

 

響に聞かれて頷くガウ。

 

弦十郎「ほう、何事もなかったように帰る気か?」

 

ガウ「がう!?」

 

ギクッとしてガウが振り向くと服がところどころ焦げて髪の毛がチリチリ…っていうかアフロになっている弦十郎、未来、朔也、あおい、切歌、調がいた。

 

しかも何やら怒っている。

 

響「み、未来!?」

 

クリス「オッサンたちも、どうしたんだ!?」

 

未来「あのね、ガウくんったらメカゴジラに対抗するために磁力を体から起こしてたでしょ?」

 

調「その元になった膨大な電力を本部の潜水艦から奪った挙げ句…」

 

切歌「蓄電池がスパークしてこの有り様デース…」

 

原因を言う未来たち。

 

藤尭「お陰で艦内部の電子機器は全部故障、さらにスクリューも止まってしまいました…」

 

友里「暫く修理のために近くの自衛隊基地のドッグ入りです」

 

弦十郎「なのでガウくんは暫くS.O.N.G.に居てもらいながら責任を取ってもらうぞ」

 

ガウ「がうーーーーーー!!」

 

響「おっと待ったぁ!!」

 

生物の危機回避本能か、それともただ嫌なのかガウは急いで海に向かおうとしたが響に捕まってしまった。

 

響「みんなに迷惑掛けたならちゃんと責任を取らないとダメだよ?」

 

ガウ「がうー…」

 

響に言われてガウはガックリとしてしまった。




クリス「本編は次回からXD編だ!」

切歌「私と調の活躍をたっぷり見せるデース!」

調「切ちゃん、クリス先輩たちや他の人たちのことも活躍すんだからそれも言わないと」

牙の勇者「とにかく、読者のみんな!俺たちのブレイブな活躍、楽しみにしててくれよ!!」

赤いティラノ「ギャアアァァァァオォォォォン!!」

「「「誰!?/デース!?」」」

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