戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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作者「昨日はすいませんでした。いやー、お祭りが楽しくて忘れてました。ではどうぞ!」


第270話 新・轟天号

藤尭「奏さんたちが怪人兄弟を撃破!城内へ向かって行きます!」

 

弦十郎「よし」

 

トルバドーとタグレドーの怪人兄弟を倒した一報を受けて轟天号を指揮する弦十郎は言う。

 

なぜ弦十郎が轟天号の指揮をすることになったのにはノイズデスフェイサーがラゴス島ごとネオ・マキシマ砲で吹き飛ばした…と思われていた直後のことである。

 

ラゴス島は残っていた。

 

海底約1500Mに1つのドームのような屋根に囲まれたラゴス島があった。

 

弦十郎「これはいったい…」

 

ドームのような屋根に囲まれ、海底に沈んでいるラゴス島に弦十郎は言葉を失っていた。

 

新堂「まさかこれを使うときがくるとわな」

 

弦十郎「新堂会長、これはいったい…」

 

新堂「またラゴス島やその近辺で原爆の実験が行われたために造った緊急退避用装置だ」

 

弦十郎「そのようなものを…」

 

新堂「あぁ。しかしフェリシタシオン嬢。貴女の言うご友人は貴女を助けるどころか我々と共に殺そうとしたようだ」

 

シオン「………」

 

新堂に言われてシオンは何も言えなかった。

 

実験「……風鳴司令、すまないがこの子を連れて轟天号の指揮を取ってくれないか?」

 

弦十郎「轟天号のですか?しかし轟天号は先の戦いで…」

 

轟天号はノイズデスフェイサーにより不時着してしまっていた。

 

新堂「あれは初代だ。現役の轟天号はこっちにある」

 

そう言って新堂は机にあったスイッチを押すと弦十郎側の壁が開き1隻の戦艦があった。

 

漆黒色の独特な曲線系のラインで構成された実にサイバーパンクなデザインの艦体で、艦首部にはドリルの他に2対のパネルのような装甲板が取り付けられた戦艦だ。

 

弦十郎「こ、これは…」

 

新堂「初代轟天号の後継機として建造した新・轟天号だ。今なら敵の戦艦が帰還しているハズだ」

 

弦十郎「分かりました。直ぐに追跡します」

 

そしてシオンを連れて弦十郎は轟天号改め『万能戦艦 新・轟天号』の指揮してノイズデスフェイサーが変形したノイズプロメテウスを追って辿り着いたのだ。

 

友里「司令!敵艦が変形体勢に入りました!」

 

弦十郎「奴を完全に変形させるな!主砲・冷凍メーサー発射!!」

 

弦十郎の指示でノイズデスフェイサーに成ろうとするノイズプロメテウスに壁に突き出たドリルから轟天号の主砲である冷凍メーサー砲が発射された。

 

冷凍メーサー砲を浴びたノイズプロメテウスは変形する間接部が凍りついて変形を封じられてしまった。

 

友里「敵艦の変形阻止を確認!」

 

弦十郎「これで奴らが使用する最大の武器は封じた!」

 

ノイズプロメテウスの変形を封じてことを有利に運ぶ。

 

 

 

メール「くっ、良くもノイズプロメテウスを!こうなったら…ガイガーーン!!」

 

モニターでノイズプロメテウスが凍らされたのを見てメールは叫ぶ。

 

 

 

ツバサドラゴン「よし、司令たちが敵艦を封じたなら私たちは施設を破壊するぞ」

 

新・轟天号がノイズプロメテウスの変形を封じたのを確認したツバサドラゴンは施設を破壊しようとする。

 

するとツバサドラゴンの真上に赤く光る単眼が輝く巨大な影がいた。

 

マリアドラゴン「翼、上!」

 

ツバサドラゴン「なに!?」

 

マリアドラゴンに言われてツバサドラゴンは回避運動に入ると何かが落下して地面に激突した。

 

ガイガン「キシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

激突したのは全身から金属製の水晶が突き出たような姿になっている―サイボーグ怪獣、未来怪獣、未来恐獣などと呼ばれている怪獣『ガイガン』であった。




ユウコ「今日出たガイガンって…私たちの世界の…」

エルフナイン「ユウコさん、そこは言わない約束ですよ」

ユウコ「そうですね」

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