レッド「まだ俺たちは出ないがブレイブにスタートだぜ!!」
その日、艦内に警報音が鳴り響いていた。
響「師匠!何があったんですか!?」
響たちシンフォギア装者とガウが発令所に入ってきた。
弦十郎「あぁ。ギャラルホルンが起動した」
クリス「またかよ!?」
翼「なぜギャラルホルンが起動を?」
弦十郎「まだ分からん。直ぐに保管区に行くぞ」
調「あの…」
切歌「ちょっと待ってほしいデース」
保管区に行こうとした弦十郎たちを調と切歌が止めた。
マリア「どうしたの?二人とも」
調「話が進みすぎて…」
切歌「一人ついてこれてないデース」
ガウを見ながら言う二人。
話についていけずガウは混乱していた。
響「あ…」
弦十郎「そうだった…ガウくんにはまだ話していなかったな…」
クリス「忘れんなよ…」
マリア「じゃあ、話ながら行きましょう」
響たちに連れられてガウは保管区に来た。
保管区の中央には光っている何か―並行世界に繋げる力を持った完全聖遺物『ギャラルホルン』があった。
ガウ「がうがう?」
ギャラルホルンを見てガウはアレなの?っと聞くように指差した。
響「そうだよ。アレがギャラルホルンだよ」
翼「前は奏がいる世界だったが果たして今回はどんな世界と…」
マリア「分からないわ。それで今回は誰が行くんですか?」
弦十郎「今回は翼、クリスくん、響くんの3人に行ってもらうと思っている」
響「分かりました!」
クリス「んじゃ、とっとと行って帰ってこよーぜ」
翼「ではマリア、暁、月読、あとは頼んだぞ」
マリア「任せて」
調「クリス先輩たちも気を付けてください」
切歌「お土産、期待してるデース!」
そう話しているとガウがギャラルホルンに近付いた。
ガウ「がう…」
目を閉じて耳を傾けるとギャラルホルンから音楽が聞こえてきた。
心地好く…何億年も昔に聞いたことがあるような気がした。
響「あ、ガウくん!危ないから離れて!」
ガウ「がう」
響に言われてギャラルホルンから離れようとした時だった、ギャラルホルンが輝きだした。
ガウ「がう!?」
ガウの体が浮き上がり、引き寄せられた。
響「ガウくん!!」
ガウ「がう~!?」
伸ばした響の手をガウは掴むが響自身も引き寄せられてしまった。
響「うわわわ!?」
ガウ「がう~!?」
響とガウはギャラルホルンの光に吸い込まれてしまった。
クリス「響!?ガウ!?」
弦十郎「なんてことだ!二人とも直ぐに出撃する準備をしてくれ!!」
翼・クリス「「はい!/おう!」」
ガウ「……う!………が………うがう!!」
響「う…ん…ガウくん?」
声と共に揺すられて響は目を醒ますと心配そうに顔を覗き込むガウがいた。
ガウ「がう!」
響が目を醒ましてガウは喜んで尻尾を振った。
響「あ…そうか、私たちギャラルホルンに吸い込まれたんだっけ…」
ガウ「がう」
自身たちの身に起きたことを思い出して言うとガウは頷いた。
響「ってことはここは並行世界なんだ…」
辺りを見回して言う。
響とガウがいるのは自分達がいる世界と変わらない町の風景だったがギャラルホルンによって作られるハズの世界を繋ぐゲートがなかった。
響「とりあえずゲートを探そうか」
ガウ「がう~!」
ゲートを探そうと移動しかけた時だった。
?『ヌルヌル~~!!』
地面が黒み掛かった光が出ると全身にゾウリムシのような柄を持ち、トンファーを持った怪人が数十体現れた。
響「なにこれ!?」
ガウ「がう!?」
現れた怪人たちを見て驚く二人。
?『ヌルヌル~~!!』
そんな二人に怪人たちは襲いかかってきた。
響「うわわわわ!?」
怪人たちが急に襲いかかってきたために響は起動詠唱が唱えなかった。
ガウ「がうがあぁぁぁーーーーー!!」
そこへガウが尻尾を振り回して襲いかかってきた怪人たちを凪ぎ払った。
響「ガウくん!」
ガウ「がう!」
響「うん、分かった!」
ガウに言われて響はガングニールを出した。
響「Balwisyall Nescell gungnir tron…」
ガングニールを起動させて纏い、臨戦した。
響「行くよ、ガウくん!!」
ガウ「がうがう!!」
翼「まずい、早く我々も行かねば立花たちが危ない!」
クリス「でも何か来そうだぞ?」
翼「それはそうだが…」
クリス「じゃ、次回を…」
トリン「次回をブレイブに楽しみにしててくれ!」
「「誰!?」」