戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「いやー、一時はどうなるかと思ったよー」

クリス「ま、元に戻ってよかったな」

翼「あぁ、本当に良かった」


第281話 信用

ゴジラ「グルルルルル……」

 

巨大化し続けるメールの中に突入したゴジラはメールを必死になって捜していた。

 

しかしまだ奥は深く、最深部らしき場所は見当たらなかった。

 

ゴジラ「グルッ!?」

 

奥へ向かっていたゴジラは突如辺りが真っ暗な空間に行き着いた。

 

ゴジラ「グルルルルル……」

 

空間に行き着いたゴジラはメールを捜す。

 

泳ぐように暗い空間を進む。

 

ゴジラ「グウゥゥゥゥ!!」

 

空間を進むゴジラは光る場所を見つけた。

 

ゴジラ「グルルルルル……」

 

光る場所に向かうとメアボールを持って眼を瞑っているメールがいた。

 

ゴジラ「…………」

 

メールを見つけてゴジラは少し戸惑った。

 

響を拐った上に洗脳したメールを心の底から許すわけにはいかなかったのだ。

 

だがゴジラは響の性格を考えればここでメールを殺すのは簡単だろう…しかしそれでは響が悲しむ、それは嫌だ。

 

涙を流す響を見るのはあの時だけで十分だ。

 

そう思ったゴジラは爪でメールを傷付けないようにメアボールを外して手のひらで優しく包んだ。

 

あとはここから脱出するだけだ。

 

脱出すると決めたゴジラは背鰭を蒼白く光らせた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

放射火炎を発射して、それを推進力としてゴジラはメールの中から外へ向かって行く。

 

 

 

弦十郎「ガウが突入してもう2時間が経過したか…」

 

新・轟天号のブリッジで巨大メールを見ていた。

 

あれからメールの巨大化は止まっている、しかし突入したガウはいまだに帰って来ずにいるのだ。

 

マール「メール王子…」

 

シオン「やはり…無理だったのです…」

 

マールとメールのことを聞いてきたシオンは諦めかけていた。

 

響「大丈夫だよ。ガウくんならきっと無事にメールくんを助けて帰ってくる」

 

諦めかけている2人に響は言う。

 

サンジェルマン「そうね。ゴジラなら何度死にかけても…」

 

カリオストロ「どんな逆境でも…」

 

プレラーティ「僅かな希望を握り、勝利を呼ぶ者…それがゴジラなワケダ」

 

続くようにサンジェルマンたち3人が言う。

 

マール「どうしてそんなに彼を信用できるんですか?」

 

奏「そんなの決まってんだろ?」

 

セレナ「響さんたちがガウくんを信用してるように、ガウくん自身も響さんたちを信じている。お互いにお互いを信じているからです」

 

シオン「お互いにお互いを…」

 

弦十郎「ガウと響くんたち、お互いにお互いを信じているからこそどんな逆境でも諦めずいられる。それを人は絆と呼ぶ」

 

マール「絆…ですか…」

 

響たちとガウとの間には誰にも引き裂くことが出来ない絆があることを聞いてマール、シオンは何かを思う。

 

すると巨大メールの体からゴジラが飛び出してきた。

 

ゴジラが飛び出して巨大メールは光となって消滅したのだった。

 

藤尭「司令!巨大星人からガウくんの脱出を確認!さらにマールの生命反応を検知!2人とも無事です!!」

 

弦十郎「よし!!」

 

響「流石、ガウくん!」

 

ゴジラが無事であると聞いて喜ぶ。

 

マール「王子…」

 

メールも無事だと聞いてマールは目に涙を浮かべる。

 

シオン「メールさん、良かったですね」

 

マール「はい」

 

シオンに言われてマールは言う。

 

脱出したゴジラをシンフォギアドラゴンたちが出迎えに行く。

 

緒川「これで戦いは終わりましたね」

 

弦十郎「あぁ、一件落ちゃ……」

 

一件落着と言いかけた時、ブリッジ内に警報音が鳴り出した。

 

友里「司令!世界各国で異常寒波を確認したと報告が!」

 

弦十郎「なんだとぉ!?」

 

友里の報告に弦十郎は驚くのだった。




ケロロ「くっ、結局我輩たちの出番無いのか!!」

タママ「仕方ないですよ。僕たちが出たら色々と混乱するみたいですから」

ドロロ「まぁ、いつか出番はあるよ。軍曹殿」

ギロロ「確かにな、気長に待て」

クルル「だといいな~、クーックックックックックッ…」

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