戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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切歌「今日も頑張るデスよー!」

調「ではどうぞ!」


第273話 海底三将軍

ガイガン撃破して張り付けにされていたミクドラゴンたちを助け出して一同は一時的な休憩に入っていた。

 

ガウ「がうがう~」

 

少しの休憩がてらガウは自分がいない間に頑張ったリルを誉めていた。

 

リル「かうかう~♪」

 

誉められてリルは嬉しそうにしていた。

 

弦十郎「間違いなくガウだな…だが何故ここに?」

 

怪獣島ごと凍り付かされてしまったガウがいることに弦十郎たちは疑問を感じていた。

 

ヒオ・マナ「「それは私たちから説明します」」

 

声と共にフェアリーに乗ったヒオとマナが現れた。

 

エルフナイン「ヒオさん、マナさん!」

 

ヒオ「ガウがここに駆けつけることが出来たのは2体の怪獣たちのお陰です」

 

ツバサドラゴン「2体の怪獣?」

 

マナ「ザンボラーとソドムです」

 

ヒオ「ザンボラーは体が熱く地上に出れば山火事を起こす程です。ソドムは火山に住むために穴を掘って溶岩を運んでもらいました」

 

マナ「この2体のお陰でガウは解放されてジュニアの気配を追って来たんです」

 

体温が10万℃という超高温を誇る怪獣『灼熱怪獣 ザンボラー』と火山の中に棲息し、溶岩によって生成される変成岩を食べて生活している怪獣『超高熱怪獣 ソドム』の高温コンビ怪獣により解凍されて復活したことを話す。

 

マリアドラゴン「か、怪獣って本当に何でもありね」

 

ミクドラゴン「一番何でもアリなのはガウくんの気がしますけどね」

 

人が住めない熱さや寒さが厳しい場所に平気で暮らす怪獣たちにマリアドラゴンとミクドラゴンは言う。

 

弦十郎「よし、あとはメールと響くんだな。全員休みが終わり次第奏くんたちの援護に向かってくれ!!」

 

キリカドラゴン「了解デス!」

 

シラベドラゴン「はい!」

 

 

 

一方で奥へと進んでいた奏たちはというと立ち塞がるヤーットットたちを倒して順調に進んでいた。

 

奏「意外とスイスイ進むな」

 

ヤーットットをアームドギアで薙ぎ倒しながら奏は言う。

 

サンジェルマン「そうね。でもそろそろ敵の幹部が出て来てもいい頃だけど…」

 

ヤーットットたちを倒しながら進む奏たちはやがて巨大な扉の前に辿り着いた。

 

カリオストロ「もしかしてもうすぐ敵の親玉の所だったりして」

 

プレラーティ「だといいワケダが…」

 

扉を見て話す。

 

?「おっと、こっから先は行かせないぜ?」

 

声と共に巨大な扉が開き中から3人の怪人が姿を現した。

 

サンジェルマン「何者?」

 

?「アキャキャキャ!私たちのこと知らないなんて意外とおバカさ~ん?」

 

セレナ「なっ!?」

 

カリオストロ「誰がおバカさんよ!」

 

プレラーティ「癪に触るワケダ!」

 

『アキャキャキャ』と甲高く耳障りな笑い声をする女怪人に言われてカチンと来る面々。

 

?「仕方あるまい。アヤツらは拙僧たちのこと知らぬのは仕方ないこと」

 

ククルーガ「だったな。おい、名乗ってやるからよく聞きやがれ。俺はククルーガ、この辺りを守護する海底三将軍の1人ククルーガだ」

 

パイプを配した鋼鉄の左半身を持つサイボーグの怪人―『サイボーグ宇宙人 ククルーガ』。

 

テッチュウ「同じく、拙僧はテッチュウ」

 

長い首と力強そうな手足を有した鋼鉄の体に髭を蓄えた顔を持つ、老僧のごとき威厳と貫禄を感じさせる怪人―『鋼鉄宇宙人 テッチュウ』。

 

アキャンバー「同じくアタシはアキャンバー!よろしくねー!アキャキャキャ!」

 

魔術師とアイドルが混ざったかの様な風貌を持ち、胸部から腹部にかけてはトリケラトプスの頭部になっており、帽子の様な頭部は2つの恐竜の頭を思わせ、ボディ下部は黒いフリルの付いたピンク色のスカートになっている怪人―『ボーカル宇宙人 アキャンバー』の海底三将軍は名乗った。

 

サンジェルマン「宇宙にもお前たちみたいな雑魚宇宙人がいたとはね」

 

ククルーガ、テッチュウ、アキャンバーの3人にサンジェルマンは言う。

 

ククルーガ「言ってくれるじゃねぇ…か!!」

 

サンジェルマンに言われてククルーガは改造された左手

 

竜の爪をあしらったキャノン砲―『ククルガン』から赤黒い破壊光線を発射した。

 

破壊光線が命中する寸前に奏たちは一斉に散開した。

 

テッチュウ「喰らえ!!」

 

左腕より長い鎖で繋がれた棘鉄球―『テッキュウ』をカリオストロに放った。

 

プレラーティ「そうはいかないワケダ!!」

 

テッキュウに対してプレラーティがファウストローブのスペルキャスターであるけん玉の玉を放ってテッキュウからカリオストロを守った。

 

カリオストロ「サンキュー、プレラーティ」

 

着地してカリオストロはプレラーティに言う。

 

プレラーティ「気にするなワケダ」

 

カリオストロに礼を言われてプレラーティはそう返した。

 

テッチュウ「むっ!貴様、拙僧と同じ武器か!!」

 

自身と似た武器を使うプレラーティを見てテッチュウは言う。

 

プレラーティ「似た者同士とは言わせないワケダ!」

 

同じと言われてプレラーティは一気に接近してハンマーのように叩き付ける。

 

テッチュウ「ぬぅ!!」

 

叩き付けられたけん玉をテッチュウは両腕をクロスさせて受け止めた。

 

カリオストロ「後ろががら空きよ~!」

 

テッチュウ「!!」

 

背後に回っていたカリオストロの左ストレートがテッチュウの横腹に決まる。

 

テッチュウ「それで終わりか?」

 

全く効いてないのかテッチュウは聞いてきた。

 

カリオストロ「ウソっ!?」

 

左ストレートが効いていないテッチュウに驚く。

 

テッチュウ「ぬうぅぅりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

プレラーティ「なっ!?」

 

テッチュウはプレラーティの首を掴むと驚いているカリオストロにぶつけた。

 

カリオストロ「かはっ!?」

 

プレラーティ「ぐっ!?」

 

肺から空気が吐き出されるカリオストロとテッチュウに掴まれた首に痛みを感じるプレラーティは壁に叩き付けられた。

 

サンジェルマン「カリオストロ、プレラーティ!!」

 

ククルーガ「おいおい、余所見をすんじゃねぇよ!!」

 

サンジェルマン「しまっ…」

 

ククルーガの赤黒い破壊光線をカリオストロとプレラーティを心配して一瞬の余所見をしたサンジェルマンを襲う。

 

サンジェルマン「くっ…」

 

何とか防壁の錬金術を発動させ、直撃を避けれたが赤黒い破壊光線の威力が桁違いで体から煙を出しながらサンジェルマンは倒れてしまう。

 

アキャンバー「いっくわよー!」

 

タツノオトシゴに似ている杖兼スタンドマイクであり武器でもある『再ブレイクマイク』から破壊音波を放った。

 

奏「ぐっ!?」

 

セレナ「あぁっ!!」

 

アキャンバーの破壊音波に奏とセレナは耳を押さえるが苦しむ。

 

アキャンバーは自身の出身である『カシオペア座星系・惑星キョリュード』のキョリュード星人特有の聴神経にダメージを与え相手の平衡感覚を狂わせる『コワイロ声』を再ブレイクマイクに叫び、増幅させる事で破壊音波として放つことができるのだ。

 

アキャンバー「これもあげちゃうわー!」

 

そう言ってアキャンバーは再ブレイクマイクの脚をブーメランのように放った。

 

奏「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

セレナ「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

アキャンバーの破壊音波により平衡感覚を狂わされた奏とセレナは再ブレイクマイクの脚のブーメランを避けきれずまともに喰らい倒れてしまった。

 

ククルーガ「おいおい、歯応え無さすぎるだろ?」

 

テッチュウ「ふん。所詮は人間ということだ」

 

アキャンバー「あーあ、つまんなーい」

 

倒したサンジェルマンを見ながらククルーガたちは言う。

 

ククルーガ「んじゃま、ククルガン最大出力で止めを刺すか」

 

ククルガンを向けるククルーガだった。




作者の謝罪…っぽいもの

作者「えー、突然ながらすいません。えー前にプロジェクト・メカゴジラ版のガイガン出しましたが…アレから読み直しましてなんか色々と違う点がありました。しかし、そこはオリジナルだと思ってください。ではまた次回~」

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