戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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トリコ「よし、食うぞ!」

響「はい、食べましょう!」

ガウ「がうがう!」

小松「まだ食べませんよ!?」


第243話 現れる食材(怪獣)

響「ガウくん!」

 

ロケットから降りて響はガウの側による。

 

ガウ「がう」

 

降りて来た響を見てガウは体を起こした。

 

響「大丈夫だよ、ガウくん。私たちが来たからには!」

 

トカゲ人間―トリコたちの世界にいる謎の生物『ニトロ』に構える響。

 

トリコ「間違いねぇ、ニトロだな」

 

ゼブラ「まさか異世界にまでいるとはなかなかチョーシに乗ってるようだなぁ!ボイスミサイル!!」

 

いきなり技を繰り出すゼブラ。

 

ニトロ「!?」

 

ゼブラのボイスミサイルをまともに喰らうニトロ。

 

ニトロ「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ボイスミサイルを喰らいながらもニトロは雄叫びを上げる。

 

ゼブラ「やっぱりなかなかだな」

 

ニトロの頑丈さにゼブラは感心する。

 

サニー「…っておい、ゼブラ!お前いきなり攻撃すんじゃねぇよ!鼓膜破れるかと思っただろ!!」

 

ゼブラ「別にお前らは大丈夫だろうが」

 

ココ「いや、響ちゃんたちが耐えられないよ」

 

トリコ「そーだぜ、ゼブラ!少しは考えろよ!」

 

ゼブラ「知るか。しっかり俺に適応すればいいんだよ」

 

「「「だから無理だろ!!」」」

 

ゼブラの初撃に文句を言うトリコ、ココ、サニー。

 

クリス「なんて声してんだよ…」

 

翼「色々と規格外だな…」

 

両手で耳を押さえながらクリスと翼はゼブラの声による攻撃に唖然としていた。

 

ニトロ「クルルルルルル……」

 

ニトロはこの時、状況を確認した。

 

前方には自身にダメージを与えた大男とその仲間らしき男たちがいる、空には鎧のようなものを纏った少女が2人、後ろにはさっきのガキと空の2人と似た鎧を纏った少女が1人…。

 

この中で1番容易く倒せるのは…。

 

ニトロ「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ガウと響の方にニトロは向かって行く。

 

手負いのガウがいては響の足手まといになって容易く倒せると判断したのだ。

 

向かって来るニトロに響は構える。

 

しかしガウと響に向かっていたニトロの動きが止まった。

 

ガウ「がう?」

 

響「な、なにがどうしたの?」

 

動きが止まったニトロにガウと響は困惑する。

 

サニー「悪いが動きは止めさせてもらったぜ、ニトロ」

 

髪がざわざわと忙しなく動いているサニーが言う。

 

サニーの0.1ミクロンの触覚による拘束技『ヘアロック』だ。

 

ニトロ「ギッ!」

 

サニーのヘアロックを解こうと力を入れる。

 

サニー「残念(んねん)だがオレの髪は250kgの重さにも耐えられるぜ。ま、その前に…」

 

ココ「君の命はないよ。ポイズンソード!」

 

血を固める作用のある血液凝固因子を残した毒を凝固化させたココの猛毒の剣―『ポイズンソード』を出してニトロを斬り付けた。

 

ゼブラ「どけぇ、ココ!」

 

ココ「!!」

 

ゼブラ「ボイスバスーカー!!」

 

ゼブラに言われて避けたココの後からボイスバスーカーがニトロを襲った。

 

ニトロ「!?」

 

ゼブラの攻撃によりニトロは吹き飛ばされて行く。

 

トリコ「コイツで止めだ!18連釘パンチ!!」

 

ニトロ「!?」

 

ニトロが吹き飛ばされた先にはトリコがおり、18連釘パンチが炸裂した。

 

クリス「す、すげぇ…」

 

翼「これは私たちの出番は無いようだな」

 

ニトロを圧倒するトリコたちを見てそう言うクリスと翼。

 

18連釘パンチを喰らいニトロは山に叩き付けられた。

 

ニトロ「ギ…ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ココの毒、ボイスバスーカー、18連釘パンチを喰らいながらも生きているニトロは雄叫びを上げる。

 

響「ま、まだ生きてる!?」

 

トリコたちの攻撃を受けながらも生きているニトロを見て驚く。

 

トリコ「流石にタフだな」

 

サニー「キショイタフさだな、全く」

 

ゼブラ「だが奴はもう虫の息だ」

 

ココ「死相もだいぶハッキリしているよ」

 

生きているニトロを見てトリコたちは言う。

 

ゼブラ「さて、止め…!?」

 

ニトロに止めをさそうとしたゼブラだったが真下から何かの気配を感じた。

 

ゼブラ「何か来るぞぉ!!」

 

『!?』

 

ゼブラに言われて全員が警戒する。

 

するとニトロの真下の地面が割れて吸い込まれる。

 

ニトロ「ギャギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!?」

 

吸い込まれたニトロは圧でも掛けられたかのように潰された。

 

トリコ「な、なんだぁ!?」

 

ココ「こ、この電磁波は!?」

 

気配と電磁波を感じて驚くトリコたち。

 

ニトロがいた場所が爆発すると地下から黒い煙状の姿をしている不定形生物が出現した。

 

小松「トリコさー…どひゃあぁぁぁぁぁ!?何これぇ!?」

 

鈴「ちょっ、何あれ!?」

 

不定形生物が出現したのを見て丁度、テリーに乗った小松たちが到着して驚いた。

 

ヒオ「アレは!?」

 

マナ「まさか!?」

 

不定形生物を見てヒオとマナは見覚えがあるようで驚いている。

 

ティナ「知ってるの?」

 

クルッポ「くぽー?」

 

ヒオ「あれは宇宙の星そのものを喰らう宇宙怪獣…」

 

マナ「最上級であるギドラ族や数々の宇宙人ですら恐怖する…」

 

ヒオ・マナ「「暗黒怪獣 バキューモス!!」」

 

星そのものを喰らう宇宙怪獣『暗黒怪獣 バキューモス』のことを話すヒオとマナ。




切歌「調、シンカリオン凄かったデスね!」

調「うん。まさに神回だったね」

マリア「投票も忘れないようにね」

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