ロッソ「だな。何がしたいんだろう、あの人」
ブル「それじゃあ、本編を!」
ロッソ「どうぞ!」
自分たちの意識を取り戻した翼たちは火龍たちが発進した地下ドックへの入り口からラゴス島の地下へ移動した。
因みにシンフォギアドラゴンたちに撃墜された火龍、ランブリング、エクレールの3隻は重症者を出しながらも幸い死者が出ていなかったが重症者の中に轟天号以外の各海底軍艦の艦長全員が入っていた。
ツバサドラゴン「世界でそのようなことが…」
自分たちの意識が無かった間に世界で起きたこと―響が浚われたこと、怪獣島が凍りついたこと、アメリカ海軍全滅、そしてリルが一時的にゴジラジュニアに成長したことをユウコたちから聞いて言う。
クリスドラゴン「響がアタシらみたいにドラゴン化されてないってことはそのメールって宇宙人の所にいる可能性があるのか」
マリアドラゴン「いったい何が目的なのかしら?」
ユウコ「分かりません。メールが何を企んでいるかはまだ憶測が飛び交っている状態ですし、メール自体どこにいるかは調査中です」
ミクドラゴン「そうですか…」
キリカドラゴン「でもセレナたちが来てくれて助かったデス!」
シラベドラゴン「うん。セレナたちが来てくれなかったら私たちは操られたままだったよ」
奏「気にすんなよ」
セレナ「うん。みんなが元の姿に戻ってないけど意識だけでも戻ってよかったよ」
キリカドラゴンとシラベドラゴンに言われて奏とセレナは言う。
マリアドラゴン「貴女たちにも迷惑かけたわね」
サンジェルマンたちの方を向いてマリアドラゴンは言う。
サンジェルマン「それこそ気にする必要はないわ」
カリオストロ「そうよ、前にも言ったけど」
プレラーティ「これは私たちのお節介なワケダ」
マリアドラゴンに言われたサンジェルマンたちはそう言う。
新堂「技術主任。火龍、ランブリング、エクレールの修理にいつまでかかる?」
技術主任と通信をして新堂は聞く。
『3隻完璧にするのには最低でも3週間はかかるかと』
新堂に聞かれて技術主任はそう答えた。
新堂「そうか。分かった進めてくれ」
『はい』
指示を出して新堂は通信を切った。
新堂「さて、話でもしましょうか。フェリシタシオンお嬢さん」
通信を切った新堂はソファーに座っているシオンに言った。
反対のソファーには弦十郎が座っていた。
新堂「なぜ地球人である君が宇宙人のメールと結託していたのか。話してはくれかいか?」
シオン「嫌なのです。私たちは確かに降伏しましたが話す気は無いのです」
新堂「そうか…」
話してくれないシオンに新堂は問い詰めようとはしなかった。
敵とは言えまだ10代の少女。
新堂からすれば孫のような感じである。
弦十郎「なぜそこまで宇宙人を庇う?」
シオン「メールは友達なのです!友達を守ろうとするのは当たり前なのです!」
メールは友達だとシオンは言う。
新堂「友達か…私にも70年にも前になる友人がいる。それは人間ではないが私は彼に救われたことがある」
新堂の言う友人―それはゴジラザウルスだった頃のゴジラことガウのことだ。
シオン「………」
自身と同じく地球人ではない者を友人としている新堂の言葉にシオンは耳を傾けるのだった。
同刻・ラゴス島から約10km離れた海域上空に1隻の巨大戦艦が航行していた。
サメ型ナイトメア「マール様、目標まであと10分です」
戦艦のブリッジで操舵するサメ型ナイトメアがマールに言う。
サメ型ナイトメアの報告を聞いてマールは頷き、艦内に通信を繋げた。
マール「10分後、プロメテウスを自動操縦に切り替え。その後私たちは退艦して敵内部に侵入。シンフォギアドラゴン諸とも海底軍艦を破壊します」
マールはそう言うと通信を切った。
アメリカ海軍の艦隊を全滅へと追いやった巨大戦艦型地上分解侵略艦こと『電脳分解巨艦 ノイズプロメテウス』は刻一刻とラゴス島へ進行していたのだった。
響「次回をお楽しみに~♪」
未来「いつ響の出番があるのかな?」
ガウ「がうがう」