戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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トリコ「ジャンプ創刊50周年か…それを祝って今日は宴だぁ!!」

響「はい、盛り上がりましょう!!」

ガウ「がうがうがう」

訳:実際の物語とは関係ないよ


第280話 奪還と暴走

クリスドラゴン「響を取り込んでデカくなりやがった!?」

 

キリカドラゴン「そんなのありデスか!?」

 

響を取り込んで巨大化したメールに驚く。

 

メール「お前たち、僕を怒らせたこと後悔しろ!!」

 

巨大化したメールはメアボールと一体となっている右手からレーザーを発射する。

 

サンジェルマン「全員避けろ!!」

 

放たれたレーザーから全員が回避する。

 

ギアと変身が出来ない奏、セレナ、ガウをサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティがそれぞれ回収して飛翔する。

 

放たれたレーザーは地面を大きなクレーター状に蒸発させた。

 

カリオストロ「うそでしょ…」

 

プレラーティ「さっきまでとは威力が桁外れなワケダ…」

 

レーザーの威力がさっきまでと違うことに言葉を失う。

 

メール「響は僕の…僕だけのプリセンスなんだ!ここから出ていけ、出ていけぇぇぇぇぇ!!」

 

レーザーを乱射して叫ぶメール。

 

マール「メール王子…」

 

レーザーを乱射しまくっているメールを見てマールは何かを感じる。

 

ツバサドラゴン「立花はお前のモノでは無い!!」

 

マリアドラゴン「そうよ!」

 

ミクドラゴン「響は私の旦那様なんだから!!」

 

シラベドラゴン「それも違う気がするけど…」

 

響を自分自身だけのプリンセスだと言うメールにそう言う。

 

メール「うるさい!うるさぁい!!」

 

耳を貸さずメールはレーザーを発射する。

 

奏「なんて自分勝手なんだよ…」

 

セレナ「それでも響さんへの思いが強いんですよ!」

 

レーザーを発射するメールを見ながらセレナはメールがそれだけ響への歪んだ思いがあるのだと感じる。

 

ガウ「がうがう!」

 

そんなメールを見てガウは自身を抱えているサンジェルマンに言う。

 

サンジェルマン「な、なに?」

 

どう言っても『がう』としか言えないガウにサンジェルマンは首を傾げる。

 

ガウ「がう~…がうがう!!」

 

伝わらないことに気付いたガウはサンジェルマンの体を登り、頭の上に立った。

 

サンジェルマン「な、何を!?」

 

自身の頭の上に乗ったガウに驚くサンジェルマン。

 

ガウ「がーーーーーうーーーーーー!!」

 

サンジェルマンの頭の上に乗ったガウはサンジェルマンを踏み台にして大ジャンプした。

 

大ジャンプしたガウはメールの胸部に磔されている響に抱き着いた。

 

サンジェルマン「人の頭をジャンプ台にするなんて…」

 

カリオストロ「無茶苦茶よね~、最近のあの子…」

 

人の頭をジャンプ台代わりにして大ジャンプして取りついたガウを見て言う。

 

ガウ「がうがう!がうー!!」

 

響に取りついたガウは呼び掛けるように鳴く。

 

メール「無駄だ!今の響に意識はない!!」

 

取りついているガウを引き剥がそうと手を伸ばす。

 

クリスドラゴン「そうはさせっかぁ!!」

 

ガウに向かって手を伸ばすメールにクリスドラゴンはミサイルを発射して防ぐ。

 

メール「この、邪魔するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

クリスドラゴンに向かってレーザーを放とうとする。

 

ツバサドラゴン「させるか!!」

 

マリアドラゴン「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

レーザーを放とうとするメールの腕を刀と刃で切断まではいかないが軌道をずらした。

 

メール「この!!」

 

軌道をずらされてメールは狙いをクリスドラゴンからツバサドラゴンとマリアドラゴンに変える。

 

シラベドラゴン「そうは…」

 

キリカドラゴン「させないデス!!」

 

狙いを変えたメールの足元の左右からシラベドラゴンとキリカドラゴンが鎌と巨大マルノコで斬った。

 

メール「ぐっ…この!!」

 

足を斬られてメールは膝を着くが直ぐに起き上がろうとする。

 

ガウ「がう!がうがう!」

 

シンフォギアドラゴンたちの援護でガウは必死になって響に呼び抱える。

 

その目に涙を溜めながら……。

 

ガウ「がう!がうがう、がうーーーーー!!」

 

呼び抱えていたガウの涙の一滴が響の顔にかかる。

 

響「―――!!」

 

響(なんだろう…この温かい感じ…どこかで…)

 

ガウの涙がかかった時、響の深層意識に眠っていた響が反応する。

 

?『がうがう!』

 

エコーのように響き渡る声。

 

響(この声…誰だっけ…凄く大切な…私の大切な…)

 

?『がう!がうがう、がうーーーーー!!』

 

響(がう…がう?…がう…ガウ…くん?…思い出した…ガウくんだ…私の大切な…未来やみんなと同じ大切な…大切な家族!!)

 

声の主を思い出して響の意識は起き上がる。

 

響「ガウくん!!」

 

ガウ「がう!がうがう~!!」

 

意識を取り戻した響にガウは笑って抱き着いた。

 

ガウ「がうがう!がうぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

響を抱えてガウは雄たけびを上げてゴジラになってメールから引き剥がすと距離を取って着地する。

 

ゴジラ「グルルルルル……」

 

右手を開いて乗っている響が無事なことを確認するゴジラ。

 

ゴジラに無事だと知らせるように響は笑顔を見せる。

 

それを見てゴジラは安心する。

 

ミクドラゴン「響、よかったー!!」

 

響「え!?その声、未来!?どうしたのその姿!?」

 

ドラゴンの姿になっている未来に驚く。

 

クリスドラゴン「今頃かよ!!」

 

キリカドラゴン「アタシたちもドラゴンになってるデスよ!!」

 

響「えぇ!?みんなドラゴン!?」

 

未来以外のメンバーがドラゴンになってしまっていることに驚く。

 

メール「ば、馬鹿な…そんな…そんな馬鹿なあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

響を失ったメールは叫ぶ。

 

その叫びに反応するように右腕のメアボールが輝きメールを包んだ。

 

輝きに包まれたメールは赤黒く光りながらさらに巨大化する。

 

巨大化したメールに王の間の屋根が突き破られて瓦礫が降り注ぐ。

 

ツバサドラゴン「まずい、崩れるぞ!!」

 

マリアドラゴン「みんな、早く外へ!!」

 

城の外へ出ると城は完全に崩れ、巨大化し続けるメールの姿があった。

 

マール「王子!?」

 

メール「なんだこれ!?止まらない…止まらないよ!助けてぇ!!」

 

マールやメール自身も何が起きてるか分からなかった。

 

響「いったい何が…」

 

サンジェルマン「あれは暴走状態ね…」

 

響「サンジェルマンさん…あの、暴走って?」

 

カリオストロ「メアボールって言うのがあのメールっていう宇宙人の感情に反応しているようね」

 

プレラーティ「恐らくだがこのままだと大爆発を起こすワケダ!」

 

響「どうしたら止められますか!?」

 

サンジェルマン「奴からメアボールを離すしかないが今の奴の中はあらゆるものを吸い込む重力がある。下手をすれば帰ってこれないぞ!!」

 

響「そんな…」

 

いまだ巨大化を続けるメールをどうやったら止められる方法とそのリスクを聞いて響は言葉を失う。

 

ゴジラ「グルルルルル……」

 

サンジェルマンの言葉を聞いていてゴジラは近くにいたミクドラゴンに響に預ける。

 

ミクドラゴン「ガウくん!?何をする気なの!?」

 

サンジェルマン「まさか!?」

 

ゴジラが今から何かをしようとしているのを察する。

 

ゴジラ「グルルルルル……」

 

響をミクドラゴンに預けてゴジラはメールに向かって行く。

 

カリオストロ「さっきいから無茶しすぎよ、あの子!!」

 

メールへ向かって行くゴジラを見て言う。

 

マリアドラゴン「ここはガウに任せて全員退き上げるわよ!貴女も!!」

 

他のメンバーとマールにそう言う。

 

マール「王子…」

 

メールのことを心配してマールは動けなかった。

 

響「マールちゃん!」

 

そんなマールの手を響は掴んで引き寄せる。

 

マール「プリンセス…」

 

響「メールくんのことはガウくんに任せれば大丈夫だから」

 

マール「……はい」

 

響に言われてマールは言う、

 

響(ガウくん…無茶しないでね…)

 

メールの中へ突入するゴジラを見ながら響は祈るのだった。




響「私、大復活~!!」

クリス「やっとか…」

翼「長かったな…」

未来「それでは次回をお楽しみに!」

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